完全に私事だけど、これまで働いていた会社を6月に辞めた。
おかげで次の会社に入社するまで、学生以来の1ヶ月休みという大変貴重な時間を手に入れることができた。
休みの間は西日本へ1人サウナ旅に出たり、引っ越しの準備をしていたりでブログの更新を怠ってしまったから1ヶ月を振り返るのが少し怖くもある。
とはいえ、ほっといても時間は待ってはくれない。今月もこの場を借りて自己反省していく。
6月に行ったサウナと回数
サウナ旅に出ていたんだから、16回という数字も当然といえば当然。
東京近郊のサウナが上がっているけど、これは月末に東京へ引っ越した後に訪れたから、時系列的に上に表示されてしまっているだけ。
16回16施設ということは同じサウナへ2度は行っていない。せっかくの長期休みなんだからと、とにかくいろんなサウナを体験して経験値をあげることに注力していた。
いろんなサウナへ行った経験が今後に活きるかは不明だが、どこかで話のネタにでもなったらいいな。
今回のサウナ旅で行ったサウナ
今回のサウナ旅で訪れたサウナ施設が以下(行った順)。
- ニューニシノサウナ(鹿児島)
- 大山サウナ(沖縄)
- 琉球温泉 龍神の湯(沖縄)
- すきむらんど温泉 かじかの湯(宮崎)
- ホテルブリスベンズ光明の湯(宮崎)
- SAUNAグリンピア(高知)
- 塚原から風呂(香川)
- 神戸クアハウス(兵庫)
- サウナの梅湯(京都)
- 白山湯(京都)
- 余熱館ささおか(福井)
主に関西・四国・九州・沖縄を巡っていたんだけど、どのサウナもかなり強烈な個性と土地柄を持っていたように思う。
それぞれの感想はサウナイキタイに投稿しているから、よかったらチェックしてみてほしい。
6月に行ったおすすめサウナ「大山サウナ」
たくさんのサウナから1つをピックアップするのは難しいが、中でも特に強烈な印象だった沖縄県は宜野湾市にある「大山サウナ」を解説したい。
大山サウナの特長は以下の通り。
- 外観がまるで廃墟
- 自由すぎるサウナ
- 水風呂は本物
- 昭和から時間が止まっている休憩所
外観がまるで廃墟
大山サウナがある沖縄県宜野湾市は那覇から北東へ約10km行った場所にある。
在日米軍の普天間飛行場があるせいか、ところどころにアメリカンを感じる街だ。
そんな宜野湾市の主要道路である国道58号線、通称「ごっぱち」沿いに大山サウナはある。
俺は一応グーグルマップでナビをしていたんだけど、大きな国道沿いにあるから、さもわかりやすい外観をしているんだろうと何も考えず愛車のリトルカブを走らせていた。
ところが一向に見当たらない。グーグルマップがナビの終了を告げるアナウンスをしているんだけど、マジでどこにあるかわからなくて束の間パニックになった。
路肩にバイクを止めて、グーグルマップの示す場所へ改めて行ってみると、そこにはボロボロの廃墟がそびえ立っていた。
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まさかコレか?
半グレのアジトじゃなくて?
とはいえ外に大山サウナとちゃんと書いてある。疑心暗鬼でその廃墟の入口らしき扉を開けて、床が抜けそうな階段を上がる。すると受付があり、もろストリート系ファッションを身にまとった店員が見た目に反して優しく接客してくれた。
本物のアメリカ人が身近にいるというのに、そこまでオラオラしたストリート系ファッションを着ることができるこの店員の度胸は素晴らしい。
自由すぎるサウナ
大山サウナはタトゥーOKだから、もれなく客の大半は身体に絵が書いてある。
苦手な人はかなり居づらいだろうけど、こういう人たちは蜂と同じで、こちらからなにもしなければまったく害はない。当然すれ違いざまに殴れるみたいなことは絶対にない。
サウナの解説に戻るが、ここのサウナはストーン式で、温度は100度前後、ロウリュなしのカラカラサウナ。
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湿度を感じるとしたら、客の汗が染み込んだサウナマットが発する水蒸気だろう。
受付でもらう3枚のタオルのうち、1枚をサウナマット代わりに使うスタイル。
俺がサウナ室に入ったときは、中で歯を磨いている人が1人、髭を剃っている人が1人、今晩どこへ飲みに行くかと大声で談笑している人が2人って構成。
本州都市部のサウナでは絶対にありえない空間がそこには広がっていた。田舎でもこんなサウナないか。
沖縄っぽいなと思いながら、人間観察しつつじっくり蒸された。
水風呂は本物
大山サウナのすごいところは水風呂の水質にある。
廃墟のごとくボロボロな外観をしておいて、水風呂には水質バツグンの井戸水を使っているんだ。
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なんでも宜野湾市は地下から大量の水が湧くらしく、もともと水のキレイな地域なんだとか。
水風呂の温度は11度ほど。ただ水温計はぶっ壊れてて正確な温度を指していないらしい。体感は15度くらい。
広さも十分でキャパ10人ほど。隣に湯船があるけど湯船より水風呂の方が大きい。湯船と水風呂の大きさが逆転するのはサウナ施設によくある作りだ。
昭和から時間が止まっている休憩所
大山サウナの浴場にはととのいイスがない。どこで休憩するかというと、脱衣所前のリクライニングなどが並んでいる休憩所。
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水風呂を出たら一旦身体を拭いて、この休憩所へ向かう。
休憩所は全面喫煙可で、タトゥーの兄ちゃんやおっさんらがリクライニングで寝ながらタバコを吹かしている。
分煙とかいう文化はない。ここは昭和から時間が進んでいないんだ。
ととのいながらタバコが吸えるんだから、喫煙者からしたら天国のような空間。
非喫煙者は臭いが気になるかもしれないけど、窓から風が入ってくるのと大量に扇風機が動いているので換気はしっかりできていると思う。
裸&タバコOKな休憩所は、今まで三重県にある「玉の湯」で唯一体験したことがあるんだけど、アングラ感は大山サウナの方が圧倒的に強い。
ここまで昭和チックでアングラなサウナはめったに体験できない。沖縄に来たらぜひ立ち寄ってみてほしい。
大山サウナ概要
施設名 | 大山サウナ |
住所 | 〒901-2223 沖縄県宜野湾市大山3-3-6 |
電話番号 | 098-898-2401 |
駐車場 | 有り |
公式SNS | https://www.instagram.com/oyama_sauna/ |
営業時間 | 9:00〜21:00 |
定休日 | 毎月第4月曜日 |
料金 | 1,000円 |
アクセス | 琉球バス交通「伊佐」バス停から徒歩1分 那覇空港から車で25分 |
ムサレタイ6月のアクセス/PV/記事数
先月に引き続き、更新を怠りがちだったブログの運営状況を報告する。
PV数/月 | 投稿数/月 | 累計記事数 | |
22年6月 | 14,728 | 3 | 41 |
22年5月 | 12,860 | 4 | 38 |
22年4月 | 8,547 | 4 | 34 |
22年3月 | 7,234 | 4 | 30 |
22年2月 | 6,362 | 6 | 26 |
22年1月 | 7,260 | 5 | 20 |
21年12月 | 3,499 | 3 | 15 |
21年11月 | 2,801 | 2 | 12 |
アクセス数は意外にも伸びた
予想に反してアクセス数は過去最高を記録した。
これは別に6月に書いた2記事が素晴らしかったとかではなく、サウナの役立つ情報を解説したサウナハック関連の記事と、時期的にテントサウナ関連の記事が伸びた結果。
俺の発信するサウナ情報が多くの人に読んでもらえるのは純粋に嬉しい。読者の方々には本当に感謝している。
6月に反響のあった記事
ここから6月に反響のあった記事を振り返っていく。
【ほどほどにしとけ】毎日サウナに入って感じた7つのデメリット【疲労感】
サウナに毎日入って感じた身体の変化や金銭的な負担について、実体験をもとに解説した記事。
この記事が伸びるということは、世の中にサウナジャンキーが増えているということを表している。
6月のサウナ旅ではバイクを運転していたってのもあるんだけど、ほぼ2日に一回のペースでサウナに入っていたから、疲労感がやばかった。
サウナはやっぱり週1〜2回がいいと思う。頻繁に通うよりここぞという時のために、サウナというごほうびを取っておいた方が、その効果は大きい。
【ほどほどにしとけ】毎日サウナに入って感じた7つのデメリット【疲労感】
続きを見る
【フェルトのサウナハットをおすすめしない理由】めんどくさいと使わない
フェルト生地のサウナハットがいかに扱いにくいかを解説した記事。
友達からフェルト生地のサウナハットをもらったんだけど、メンテナンスとかがめんどくさくて結局使わなくなってしまったから、その理由を考えた。
フェルト生地のサウナハットを買おうとしている人は、この記事を読んで改めて購入を検討してほしい。 続きを見る
【フェルトのサウナハットをおすすめしない理由】めんどくさいと使わない
TikTokの運用状況
TikTokのフォロワー数はほぼ変わらず。むしろ減った。
投稿頻度が落ちているから当たり前。TikTokでサウナアカウントを育てるのは本当に難しい。
かわいい女の子がテントサウナをしている様子なんかを配信できたら爆発的に伸びるんだろうけど、現実的に不可能。
というか、かわいい女の子に興味を持って増えたフォロワーは、女の子の投稿がなくなった瞬間に離脱してしまう。
テントサウナっていうカテゴリでバリエーションを増やすにはどうしたらいいものか。
今度撮影する時は場所を変えて見ようと思う。
【旅の感想】日本はどこまで行っても日本
冒頭で述べた通り、6月の20日間ほど1人で原付にまたがり、金沢を出発してさすらいの西日本サウナ旅をしていた。
簡単に旅の行程を紹介する。
全体行程は
金沢(自宅)〜大阪〜鹿児島〜沖縄本島〜与那国島〜沖縄本島〜鹿児島〜宮崎〜大分〜愛媛〜高知〜香川〜兵庫〜京都〜滋賀〜福井〜金沢(自宅)
と、かなり移動距離を要する行程。
最初に金沢〜大阪を陸路で移動し、大阪からフェリーで鹿児島入り。
鹿児島からまたフェリーに乗って那覇に行き、
那覇から飛行機で与那国島へ上陸した。
与那国島を一通り見たら那覇に戻り、沖縄本島を少し観光した。
その後はフェリーで鹿児島へ戻るついでに与論島に立ち寄ったりして、
鹿児島に着いたら原付で大分へ移動。
大分〜愛媛の豊予海峡をフェリーで渡り、四国の南側である高知を回りながら香川まで走った。
香川から兵庫は小豆島経由のフェリーで移動し、ついでに小豆島で1泊。
本州に着いてからは兵庫〜京都〜滋賀〜福井を経由し、ひたすら下道を北上しながら金沢の自宅まで走破したという流れ。
フェリーには合計9回も乗船した。船酔いにはかなり強くなった気がする。
都心部以外の街並みはどこも大きく変わらない
沖縄本島には合計で3泊したんだけど、その間ずっと那覇にいたわけではなくて、せっかく原付があるのだからと、やんばると言われる北部へ行ったりもした。
沖縄といえば国際通りのイメージが強いと思うけど、沖縄本島はかなり広い。国際通り付近はかなり都会だけど20分も原付を走らせれば田舎に突入する。
沖縄の田舎でみた風景は、地元の三重や金沢の田舎と同じような郊外が広がっていた。
これは沖縄に限った話ではなく、国内ならだいたい一緒。
ディスっているわけではない。日本の田舎がどこに行っても変わらないのは、安心につながるし、どこに移住しても特に問題なく暮らせるんだっていう再確認ができた。
県内最大都市はどこも立派
一般的に田舎と言われる県でも、その県で最大の繁華街はどこも立派な街並みだし、夜は飲みに行く人で賑わっていた。
個人的に一番意外だったのは宮崎県。宮崎の人には申し訳ないけど、地鶏とマンゴーのイメージしかない宮崎は、俺の中で勝手にど田舎認定していた。
ところが、宮崎市最大の繁華街「ニシタチ」こと西橘通りは、あくまで俺の印象だけど名古屋の栄に引けをとらないぐらい賑わっていたように思う。
飲み歩くサラリーマンや若者が道にハミ出すほどたむろしている光景は、当たり前だけどまさに歓楽街そのものだった。
宮崎市や他の県の繁華街を見て回っていたら、田舎が嫌いっていう人も、県内で一番でかい都市の中心地に住めばなに不自由なく暮らせるんじゃないかな。
おっさんになる前に一人旅はしとくべき
俺は友達が多い方ではないんだけど、1人で旅行するという経験は初めてだった。特に憧れがあったというわけでもない。
じゃあなぜ一人旅なんてしたのかというと、一人旅は行動力のあるおっさんになるための練習になるからだ。
意味ワカンネーって思っただろうけど、要は今から一人旅に慣れておかないと、もっとおっさんになって一緒に旅行をしてくれる友達がいなくなった時、一人で旅行に行けないおっさんになってしまうと思ったんだ。
20代後半は友達激減期
厳密には友達が減るというより、頻繁には遊ばなくなる。
学生や20代前半の人にはわからないかもしれないけど、30歳近くになると一緒に遊んでくれる友達が急激に減るんだ。
「いつも一緒にいるあいつらとは、ジジイになってもつるんでるんだろうな」と思っていても、20代後半遅くとも30代前半にはめっきり会わなくなる。
残酷だけど、今の日本では「30までに結婚して子供を作ってマイホームを持つ」っていうライフプランが良くも悪くも慣習化している。古い考えだと思うかもしれないが、現実にまだこの考えが根付いている。
だから30歳前後でみんな仕事に育児で忙しくなり、友達と遊んでいる時間がとれなくなってくる。
現に俺も2〜3年前から友達と遊ぶ機会が激減していて、20代前半に週3以上で会っていた友達も、今では月に1回会ったらいい方だ。
次第に友達と遊べなくなっていく現実を身にしみて感じていた俺は、そろそろ旅行ぐらい1人で楽しめるようにならないと、単独行動ができないイタイおっさんになってしまうと思い、修行もかねて今回の旅を決行したというわけだ。
一人旅は孤独を感じてからが本番
サウナ旅と銘打って始めた一人旅だったんだけど、原付で旅していると都市と都市の間の田舎はサウナがなかったりして、サウナ旅なのにサウナに入ってない日がわりとあった。
最初は原付で見知らぬ土地を走っているだけで非日常感があって楽しいんだけど、そのうちそれも慣れてくる。
サウナにも入らず、ただただ原付を走らせている時間は苦痛そのもの。大雨にふられたりするとさらに追い打ちがかかる。
結果、旅の3日目あたりですでに「あれ、俺一人でなんでこんなことしてるんだろ?」ってふと我に返るタイミングが何度もあった。
だけど、孤独を感じてからが一人旅の始まり。孤独を味わえば味わうほど孤独への耐性がつく。
一人旅は孤独こそが最大の醍醐味なんだ。
一人旅の経験は将来活きる
友達や恋人と旅をしている時は、時間を共有していることが楽しいから移動しているだけでもエンタメ性を感じられるんだけど、一人だと移動時間はただただ孤独。
ただ、この孤独を味わうことが、おっさんになって遊ぶ友達が本格的にいなくなった時に真価を発揮するはず。
孤独に耐性のないままおっさんになってしまうと、一人が不安でどこにも行けないし、なにもできなくなってしまう。
一人でもアクティブに生きていけるおっさん・おばさんになるためにも、男女問わず20代ないしは30代前半までに一人旅を経験しておくべきなんだ。