セルフロウリュは客のメリットが少ないシステム。最近はセルフロウリュのできるサウナが多い印象だけど、俺自身は苦手。セルフロウリュのサウナはできるだけ避けたいとすら思っている。
セルフロウリュのサウナが増殖する世の中で、俺みたいなセルフロウリュ嫌いが少しでも声を上げられるように、今回は俺がセルフロウリュを敬遠する理由についてまとめていきたい。
アウフグースイベントについては以下の記事で語っている。
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セルフロウリュが苦手な理由

初めてセルフロウリュを知った時は、客が好きなだけロウリュできるなら一気に水かけて死ぬほど熱くしたろ!最高やん!みたいなクソガキムーブを企んでいたんだけど、現実はそんな幸せな世界ではない。
実際に何度か体験するうちに、俺がセルフロウリュに苦手意識を抱いた理由が以下。
- 立ち上がるのがめんどくさい
- 他人に気を遣なければならない
- 注目を浴びる
- 裸でロウリュするのが怖い
立ち上がるのがめんどくさい

セルフロウリュ用のバケツはストーブの前に置いてあるから、自分が座っている場所から1度立ち上がってストーブまで移動しないといけない。
サウナでゆったりTV見たり、じっと熱さに耐えていたりしたいのに、立ったり座ったりするのは超めんどくさい。
俺が面倒くさがりなのは否めないけど、俺は体をアツアツに蒸したくてサウナに来ているのであって、ロウリュするために来ているのではない。
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誰かロウリュしてくれ

ロウリュのあるサウナは、ロウリュで熱くなるのを前提にそもそも室内の温度が低めに設定されていたり、頻繁なロウリュでサウナストーンが冷まされてサウナ室がぬるくなっていたりする。
岩盤浴じゃないんだから、ぬるい密室に閉じこもっているのは苦痛でしかない。かといってロウリュするために、1度座った席を立つのもダルい。
人任せもいいとこだけど、誰か代わりにロウリュやってくれっていつも思ってる。
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他人に気を遣わなければならない

ロウリュする時は他の客に対して、「ロウリュいいですか?」と声をかけるのがサウナ界隈の通例というか暗黙のルールみたいになっている。
サウナによっては「ロウリュする際は周りの方へ声をかけてからお願いします」っていう貼り紙がしてあって、無言でロウリュする行為をそもそも良しとしない場所も存在する。
客同士のトラブルを避けたい店側の施策なんだろうけど、個人的には不要な配慮のように感じる。
ロウリュを断る人はいない

わざわざ席を立ってまでロウリュしてくれる人に対して、感謝することはあってもそれを止める人はいない。
なぜならそこはロウリュできるサウナだから。
喫煙可能な喫茶店でタバコを吸うなと言う人がいないように、ロウリュ可のサウナでロウリュするなとキレる人はいない。少なくとも俺はそんな人に遭遇したことがない。
周りの人にロウリュの許可なんて得ずとも勝手にやればいい。声をかけたところで、何も変わらない。むしろ「ロウリュいいですか?」に返答する方がめんどくさい。
注目を浴びる

ほとんどのサウナでストーブを客が囲うような作りになっているから、ロウリュする時はおのずとサウナ内で注目の的になる。
お世辞にも俺は立派な体をしているわけではない。いくら男同士とはいえ、全裸でロウリュする俺の一挙手一投足に視線を注がれるのは恥ずかしい。
俺だって別に男の全裸を見たいとは思わないけど、どうしても誰かがロウリュしている時はそっちに注目してしまう。
サウナは男好きの集会所になりやすい

余談にはなるけど、サウナには男好き、いわゆるゲイの出現率が高い。
彼らの中にはサウナで好みの男を見つけると露骨につけ回す人もいるから、同じ男とはいえ裸を大勢の前に晒すのはリスクがある。
もちろん個人の趣味嗜好は自由だからゲイを否定するつもりはないけど、ノンケの俺からするとゲイから舐め回すように裸を見られるのは気持ちのいいものではない。
実際俺はサウナでゲイにつきまとわれた経験があるし、東南アジアのサウナではプレイに誘われたこともある。怖くてソッコーで退場した。
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裸でロウリュするのが怖い

全裸でロウリュするのって実はかなり危険。というのもロウリュするとサウナストーンで沸騰した熱水が自分に跳ね返ってくることがあるんだ。
露出した自分の体に触れれば火傷は免れない。
サウナストーンは無造作に積まれているから、熱水がどこから自分に襲いかかってくるかわからない上に、全裸だからどこに熱水が触れてもアウト。怖すぎ。
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オートロウリュが理想

ここまであげたセルフロウリュのデメリットを解決してくれるのがオートロウリュ。
20分とか30分ごと、あらかじめ決められた間隔で機械が作動して勝手にロウリュしてくれる。
客と従業員の双方が手をわずらわすことなく、ロウリュができるから楽だし安全。現状オートロウリュが最も理想的なシステムっていうのが俺の意見。
ボタン式セルフロウリュがすばらしい

オートロウリュとセルフロウリュのいいとこ取りをしているのが、ボタンで作動するロウリュ。
客席のそばに設置されたボタンを押すことで、ストーブ直上の蛇口から水が噴出する。
中国上海のサウナでこのボタン式セルフロウリュを体験したんだけど、日本のサウナでも普及すれば流行ると思う。
上海で行ったサウナは以下の記事で解説している。
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セルフロウリュは焼肉と同じシステム

何言ってんの?って感じだと思うけど、セルフロウリュは焼肉と似ている。
というのも、店が生の肉を提供して焼く作業を客にやらせるのが一般的な焼肉、これは見方を変えると、サウナにロウリュ水と柄杓を置いておいて、後は客に作業させるセルフロウリュと酷似している。
客にやらせた方がコストは浮く

焼肉が画期的なのは、店は生肉を皿に盛るだけでいいからコスト削減できる上に、肉を焦がしても客の焼き方が悪いだけだから店にクレームがこない点にある。
セルフロウリュも似たようなもんで、従業員がロウリュしなくていいから余った人員を清掃とか別の要員に回せるし、ロウリュで熱くなりすぎてもクレーム先は店でなくロウリュした客になる。
セルフロウリュは店側のメリットの方が大きいシステム。
セルフロウリュは客層がいい証明

とはいえセルフロウリュは客にロウリュの権限が与えられている分、一定の民度がないと成り立たない。
もし、やんちゃなガキンチョばっかのスパ銭でセルフロウリュを導入すればストーブが水びたしになって、ミストサウナに変貌するのは明白。
だからセルフロウリュはある程度節度のある大人しか来ないような入浴料高めのサウナでのみ導入可能。
つまりセルフロウリュできるサウナは一定の客層が担保されている証明ともとれるんだ。
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セルフロウリュが生む悪循環

めんどくさい、危ない、恥ずかしいとなったら、わざわざ率先してロウリュする人はいなくなる。
たまにセルフロウリュをしたことのない人が珍しがってやってくれることはあるけど、そんなフレッシュマンもいずれは俺のように飽きてやらなくなる。
やってることは石に水をかけてるだけの単純作業だから当然っちゃ当然。
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ぬるくなるサウナ

誰もロウリュしなくなったサウナはぬるくなる。
でも誰もロウリュしないし、もちろん俺もしたくない。本当はロウリュしたい人も周りが誰もしないから遠慮してできない。客同士で悪循環が生まれる。
セルフロウリュはもはや慈善活動みたいなもんだと俺は思ってる。
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やるもやらないも自由

サウナの設定温度がもともと高ければ、ロウリュしなくても十分熱いわけで、普通のサウナとして楽しめばいい。
セルフロウリュの裁量権は客にあるんだから、ロウリュするもしないも客の自由。
ただ俺含めサウナに来ている人はロウリュ好きな人が多いはずだから、したい人はどんどんすればいい。むしろロウリュしてほしいとさえ思っている。
でも俺はできればロウリュしたくない。セルフロウリュのサウナも避けていきたいと思っている。
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