最近、サウナ界隈で何かと名前を聞くタオルメーカー「コンテックス」。
ちょうどサウナハットの買い替えを検討していたので、「そんなに絶賛するなら」とコンテックス社が販売しているサウナハット「FOCUS」を購入した。
実際に10回以上使ってみて感じたメリット・デメリットを解説するので、サウナハットの購入を検討している人は参考にしてほしい。
【結論】ソロサウナーは買うべき
結論から書くと、1人でサウナに行くのがメインの「ソロサウナー」にはかなりおすすめのサウナハット。
理由はタイトルにもあるんだけど、完全に自分の世界に没入できるサウナハットだから。
逆に友達や会社の同僚など複数人でサウナに行くのが好きな人には、別のサウナハットがおすすめ。
その理由について、詳しく解説していく。
タオル生地のサウナハットが欲しい
そもそもなぜ俺がサウナハットを買い替えようと思ったのかというと、タオル生地のサウナハットが欲しかったからなんだ。
タオル生地のサウナハットであれば、サウナ室や浴場でサウナハットが濡れてもその場で絞ることができる。
さらに当たり前だけど普通のタオルと同じように、自宅の洗濯機ですぐに洗えるから、清潔だし楽。
これから自分のサウナハットを買う人や誰かにプレゼントしようと思っている人は、タオル生地のサウナハットを選んでおけば間違いない。
今までは愛用していたのはフェルト生地
俺が今まで使っていたサウナハットは友人から誕生日にもらったもので、製造元は不明。
友人も「メルカリで買った」と言っていたので、真実は闇の中。別に気にならんけど。
そんな友達想いな友人からもらったサウナハットがフェルト生地だった。
フェルト生地のサウナハットは、熱を遮断する性能に関してはタオル生地に比べて優れているんだけど、使い勝手がとてつもなく悪い。
まず洗濯機がダメ。洗濯機へ入れたら最後、毛玉だらけになる。だから基本は手洗い。
さらに濡れても絞れない。絞っても毛玉ができる。浴場で濡れたら最後、常にビチャビチャのサウナハットをかぶり続けないといけない。
このようにフェルト生地のサウナハットは常に毛玉との戦いで、扱いにめちゃくちゃ気を使わないといけない。
友人はズボラな俺のことを想って試練を課してくれたんだと思う。 続きを見る
【フェルトのサウナハットをおすすめしない理由】めんどくさいと使わない
頭頂部の輪っかが取れた
そんな扱いにくいサウナハットを1年ぐらい扱っていたんだけど、先日頭頂部についているフック代わりの輪っかが取れてしまったんだ。
あの輪っかがないとキツイ。サウナ室の横にあるサウナハット掛けが使えなくなる。
サウナハットを掛けておけないと、水風呂も外気浴もずっとサウナハットと共に移動しないといけない。
サウナハットのてっぺんに付いてた輪っかがいつの間にか消えてた。
あの輪っかがないとサ室入口横のフックにかけれないから、水風呂までの動線が超絶悪化する。
サウナハットは絶対輪っかがあるやつ買った方がいい。
— チアキ@ムサレタイ (@Sauna_Musaretai) December 3, 2021
水風呂の時は風呂の縁に置いとけばいいんじゃないの?って思うかもしれないけど、ここでもフェルトの弊害が効いてくる。
濡らせないんだ。
縁まで水が侵入してこない水風呂ならいいんだけど、風呂の縁ってだいたい濡れてるから、フェルト生地のサウナハットを置くのに抵抗が生じる。
このままだと頭の上でサウナハットを持ちながら水風呂に入らないといけなくなってしまう。
サ活に支障をきたすと思った俺は、友人には申し訳ないがサウナハットの買い替えを決意した。
コンテックスとは
引用元:コンテックス公式ストア
コンテックス社はそもそも愛媛県今治市にある老舗タオルメーカーで、メインの商材は今治タオルブランドのバスタオルやフェイスタオル。
そんなタオルの老舗メーカーが最近はサウナハットやサウナマット、サウナ用タオルなどを手掛けるようになったみたい。
もともとタオルの品質に対して定評があるメーカーなので、サウナグッズもいい商品が多い。
サウナハットよりMOKUタオルが有名
サウナ界隈では名が知れているコンテックスなんだけど、一躍有名になるきっかけとなった製品が「MOKUタオル」なんだ。
多くのサウナーから絶賛されていて、速乾性とちょうどいいサイズ感がウリ。
このMOKUタオル、最近いろんなサウナ施設とコラボした製品を販売しているおかげで、もはやご当地アイテムみたいになっている。
あなたのホームサウナにも、もしかしたら置いてあるかもしれない。
サウナハット「FOCUS」の特徴
FOCUSの特徴についてまとめたポイントが以下。
- かぶった瞬間に視界ゼロ
- 小物を入れるポケット
- 頭頂部の輪っか
- 今治タオルを使用
俺がサウナハットに求めていた機能が全部入っている。
それぞれ解説していく。
かぶった瞬間に視界ゼロ
サウナハットFOCUSはかなり大きく作られていて、頭が大きい俺でも口元まで隠れるぐらい深くかぶることができる。
だから当然、視界は真っ暗。おかげでサウナの熱と香りだけに全集中できるんだ。
個人的には、この視界をゼロにできるくらい大きいサイズが購入の決め手になっている。
というのも俺はサウナでは、サウナ以外のことを一切考えたくないと思っているから、サウナ室で余計な情報を入れるのがイヤなんだ。
普段何気なく過ごしていても頭では何かしら思考を巡らせてしまうので、サウナでは全て忘れて頭を空っぽにしたい。
そんな俺にとって視覚からの情報をシャットアウトしてくれるFOCUSはぴったりなサウナハットだった。
それに俺はサウナには基本的に1人で行くから、サウナで友達と話したりアイコンタクトをとったりする必要がまずない。
サウナに没入したいソロサウナーにとって、このサイズのサウナハットは相性バツグンってわけだ。
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小物をいれるポケット
FOCUSには小物を入れられるポケットが付いている。
この機能は地味に役立つ。
町の銭湯に多いと思うんだけど、鍵の金属部分がむき出しになっているロッカーキー。
これを腕に付けたままサウナに入っていると、触れないぐらい熱くなる。そんな腫れ物みたいになったロッカーキーをサウナハットに収納できてしまうんだ。このデザインを考えた人はすごい。よくわかってる。
頭頂部の輪っか
サウナハット掛けのフックに引っ掛けるための輪っか。これがマジで大事。
FOCUSじゃなくても多くのサウナハットには付いているから、特徴ってほどでもないんだけど、俺はこの輪っかを欲する気持ちが人一倍強かった。
待望の輪っかなんだけど
このタグみたいなやつが輪っかになっている。これで俺のサウナ水風呂の動線は一気に短縮された。
もう持参アメニティを置く棚をサウナ後に経由しなくていい。
今治タオルを使用
食肉界の松阪牛、神社界の伊勢神宮並みに、タオル界では超有名ブランドである今治タオルがFOCUSでは使用されている。
そのおかげか、肌触りがなめらかでとても柔らかい触感になっている。
とはいっても大事なのはタオル生地というポイントだ。洗濯が簡単だし、お湯や汗で濡れてもその場で絞ることができる。
俺は浴場を出る前にカランで洗い、絞ってから持って帰っている。あとは洗濯機に放り込むだけで超ラク。
正直、今治タオルという点については、素材がタオルであれば今治タオルじゃなくてもどうせ区別がつかない俺にはもったいない気もする。
スーパードライと1番絞りぐらい区別がつかない。
コンテックスFOCUSのデメリット
ここまで褒めたたえてきたせいで、
買わせたいだけだろ、お前。
と思った人、ちゃんとデメリットもあるから安心してほしい。FOCUSのデメリットが以下
- 人とかぶる
- 値段が高め
- 深くかぶった姿は目立つ
- 品切れが多い
人とかぶる
コンテックスのサウナハットは今やかなり有名になっていて、公式のECサイトでも品切れが多発するぐらい人気商品なんだ。
おかげでサウナ施設のサウナハット掛けには、高確率で誰かのコンテックス製サウナハットが掛けられている。
色がかぶらなければいいんだけど、残念ながらFOCUSは3色展開とカラーバリエーションが乏しい。
これでは同色のサウナハットが掛けられていた時、見分けがつかないから取り違いが発生しやすい。心配な人は有料で刺繍してくれるサービスがあるから利用しよう。
引用元:コンテックス公式ストア
ちなみに俺はネイビーだから、買うなら他の色を選んでほしい。
値段が高め
アマゾンや楽天を見ていると、サウナハットは2,000〜3,000円が相場。
ところがFOCUSは5,000円と少々高め。銭湯サウナ10回分の価値がこのサウナハットには込められている。
まだサウナにそこまで通うかわからないという人にとっては、購入を躊躇する値段だと思う。
先にも書いたけど、今治タオルブランドが商品価格を上げているのかなと思う。完全に憶測だけど。
俺みたいな違いのわからない男にとっては厚手のタオル生地なら、今治タオルじゃなくてもいいから値段を下げてほしかった。
タオル生地自体はかなりしっかりした作りだから、5,000円は妥当もしくは安いぐらいの価格だと思う。
深くかぶった姿は目立つ
大きいサイズだから深くかぶれるのがメリットなんだけど、サウナハットがあまり普及していない銭湯に行くと、かなり目立つ。
現代人は顔が見えない人に対して警戒心を抱く習性がある。初めてFOCUSを使っている人を目にした時は俺も「なんだコイツ」と思った。
俺も今では「なんだコイツ」と思われる側だ。だけど、どうせFOCUSをかぶってると何も見えなくなるから気にならない。
ただ、時計を見ようと思ってサウナハットを上にズラすと、たいてい隣のおっさんに顔を覗き込まれる。やっぱ不審なんだろうな。 続きを見る
【サウナハットがうざいと感じる理由】意識高い系のマストアイテム
大きくなくていいならPOCKETがおすすめ
私はサウナでTVを見るのが生きがいなんだって人や、友達とサウナに行くことが多いって人には、FOCUSほど大きくないサイズの「POCKET」がおすすめ。
FOCUSと機能は同じでサイズだけ微妙に小さくなっている。
そもそもPOCKETの方が販売されたのは先で、よりサウナに没入できるようにってことでFOCUSが販売されたらしい。
小さいとは言いつつ、POCKETも普通のサウナハットより大きめに作られているから、髪が長くて束ねないといけない人もしっかり頭を覆えるようになっている。
カラバリも豊富だし、値段もFOCUSより若干安いので検討してみてほしい。
TVなしのサウナ室がおすすめ
どうせ視界ゼロにするなら、耳からの情報も遮断して完全にサウナへ没入したい。
そのためにも個人的にはTVなしのサウナ室がおすすめ。サウナ検索サイト「サウナイキタイ」だったら「TVの有無」で絞り込んで検索することができる。
真っ暗で静寂に包まれたサウナ室だと、普段よりかなり長めにサウナで蒸されていられるから、水風呂の気持ちよさも段違いになる。
ぜひ、FOCUSを持って近所のTVなしサウナへ行ってみてほしい。
耳栓と併用すれば場所を問わない
近所にはTVの音がでかいスパ銭しかないって人は耳栓の購入がおすすめ。
俺も最近耳栓を買って場所を選ばず、没入サ活している。
おすすめの耳栓は「Loop」。小さいから持ち運びやすい上に、耳に装着してもあまり目立たない。
専用のケースが無料で付いていて、ケース自体も超小さいからFOCUSのポケットにも余裕で収納できるのが嬉しい。値段も2,000円とお手頃。
ただ、肝心の遮音性については平均的。至近距離にTVのスピーカーがあったり大声で話す人が近くにいたりすると普通に聞こえてくる。小さな音や小声の会話なら気にならない程度に遮音してくれるから、よく行くサウナの環境に合わせて使ってみてほしい。
サウナで瞑想したい人へ
サウナに静寂や落ち着きを求めている人は、ぜひ購入してみるのをおすすめする。
頻繁に品切れになっているけど、少し待てばちゃんと入荷してくれるから、この記事を見た時に品切れだったら、入荷お知らせメールの登録をしておこう。
俺は今のところ、これ以上のサウナハットにはまだ出会っていない。
フェルト生地のサウナハットはおすすめしない
フェルト生地のサウナハットをおすすめしない理由について、以下の記事で解説しています。 続きを見る
【フェルトのサウナハットをおすすめしない理由】めんどくさいと使わない