【キャンプ場より野営地】テントサウナができる場所に必須な5つの条件

テントサウナは普通のキャンプと違って、できる場所が限定される。

最近はサウナブームによって「テントサウナOK」と宣言しているキャンプ場も増えてきてはいるが、まだまだ簡単には見つからないのが現状だ。

実際俺もテントサウナをする時は、管理されているキャンプ場ではなく、火気の使用が可能な河川敷等で「野営」しているのが事実。

そこで今回は、テントサウナをするにはどういった場所が適しているかについて解説する。

テントサウナしたいけど、どこですればいいのかわからないという人は参考にしてほしい。

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テントサウナができる場所の条件

美濃市にある美濃橋キャンプ場上流側

テントサウナをする場所に必要な条件が下記。

  • 入水できる川or湖が近くにある
  • 火が使える
  • 人が少ない
  • 傾斜になっていない
  • 車の乗り入れが可能

テントサウナをする時は、とにかくここに書いてある条件を踏まえて探してもらいたい。

そうすればテントサウナをする最低限の環境は約束される。

入水できる川or湖が近くにある場所

三重県にある大河内川のほとり立つ私のテントサウナ

サウナーには言うまでもないかもしれないけど、サウナには水風呂が絶対に必要。

この条件は他の条件と比較しても特に譲れない。

さらに言うならサウナ⇢水風呂への動線、つまり距離もかなり重要

「サウナから水風呂まで歩いて5分かかる」なんてロケーションだったらそんな水風呂には入らなくていい

歩いてるうちに身体が凍る。

動線はテントサウナから川・湖まで10歩以内がベスト

銭湯サウナなんかに行ったとき、サウナ室出入口の隣か向かいに必ず水風呂があると思う。

それはサウナ好きが、サウナ⇢水風呂の動線を異常に気にするからなんだ。

テントサウナでもサウナ⇢水風呂の動線には必ずこだわってほしい。ととのうかどうかが左右されるぐらい、この動線が大事なんだ

キレイな川がいい

水が澄んでいる大河内川

俺は川でテントサウナをやることがほとんどなんだけど、川の水質にはかなりこだわりがある

濁った川なんて論外だし、川底が苔でヌルヌルするのもイヤ。少しでも異臭がすれば上流に移動する。

サウナの聖地「しきじ」が聖地になれた理由は「水風呂の水質がいいから」だと言われているんだけど、それぐらいサウナにとって水風呂の水質は重要。

キレイな川の探し方は「地名 清流」で検索するのがてっとり早い。その土地では美しいとされている、きれいで有名な川が見つかる。

水風呂の水質にこだわりたい人は、ぜひ清流でのテントサウナをおすすめする。

人が少ない場所

誰もいない九頭竜川のほとり

テントサウナはサウナ⇢水風呂⇢外気浴と、人が行き来するため、通常のキャンプより広く場所を占有することになる。

それに加えて、テントからはモクモクと大量の煙が出るもんだから、当然近くに他のキャンパーいるような状況では迷惑になるに決まっているので、設営できない。

自分がキャンプしている時に、隣の連中が自分のテントの隣を歩いて、何度も音を立てて川に飛び込んでたら、かなり目障りだと思う。

最近はキャンプブームで混雑しているから、空いているキャンプ場を探すのが大変だと思うが、冬なら比較的空いているのでオススメ

空いている時期にテントサウナをするなら冬がオススメということを以下の記事で解説しているので合わせて読んでほしい。

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傾斜になっていない場所

傾斜がきつい山

管理されてるキャンプ場ならまず問題ないと思うんだけど、河川敷なんかでやる時は、そこが傾斜になっていないかどうかも気にしてほしい。

というのも、河川敷だと川に近づくにつれて下り坂になっていることが多い。

そういう場所だとテントは張ることができても、ストーブが傾いて転倒する危険があるんだ

ストーブの転倒は、サウナストーンが散らばったり、炭がストーブからこぼれたりしてマジで危ない。

火傷や火災で命を落とすことにもつながるので、テントサウナをやる人は設営場所の傾斜には注意してほしい

どうしても傾斜のある場所でやるなら掘る

いくら危ないといっても、他に場所がなくてここでやるしか仕方ないということもあるかもしれない。

そういう時はスコップを用意しておいて、ストープを設置する場所だけ掘って平らにしてしまおう

以下の画像のようなイメージだ。

傾斜になっている場所でストーブを垂直に設置する方法

すこし力作業が必要だけど、火傷するよりマシ。これでストーブの転倒を最大限防止できる。

冬の時期、雪の上でテントサウナするときにも使えるから、スコップは事前に用意しておこう

折り畳めて、コンパクトに収納できるものがオススメ。

火が使える場所

焚き火台で焼く秋刀魚

テントサウナは薪ストーブを使うので、火を使うことになる。

火気厳禁の場所ではテントサウナは不可能だ。

焚き火やバーベキューが可能かどうかは事前に土地の管理者に問い合わせておこう。

特に、キレイな川や増水の危険がある河川敷は禁止されていることがあるので、注意してほしい。

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車の乗り入れが可能な場所

車が乗り入れ可能なキャンプ場

テントサウナはとにかく荷物が多い上に、重い。

必要な荷物が多いから仕方ないんだけど、少しでもこの負担を減らすために車を近くに駐車したい。

車が近いか遠いかで、設営・撤収の労力は雲泥の差になる。

絶対に必要な条件ではないけど、少人数や女性だけでテントサウナをする場合は、車の乗り入れ可能かどうかについて優先的に確認するのがオススメ。

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野営がおすすめ

山奥で野営している様子

ここまで最低限必要な条件をあげてきたけど、キャンプ経験者ならこれだけでも場所がかなり限定されるってすぐにわかると思う。

管理人のいるキャンプ場だと、「テントサウナが可能か」についてHPに記載されていないことがほとんどなので、1つ1つ電話やメールで問い合わせることになる。かなりめんどくさい。

なので現実的には上で書いた条件を踏まえて、24時間利用可能な河川敷や公園なんかの野営地を探してもらうのがオススメ

野営地であれば、そもそも人が少ないし、整備されたキャンプ場みたいに細かいルールが少ないので、最低限マナーを守れば快適にテントサウナをすることができる。

ただしトイレやシャワーなどの設備はまず無いので注意が必要。

探し方についてはグーグルマップで「キャンプ場 無料」で検索すると、24時間利用可能な河川敷やキャンプ場がヒットするので、確認してみてほしい。

海はおすすめしない

瀬戸内海にある美しい夏の海岸線

テントサウナをしているとよく直面するのが、
水風呂は川・湖・海どれがいいのか
という問題だ。

俺個人の見解だと、この3つの中で海だけはオススメしない

その理由について解説する。

夏はぬるく、冬は荒れる

波が高く荒れている海

夏の海は川と違って、かなりぬるい。ぬるいというかむしろ温かいと思うことさえある。

川でさえ、夏だと水温20度近くになるから水風呂には不向きなのに、夏の海は水温30度を超える。

スパ銭にある炭酸泉とほぼ同じ温度なんだ。そりゃととのえるワケがない。

冬ならいいかっていうと、冬の海は波が高くなるので水難の危険性が増す。

特に日本海側は冬の時期、連日大荒れになるので、入水なんてできたもんじゃない。

あの荒れた海に入るのは命知らずのサーファーぐらいだろう

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海水はベタベタする

やはり川や湖のように淡水じゃないので水から上がった時にベタベタする。

常に身体ベタベタ、髪の毛バシバシの状態でいるのは気持ちが良くない。

塩サウナのような効果がある思えばいいのかもしれないが、そもそも俺は塩サウナが好きじゃない。

シャワーがあればいいけど、水風呂後に毎回シャワーを浴びるのはダルいからやっぱり海はビミョー

海は潮の満ち引きがある

「サウナ⇢水風呂の距離は5歩以内がいい」と先に書いたんだけど、海でその立地にテントサウナを設営すると大変なことになる。

なぜなら海には潮の満ち引きがあるからだ。

時間帯によって水位が大きく変わるので、海岸線まで5歩の位置にテントサウナを設営したら1時間後には水没している可能性が十分にある

潮の満ち引きによってテントサウナを引っ越すワケにもいかないので、やはり海辺でのテントサウナは難しいと言わざるを得ない。

それでも海でテントサウナをしたいなら

これだけ海でやるテントサウナのデメリットを並べてもなお、「どうしても海がいい!」って人には、俺が最近見つけたおすすめスポットを紹介する。

以下の記事で解説しているので参考にしてほしい。

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テントサウナは場所を選ぶ

青く澄んだ九頭竜川

当然だけど、「キャンプ場」と謳っている施設だったらどこでもテントサウナができるわけではない。

キャンプ場の中でテントサウナができる場所とできない場所があるのは、テントサウナユーザーからすると肩身が狭いかもしれないが、そこは大人として理解が必要。

アウトドアの中でも知名度が出てきたのが本当につい最近のことだから、サウナに興味のない人に理解してもらうのは難しいのが現実。

実際、混んでるキャンプ場でテントサウナをすれば、周りから白い目で見られてもおかしくない。

キャンプ場にとってはビジネスチャンス

ここまで人気に火が付いているので、テントサウナが集客につながるビジネスチャンスだと捉えているオーナーが増えている。

テントサウナを常設するキャンプ場が現れたのをツイッターで見るたびに、世の中はビジネスで成り立っていることがよくわかる。

大半のキャンプ場でテントサウナができる日も近いかもしれない。

そのためにはテントサウナの魅力をみんなで拡散していかなければならない。

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