一度サウナにハマると、毎日のようにサウナに入りたいと考える人は多い。
かくいう俺も、毎日欠かさずサウナに入っていた時期が過去に1ヶ月程度ある。
毎日サウナに入っていた時は、サウナに入れることに幸せを感じていた反面、多くのデメリットにもさいなまれていた。
そこで今回は実体験をもとに、サウナに毎日入ることで感じたデメリットを解説する。
毎日でもサウナに入りたいと思っている人や、すでに毎日サウナに通っている人は参考にしてほしい。
毎日サウナに入って感じたデメリット
俺が毎日サウナに入って感じたデメリットが以下の通り。
- 疲労がとれない
- 寝不足になる
- サウナ代が家計を圧迫する
- 髪が傷む
- 肌が乾燥する
- サウナに依存する
- ととのわなくなる
それぞれ解説していく。
サウナを趣味にするメリットについては以下の記事で詳しく書いているから、よかったら参考にしてほしい。 続きを見る
サウナを趣味にするメリット6つ【余暇の楽しみ】
疲労がとれない
毎日サウナに入る生活をしていて1番痛感したデメリットが疲労がとれないことなんだ。
すでにサウナに関する知識をある程度持っている人は、「サウナって疲れがとれるんじゃないの?」って思うかもしれない。
もちろんサウナによる疲労回復効果は嘘ではない。とはいえ、風邪薬やサプリと同じように用法用量が大切。
もともと俺が3日に1回程度サウナに入っていた時期、サウナに入った翌日は目覚めがよくてすっきりしていた。
だけど毎日サウナ入るようになると、朝起きた時に若干の気だるさを感じるようになってしまったんだ。
そもそもサウナは疲れる
疲れがとれるはずのサウナなのに毎日入ると、逆に疲れてしまうのはなぜか。
そもそもサウナに入るのは、身体に負荷を与える行為だからなんだ。
サウナに疲労回復効果があるといわれるのは、サウナ(超高温)→水風呂(超低温)という温冷交代浴によって身体に強い負荷がかかり、よく眠れるようになるから。
サウナに入った後、眠くなるのはめちゃくちゃ運動した日の夜にすぐ眠くなるのと同じ原理。
毎日サウナに入ると回復が追いつかない
つまり、サウナによる身体への負荷によって、睡眠の質が向上し疲労回復につながっているというのが、「サウナ=疲労回復」の理屈。
だけど、毎日サウナに入っていると身体に負荷をかけすぎて、睡眠による回復が追いつかなくなってくるんだ。
サウナで毎日いじめまくったせいで、当時俺の身体は悲鳴をあげていた。
寝不足になる
俺は毎日サウナに行っていたせいで睡眠時間が削られ、寝不足になってしまっていた。
社会人の場合、多くの人は仕事終わりの限られた時間でサウナへ行くと思う。
自宅にサウナがある人は別として、サウナへ入るのかかる時間は移動も含めて1時間半〜2時間は最低でも必要になるだろう。言わずもがな、この所要時間が寝不足の原因なんだ。
毎日のサウナ通いと睡眠時間はトレードオフ
いかなる時でも定時に帰れる素晴らしい職場で働いている人であれば関係ないが、多くの人はそうじゃない。時には残業で帰りが遅くなることもあると思う。
忙しい仕事を終え、ただでさえ時間がない夜に、サウナまで行くとなると当然眠りにつく時間はいつもより遅くなる。
残業で心も体も疲れた時こそ、サウナに入りたいという気持ちは痛いほどわかる。俺もそうだった。
だけど残念ながら、会社の勤務時間は自分でコントロールできない。そうなるとサウナに入る時間と睡眠時間は一方が増えれば一方が増える、トレードオフの関係なんだ。
サウナを夜のルーティンに組み込む最大のリスクは、睡眠時間が削られる可能性にあると個人的には感じる。
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「睡眠の質向上=睡眠時間短縮」ではない
「サウナで睡眠の質があがる」という話をよく耳にするが、その言葉を「睡眠時間が短縮できる」と都合よく解釈してはいけない。
そんなバカな考えする奴いないだろと思うかもしれないが、恥ずかしながら俺は「サウナ入ったから寝る時間が短くなっても大丈夫だろ」と思っていた。
最近はビジネス系インフルエンサーのホリエモンやひろゆきによって、世の中に睡眠の質を重要視する考えが広まっている。
しかし、改めて考えると彼らは「睡眠の質をあげろ」とは言うが、「睡眠時間が短くなってもいい」とは一言も話していないんだ。
サウナで身体を疲れさせて、その後の睡眠の質が上がるのは確かだと思うけど、それは睡眠時間が担保される前提の話。
5時間しか寝ていないのに、いくらサウナに入っても疲れが取れないというのは当たり前の話なんだ。
個人差はあるけど、睡眠時間はサウナに入っていようが7〜8時間は必要。
この記事の読者は、俺みたいな過ちをおかさないでほしい。
サウナ代が家計を圧迫する
毎日サウナに入っているとサウナ代だってバカにならない。
比較的安価な銭湯サウナでも1回につき500〜600円は出費が発生する。
毎日サウナに入るとそれだけで1ヶ月15,000〜18,000円だ。
俺みたいな独身男性はまだしも、お小遣い制のサラリーマンや家庭のある主婦にはかなり痛い出費。
特に東京や大阪なんかの都市部だと地方に比べて、サウナ代が高騰するから月20,000円で済まないケースも多い。
さらに、サウナ後習慣的にビールやオロポを飲む人は、そこに飲み物代も加算される。
例えるなら、毎日サウナに入るのはタバコを1日1箱吸う以上にお金がかかるということだ。かなりやばい。
金銭的なデメリットは家庭環境にも影響を与えやすいから気をつけよう。いずれサウナ破産なんて言葉が流行るかもしれない。
【太るだけ】サウナ後にオロポを飲んではいけない理由と我慢する方法
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対策:自宅のお風呂を充実させる
サウナ代による出費が気になるなら、自宅のお風呂にもっと入りたいと思えるような工夫を加えてみるのもアリ。
自宅のお風呂が充実すれば、相対的にサウナへ行く回数が減る。結果的に日々のサウナ代が減るんだ。
自宅のお風呂を充実させる方法は以下の記事を参考にしてほしい。
【白樺の香り】家のお風呂にヴィヒタを吊るしてみた感想【入浴グッズ】
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髪が傷む
髪の問題については、特に男性諸君へ強く訴えたい。
俺は毎日サウナに通っていて露骨に髪が傷んだ。
明らかにパサパサになったし、枝毛も増えた。サウナは超高温かつ超乾燥空間なので、晒されている頭髪及び頭皮はどうしても干からびてしまう。
男性にとっては無縁だと思われるかもしれないが、男女問わず髪のケアは気にしたほうがいいと断言できる。
というのも自らすすんでハゲたい人はいないはずだ。男性でも容姿は重要だし、傷んだ髪は清潔感がない。
サウナを習慣にしているなら、男女問わず髪のケアは必須だ。
サウナへ持っていくべき持ち物については以下の記事で詳しく解説している。 続きを見る
【男性・メンズ向け】サウナへ行く時におすすめの持ち物【ミニマリスト】
頭髪と頭皮の乾燥対策
頭髪と頭皮の乾燥について、俺のしている対策が以下。
- サウナ室へ入る前に髪をタオルで拭く
- サウナハットを着用する
- 外気浴前にも髪をタオルで拭く
- ドライヤーの前にヘアオイルをつける
タオルで拭くのに関しては、ベタベタじゃない程度に拭ければOK。完全に拭き上げるのは不可能。
サウナハットを持ってなければ、タオルを頭に巻くだけでもOK。おすすめはコンテックスのFOCUSというサウナハット。
外気浴中も自然乾燥が進んで髪が傷む可能性があるから、できるだけタオルで拭いておこう。
ヘアオイルは何でもいいと思うけど、重要なのはドライヤーをする前につけること。「ドライヤー前につけないと効果が薄い。」と多くの美容系Youtuberが言っていた。
俺が使っているのは無印良品のホホバオイル。髪だけじゃなくて全身に使えるから、荷物をあまり持っていけない旅行先なんかでは身体にも塗りたくっている。コスパもいい。
俺は毎日朝と夜、シャワー後に使っている。
コンテックスのFOCUSについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。
【コンテックスのサウナハット、FOCUSレビュー】サウナに没入できる
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肌が乾燥する
髪の毛だけでなく肌の乾燥も深刻な問題。
サウナは新陳代謝がよくなって肌荒れにも効くといわれる。
しかし俺は毎日サウナに入っていてボコボコになるほど肌が荒れた。それはもう悲しかった。
実は「サウナが肌にいい」という話の前提には、保湿という自己管理が欠かせないんだ。どうして誰も教えてくれないのだろうか。
よくよく考えてみるとサウナって超乾燥空間なんだから、それ自体が肌にいいとは到底思えない。
保湿をしないサウナはむしろ逆効果で、乾燥による肌荒れが起きる一方だったんだ。
サウナによる肌の乾燥対策
俺は肌の乾燥対策として、
- 化粧水
- 乳液
- ボディクリーム
以上3点をサウナ後に顔や体に塗りたくっている。
スキンケア普段していない人からすれば、過剰とも思えるこの乾燥対策によって、肌荒れが起きる事態はかなり減った。
サウナ後の乾燥対策については以下の記事で詳しく解説しているので、よかったら参考にしてほしい。 続きを見る
【肌乾燥対策】メンズがサウナ後にやるべきスキンケア【無印良品】
重度のサウナ依存になる
毎日行くサウナも初めは楽しみの一貫なんだけど、次第にサウナに行かないことが違和感に変わる。サウナに依存し始めた証拠だ。
残業で帰りが遅いのにサウナへ行こうとしたり、サウナが寝不足を招いているとわかっていながら、それでもサウナへ足を運んだりするのは、すべて習慣化したサウナへの依存が原因なんだ。
嫌なことや嬉しいことがあるとサウナへ行くって人が多いけど、1日活動していれば何かしら嫌なことや嬉しいことが発生するもんだ。
そのたびにサウナへ行っていては、結局毎日サウナへ行くハメになってしまう。
俺が毎日サウナへ行っていた時期は、仕事中も「今日はどこのサウナにしようか」と考えていたし、しまいにはサウナに行った帰り道ですでに「明日はどこのサウナにしよう」と思いを巡らせていた。
その時、生活がサウナ中心に回り始めていると気付き、「ギャンブル依存と大差ないのでは?」と危機感を抱いたのをよく覚えている。
サウナを趣味にするメリット6つ【余暇の楽しみ】
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ととのわなくなる
俺は毎日サウナに入っていて、毎回ととのっていたわけではない。
むしろ、ととのわない日の方が圧倒的に多かった。
はっきり原因はわからないが、おそらく身体がサウナ→水風呂の温冷交代浴に慣れてしまったんだと思う。
スポーツをしていると、その競技に特化した身体がつくられていくように、サウナに特化した身体ができていたのかもしれない。
身体がサウナに慣れると、頭では「熱い!死んじゃう!」と思っていても身体は「はいはい、いつものね。この後水に入るんでしょ?」みたいな状態になっている。
慣れっておそろしい。
サウナに慣れすぎて油断していたら、ロウリュで火傷した話は以下の記事でまとめているから、よかったら読んでみてほしい。
サウナのロウリュで火傷を負った感想と取るべき防衛策【事故】
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毎日サウナに入るようになった経緯
ここでは俺がなぜ毎日サウナへ行くようになったのか、その経緯を書いていく。
今サウナにハマっている人は、似たような経緯を辿らないよう反面教師にしてほしい。
サウナに救いを求めた
俺は当時、自ら望んでサウナへ毎日入っていた。付き合いや誰かに強制されたというわけでない。
目的は仕事のストレス解消。当時、転勤で仕事の環境が変わり、毎日がとにかく苦痛だったんだ。
少しでも嫌なことを忘れたい一心で、駆け込み寺のごとく俺はサウナへ行くようになっていた。
もともと嫌なことがあると、心の救いを求めてサウナへ行っていたんだけど、当時は毎日がストレスフルだったから必然的にその頻度はハイペースなものになっていた。
ストレスから飲酒に走るって話はよく聞くけど、俺の場合はそれがサウナだったんだ。
今思うと、仕事の疲労をサウナで増幅させてしまう悪循環におちいっていた。転職活動の体験談は以下。
【20代社会人の転職活動進め方と注意点】行動することに価値がある【体験談】
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それでも毎日サウナに入りたいなら
ここまであげたデメリットを考慮しても、なお毎日サウナに入りたいんだっていうサウナジャンキーには、俺が思う最適な「毎日サウナへの入る方法」を提案する。それが以下。
- サウナ前は湯船に浸かる
- サウナに10〜12分入る
- 水風呂は入らない
- 外気浴10分
- 風呂に入る
- 1セットで終了
- 上記の入り方を3日に1回実践する
最初に湯船に浸かるのは、サウナによる身体の負担を軽減するため。
水風呂に入らないでサウナと言えるか!という声もありそうだけど、水風呂が最も身体に負荷をかけるので、3日に1回程度は省略するのがおすすめ。時短にもなる。
今後も長くサウナーであるために、時には水風呂を省略する勇気も必要だ。
サウナは週1〜2回がベスト
経験上サウナに行くペースは多くても週1〜2回ぐらいが、いろんな面でバランスがとれると感じる。
上で説明したように身体が温冷交代浴に慣れると、サウナ・水風呂の気持ちよさが減少する。
サウナの効果が減ってもサウナの料金は変わらないんだから、実質損してるのと同じだ。
毎日サウナに入っていた当時、俺はかなりの時間とお金を無駄にしていたのかもしれない。
もしも今、サウナに毎日入っていて違和感を感じているなら、俺みたいにならないように思い切ってサウナのペースを落としてみてほしい。
入る機会が減っても、たまに入るサウナできっと今よりさらにととのえるハズだ。
周りでサウナにハマっている人がいて、心配なぐらいサウナに取り憑かれているようだったらぜひこの記事をおすすめしてほしい。
サウナ神話を信じすぎるな
最近はSNSによって日々、インフルエンサーによるサウナの神格化が進められている。
まるで「サウナに入ればすべてがうまくいく」と言わんばかりの、発信内容もあって、少々度が過ぎていると感じる。さながら新興宗教だ。
サウナの良さが広まるのは悪いことではないけど、いい面ばかりに注目が集まってそこだけを盲信するような人が増える事態は避けたい。
俺も偏った情報発信にならないよう気をつけている。
「ムサレタイ」の愛すべき読者には、しっかりと情報の取捨選択をしてほしい。
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