7月も終盤に入り、世界一熱い日本の夏がピークを迎えようとしている。
テントサウナ的にはオフシーズンなんだけど、山間の避暑地に行けば、水風呂として使えそうな冷たい川がある。
ということで今回は福井県にある美しい清流、九頭竜川に飛び込めるテントサウナスポット「勝原園地」について解説する。
当ブログ「ムサレタイ」のトップページ上部にでかでかと掲載されているキレイな川の写真も、実は勝原園地で撮影されたものだから、写真好きな人もぜひ訪れてみてほしい。
勝原園地とは
福井県は大野市にある勝原園地。
名前からは公園や花園をイメージするけど、大野市が管理する公営のBBQ&オートキャンプ場。
とはいえ、設備としては汲み取り式のトイレと簡易な水場があるだけで、実態はほぼ野営地。
福井県が誇る美しい一級河川、九頭竜川沿いにあり、夏場は多くのファミリーが川遊びに訪れる。
膨大な水が湧く大野市
勝原園地のある大野市は百名山の「荒島岳」をはじめ、たくさんの山に囲まれているため、とにかく水が湧きまくっている。
ただ、日本海側で山に囲まれているということは、雪が避けられない。
大野市は日本でも有数の豪雪地帯で、2022年2月は165cmの積雪を記録するなど、冬はめちゃくちゃ雪が降る。
その積もった雪を溶かすために豊富な地下水が大量に使われるせいで、逆に水不足になるっていう悲しい街でもあるんだ。
勝原園地の特長
ここからはテントサウナスポットとして見た勝原園地の特長を解説していく。それらが以下の通り。
- 九頭竜川が美しすぎる
- 大自然だけを感じる外気浴
- 予約不要かつ無料で利用可能
それぞれ解説していく。
九頭竜川が美しすぎる
勝原園地の素晴らしいポイントはこれに尽きるといっても過言ではない。それぐらい水がきれい。
福井県の山奥という立地もさることながら、サクラマスの聖地でもある九頭竜川の上流が汚いはずがない。
俺がブログのトップページに勝原園地の写真を選んだのも、九頭竜川の透き通る青さに目を奪われたからなんだ。
サウナ好きの間ではサウナが前菜、水風呂がメインディッシュと言われることがある。
ということは、こんなに美しい九頭竜川の水風呂は、極上のメインディッシュといえるだろう。
水風呂にこだわりがあるなら、ぜひ勝原園地でのテントサウナで、青く透き通った九頭竜川水風呂を体感してみてほしい。
川の流れがおだやか
勝原園地からアクセスできる河原は、比較的上流にも関わらず流れがおだやかなんだ。
流れが急な川だと体感温度が冷たくなるから水風呂としては、悪いことばかりでもない。
ただ、個人的にはゆるい川で仰向けになって浮かびながら、火照った身体を冷やしつつ、サウナの余韻に浸るのが最高に気持いいと思っている。
もちろん、雨の日は流れが急になるし、勝原園地より上流には発電用のダムがあるから放流時は水位があがる。
すすんで雨の日にテントサウナをする人はいないだろうけど、流されないように最低限の危機管理はしておこう。
別に雨で中止になったところで、川がなくなるわけではない。サウナで本当の意味で昇天しちゃダメだ。
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大自然だけを感じる外気浴
勝原園地が福井県の山奥にあるというのは先に述べた通りなんだけど、この辺りはマジで自然しかない。
こんなことを言うと大野市民に失礼かもしれないが、勝原園地周辺は超ど田舎。
ただ、自然しかないというのはテントサウナ好きにとっては喜ばしい限り。実際に勝原園地の河原で外気浴してみると
こんな景色が広がる。マジで山しかない。だがこれでいい。
この写真を見たサウナ好きはヨダレを垂らしているはず。
時間にもよるんだけど、河原が谷になっているからほどよく風も吹いていて、このそよ風によって意識が飛びそうになるぐらい外気浴が気持ちよくなる。 続きを見る
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外気浴はインフィニティチェアかコットがおすすめ
外気浴を最大限気持ちよくしたいなら、インフィニティチェアかコットの使用がおすすめ。
というのも、岸から5mぐらいまでは水深30cmほどとかなり浅くなっているから、インフィニティチェアやコットなら水上に設置することができる。
川(水風呂)〜ととのい椅子の距離が短縮されることで動線が格段によくなるから、ぜひ導入してみてほしい。
ただ、水深のあるところまで攻めすぎて流されないようにだけは注意が必要。
予約不要かつ無料で利用可能
ロケーション完璧な勝原園地だけど、実は利用料タダとお財布にも優しい。
さらに予約も不要と、何から何まで自由度が高い。
俺みたいに大野市に1円も税金を収めていない市外の人間ですら、まったく同じ待遇を受けられるんだから、大野市の懐の深さには頭が上がらない。
その代わりといってはなんだけど、特に区画のないテントサイトは完全に早い者勝ちだから週末に利用する時は午前中に訪れないと埋まっている可能性がある。
とはいえ、ほとんどのキャンパーは芝生のテントサイトに陣取っていて、河原にテントを張る人はまずいない。テントサウナをするなら、場所に困ることはよっぽどないハズ。 続きを見る
【キャンプ場より野営地】テントサウナができる場所に必須な5つの条件
勝原園地の注意点
勝原園地のすばらしい特長がわかったところで、今度は利用する上での注意点を解説していく。
- 夏は混雑する
- 直火禁止
- 対岸側は水深3m以上
- トイレの難易度高め
- 入口までが迷路
- 冬は利用できない
夏は混雑する
引用元:福井県公式観光サイト
もともと勝原園地は地元の人が川遊びをするのに、多く訪れる場所。なので夏場、特に週末は多くのファミリーが九頭竜川に入って気持ちよく泳いでいる。
そんなファミリーだらけの中、テントサウナが煙をモクモクさせているとかなり目立つ。
テントサウナは普通のキャンプに比べて、荷物が多く、ととのい椅子を置いたりもして場所をとるから、できるだけ周りの迷惑にならないようにしたい。
とはいえ、下の写真を見てもらうとわかるように
河原はかなり広いから、入口から少し離れた場所にテントを張るようにすれば、問題ないだろう。
直火禁止
テントサウナに直接は関係ないけど、焚火をするつもりなら要注意。
人の手が入っていない野営地に近いから、直火でサバイバル感を味わいたいって気持ちもわかるけど管理している大野市がダメというなら従うほかない。
焚火をするなら焚火台を用意しよう。
ちなみにゴミを捨てる場所はないから、ゴミ袋は必須。このあたりの制約は、無料で利用しているんだから文句を言えない。
対岸側は水深3m以上
九頭竜川の水が透き通っているせいでわかりずらいけど、河原の対岸は水深があって普通に足がつかないんだ。
といっても、このあたりは急に深くなるわけじゃないし、晴れていれば基本的に流れがおだやか。注意していれば溺れる心配はないから安心してほしい。
ただ子供を連れて行く人や、俺みたいに泳げない人は対岸に近づかないのが懸命。対岸までいくなら浮輪を持っていこう。
特にテントサウナ中に子供を川で泳がせたりするなら、ライフジャケットを着用させた方がいいだろう。
トイレの難易度高め
勝原園地にはありがたいことにトイレがある。
女性も安心と言いたいところだけど、そのトイレに期待をしてはいけない。
というのも汲み取り式のトイレ、いわゆるボットン便所だから臭いが強烈なんだ。
若い人だとボットン便所の経験がない人もいるかもしれないけど、要は普通の水洗式と違って穴が空いた便器の下にある空間に、排泄物が貯められているトイレ。
だから便器から立ち込める臭いがヤバいし、衛生的にもよろしくない。
さらに勝原園地のトイレには照明がないから、日が差していない時はランタンや懐中電灯を持参しないと足元が見えなくなる。
アウトドア経験が少ない人にとっては、とにかく難易度高めのトイレ。まぁ無料で使えてトイレがあるだけありがたいから文句は言えない。
どうしてもボットン便所が使えないって人のために、心配なら災害用の簡易トイレを用意してあげたら喜ばれるかもしれない。
入口までの道が超狭い
勝原園地までアクセスするには、国道から小さな集落に入り、田んぼ道へ出る必要がある。
途中、ここヒトん家の庭じゃないのか?みたいな道だったり、JRの線路を渡るための超狭い橋だったりを通過するんだけど、勝原園地に出るまですべての道がマジで狭い。
対向なんて当然できないし、幅の大きい3ナンバーの車なんかは通れることは通れるけど、教習所なみに慎重な運転が強いられる。
しかも道が狭い上に集落の人たちが、道に出て普通に歩いてたりするから通り抜ける時は、接触しそうでけっこうヒヤヒヤする。
勝原園地に行く際はコンパクトカーや軽がおすすめ。やっぱキャンプは軽バンが最強だわ。
冬は利用できない
勝原園地は12〜4月まで閉鎖される。
この時期の大野市はめちゃくちゃ雪が降るからだ。大野市は北陸の中でも特に積雪の多い地帯だから、他の自治体と比べて除雪のスピードが凄まじい。
とはいえ、除雪の最優先対象は生活道路であってキャンプ場までの道のりを除雪するほど暇じゃない。だから仮に閉鎖されてなかろうが、重機でもなければ雪深すぎてアクセスすることすらできない。
そんなに雪が降るなら、サウナー憧れの雪ダイブをしたいって思うんだけど、残念ながら勝原園地ではできなさそうだ。
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勝原園地のテントサウナは9〜11月がおすすめ
夏場はファミリーで混雑、冬場は利用できない勝原園地。
俺の思う勝原園地でのおすすめテントサウナシーズンは9〜11月だ。
この時期なら暑さも落ち着いてきて、川遊びしようなんて変態はサウナーぐらいしかいない。
この地域なら夏でもそこまで川の水温が上がるわけではないんだけど、より快適なテントサウナを望むなら、ぜひ9〜11月を狙ってテントサウナを楽しんでほしい。
11月から雨とみぞれが増える
秋がおすすめとか書いておいて矛盾するようだけど、北陸地方の特性上、11月以降は雨やみぞれの降る日が増える。
北陸に住んでいる人なら当たり前のことだけど、早ければ11月初旬からみぞれに打たれることがあるから、川の増水には十分気をつけてほしい。
雨の日にテントサウナをする時の注意点は以下の記事で解説しているから、参考にしてほしい。 続きを見る
【雨の日のテントサウナ注意点】できなくないけど対策は必須【川流れ】
写真映えするテントサウナスポット
ブログのトップに写真を貼っていることからわかるように、清流九頭竜川を有する勝原園地の河原は見ているだけでも惚れ惚れするほど景色がいい。
SNS映えを仕事にしているインフルエンサーも納得のテントサウナスポットだ。
それだけ九頭竜川がキレイだから、サウナに入った後に飛び込むと超絶気持ちいい。
周りには山しかなくて、聞こえてくるのも風の音と鳥のさえずりだけ。ここまで外気浴に適した場所も珍しいと思う。
ぜひ勝原園地にテントサウナを持ち込んで、大自然の水風呂と外気浴を満足するまで堪能してほしい。
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勝原園地概要
勝原園地の概要は以下のとおり。
スポット名称 | 勝原園地 |
住所 | 〒912-0155 福井県大野市西勝原16 |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | あり ※汲み取り式(ボットン)なので難易度高め |
公式サイト | 大野市観光協会 |
利用料金 | 無料 |
動画でわかる勝原園地の様子
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勝原園地の動画は以下。
@chiaki.musaretai テントサウナと清流の組合せは至高#アウトドア部 #キャンプ部 #平和な日常 #テントサウナ #sauna #tentsauna #outdoors #river ♬ オリジナル楽曲 _brass - MOS
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