【湯の素レビュー】自宅で硫黄泉を完全再現できる入浴剤【まるで草津】

日本人は温泉好きが多い。特にあの卵が腐ったような硫黄臭さがたまらないという人も多いのではないだろうか。俺もそう。身体があのくさいお湯を欲している。

だけど都心近郊から温泉地へは、なかなか気軽に行ける距離ではない。そんな中、本物同様の温泉を自宅で簡単に作れる信じられないようなアイテムがこの世には存在するんだ。

そこで今回は、自宅で硫黄泉を完全再現できる入浴剤「湯の素」を解説する。

温泉旅行には行けないけど、温泉に入りたいって人は参考にしてほしい。

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温泉名の書かれた入浴剤はほぼまがい物

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薬局の入浴剤コーナーを物色していると、有名温泉地の名前がパッケージに記載された入浴剤がたくさん棚に並んでいる。

登別温泉とか草津温泉とか書いてあると、いかにもその温泉を自宅で再現できる夢のような入浴剤っぽい。だけど現実はそう甘くない。

温泉の名前と成分は無関係

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実は商品の外観に書かれている温泉の名前はただのイメージであり、実際の入浴剤の成分とはまったく関係がない。

この入浴剤は白く濁るやつだから草津っぽいな。よし、草津温泉って書いちまえ!みたいなノリ。(多分)

すなわち入浴剤の袋に別府温泉と書いてあるからといって、別府温泉の成分が入浴剤に配合されているワケではないんだ。

入浴剤のイメージ戦略に騙され続けた

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今までの俺はてっきり、パッケージに箱根温泉と書いてあるなら、粉末の入ったその小さな袋に箱根温泉が詰まっているものだとばかり思っていた。

だけど実際はどうだ?

家で使ってみると、かつて旅行先で入った温泉とは似ても似つかぬ人工的な匂い、なおかつ緑とか黄色の意味不明なお風呂が出来上がる。こんなものは温泉好きからしてみれば、着色されただけでただの「お湯」に過ぎない。

仕方ないから昔行った温泉の記憶を思い出して、「自分は今温泉に浸かっているんだ」と無理やり信じ込ませるしか方法がない。

俺はこのむなしい妄想ごっこをあと何回繰り返さなければならないのか。悲しみのフチに沈んでいたそんな時、俺を救い出してくれたのが「湯の素」だったんだ。

湯の素は最強の硫黄系入浴剤

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湯の素は大分県別府市にある村上商会というメーカーが製造販売している家庭用液体入浴剤。

400mlのボトル容器で1本から販売されていて、パッケージのフォントとは裏腹に、入浴剤自体の見た目はかなり毒々しい。

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色はうがい薬のイソジンとほぼ同じ。

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湯の素を作っているメーカーは、家で温泉湯治ができると宣伝しているけど、1年ぐらい使っても湯治の効果はよくわからなかったから、湯治についてはレビューしない。

湯の素の匂いは温泉とまったく同じ

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湯の素は主成分が硫黄なだけあって、温泉特有の卵が腐ったような匂いを完全に再現している。

俺は長い間、温泉を再現できる入浴剤を探してきたけど、まさに正解は湯の素だった。

温泉名を名乗るだけでまったく再現性のない、そこらの温泉系入浴剤とはワケが違う。湯の素からは、温泉好きが愛してやまない硫黄泉の匂いがちゃんと発せられているんだ。

湯の素はコスパもいい

湯の素のボトルは1本あたり1,650円で販売されているんだけど、このボトル1本で約50回の使用が可能。すると、1回あたりの使用料は33円。

大人気入浴剤のきき湯が1本700円で10回分、つまり1回あたり70円だから、湯の素のコスパがいかに高いかがわかる。

山奥の温泉地に行けば1回の交通費だけで5-6千円かかるところ、湯の素なら1,650円で2ヶ月近く毎日温泉に入れてしまうんだ。湯の素のせいで温泉街が衰退してしまうかもしれない。

湯の素の使い方はシンプル

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湯の素の使い方は、一般的な入浴剤と同じように超シンプル。

浴槽にお湯を張ったら、ボトルを開封する。

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そしたらそのまま湯の素の原液をボトルのキャップになみなみ注ぎ、

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浴槽に投入する。

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投入された湯の素は徐々にお湯を白く変色させていき、

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30秒もすれば白濁した硫黄泉が完成する。

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瞳を閉じればそこは草津・別府

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湯の素を入れた浴室はもはや異世界。硫黄の匂いがやばい。

自宅のお風呂なのに目を閉じれば、草津温泉の湯畑や、別府温泉の地獄が視界に広がる。

一生浸かっていたい・・・

それぐらい、実際の温泉と遜色ないほどの硫黄臭が湯船から立ち込めるんだ。

この匂いが換気扇から外に漏れていたら、近所の人は近くで温泉が湧いたと勘違いするだろう。

キャップはすすいでから閉める

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湯の素を浴槽に投入した後は、必ずキャップをお湯できれいにすすいでおこう。

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キャップをすすいでおかないと、容器の注ぎ口に原液が付着し、湯の素の結晶でパリパリになってキャップがめっちゃ固くなってしまうんだ。見た目も汚くなる。

あと俺はなったことないけど、キャップが固くなりすぎて開けるのにペンチが必要になった人がいるとかいないとか。

大した手間ではないから、キャップは必ずキレイな状態にしてから閉めるようにしよう。

湯の素を使用する際の注意点

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自宅で温泉とほぼ同じお湯を作り出してしまう湯の素は、含まれる成分がかなり強いらしく、普通の入浴剤より注意しないといけない点がある。それが以下。

  • 貴金属類を身に着けて入浴しない
  • 入浴後は浴槽を水で流す

貴金属類を身に着けて入浴しない

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温泉旅館に泊まった時、大浴場の蛇口が真っ黒に変色しているのを見たことがないだろうか。

それと同じ現象が湯の素でも起こる可能性がある。

というのも、いわゆる硫黄泉といわれる温泉には、硫化水素という物質が含まれていて、この硫化水素は銀と反応することでシルバーアクセサリーを黒く変色させてしまうんだ。

もちろん硫黄泉を再現した湯の素にだって、硫化水素は含まれる。お気に入りのアクセサリーを真っ黒に染めたくなければ、湯の素を使用する時は外しておこう。

ちなみに、ここまでさんざん硫黄の匂いと言ってきたけど、厳密にいうと硫化水素の匂いというのが正しい。温泉通マウントを取りたい人は、無知な友人にこの豆知識をかましてやろう。

入浴後は浴槽を水で流す

アクセサリーが変色するのと同じで、浴槽に搭載されている給湯口や栓をつなぐチェーンも湯の素が変色させてしまう危険がある。

このあたりの金属パーツは、湯の素が付着するのを免れないから、使用後に水でちゃんと洗い流しておこう。賃貸なら退去費用が高額になるかもしれない。

ちなみに入浴後、冷たい水で浴槽を洗い流すのはカビ予防にも効果を発揮する。

めんどくさいけどやっておいて損はない。

山奥の温泉地に行かなくて済む

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たいていの温泉地はアクセスがすこぶる悪い。

特に硫黄泉ともなると、都市付近の沿岸部にはなく、関東だと草津や日光といった山深い豪雪地帯まで2〜3時間かけて足を運ぶ必要がある。

だから俺なんかは、旅行で遠くの温泉地に行ったりすると、少しでも温泉成分を身体に吸収したくて、食事と睡眠時以外ずっと温泉に浸かっている。貧乏根性丸出し。

だけど湯の素があれば、1回あたりたった33円で、有名温泉地とほぼ同じ匂いと見た目のお湯に自宅で浸かれる。温泉地まで行く時間も交通費も宿泊代もすべてカット。

家に湯の素があるというのに、何日も前から計画して山奥にある遠い遠い温泉地まで、わざわざ行く必要があるだろうか、いやない。

湯の素でチルしよう

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温泉は大好きだけど、忙しくて温泉旅行に行っている暇がない、お金がなくて温泉宿なんか泊まれない、そんな人に湯の素は新たな選択肢を与えてくれた。

温泉地に行けないなら、家のお風呂で温泉を作ってしまえばいい。

毎日忙しい日々を生きる温泉好きの現代人よ、ぜひ湯の素を使っていつでもどこでも温泉を沸かして、チルしてほしい。

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