サウナの熱から頭皮を守ったり、髪や顔の乾燥を防いだりと重要な役割を果たしてくれるサウナハット。
基本的に着飾ることのできないサウナにおいて、唯一個性を出せるおしゃれアイテムとしても活躍している。
10年以上サウナを続けている俺もここ2〜3年でようやくサウナハットの重要性に気づき、今ではすっかり愛用している。
そこで今回は、膨大な種類のサウナハットの中から、どれを選べばいいかわからないという人もいるだろうから、俺の失敗経験をもとにサウナハットの選び方を解説する。
最後には俺なりのベストサウナハットも紹介するので、これからサウナハットを購入しようと思っている人の参考になれば嬉しい。
サウナハットの素材と比較
最近のサウナブームによる需要にともない、サウナハットの種類は天井知らずに増え続けている。
楽天やアマゾンで「サウナハット」と検索すると、溢れんばかりの候補が出てきて、各社しのぎを削っているのがよくわかる。
サウナハット初心者に向けて、ここではまずサウナハットにはどんな素材の種類があって、それぞれどういう特徴があるのか比較解説する。
サウナハットに使われる素材は主に以下の3種類
- フェルト生地
- タオル生地
- ポリエステル
それぞれの素材の特徴を比較した表が以下。
フェルト生地 | タオル生地 | ポリエステル | |
遮熱効果 | ◎ | ○ | △ |
扱いやすさ | ✕ | ◎ | ◎ |
収納 | △ | ◎ | ◎ |
デザイン | ◎ | ○ | △ |
フェルト生地は遮熱効果は最強だけど、扱いにくいのが難点。洗濯機で丸洗いがダメで基本手洗い。おしゃれな製品が多い。
タオル生地はフェルト生地ほど遮熱効果はないけど、とにかく使いやすいのが特徴。肌触りがよく手入れ不要なのが超ラク。種類が豊富。
ポリエステルはフェルトやタオル生地ほど遮熱はできないけど、手入れ不要で速乾性が高い。デザインはシンプルなものが多め。
それぞれ長所と短所があって、何を重視するかで選び方が変わってくる。
王道はフェルトのサウナハット
素材によって特徴が異なるとはいっても、やっぱり王道はフェルト生地。
サウナ室やSNSで見かけるサウナハットはフェルト生地が1番多いと思う。
楽天やアマゾンで検索してもフェルト生地のサウナハットは種類が多く、デザインも豊富。
サウナハットをかぶる目的がそもそも、頭皮や頭髪を熱から守ることにあるから、遮熱効果の高いフェルト生地がたくさん選ばれるのは自然といえば自然。
フェルトのサウナハットをおすすめしない理由
ここからは王道であるフェルトのサウナハットに対して、俺が異を唱えていきたい。
フェルトのサウナハットをおすすめしない理由は以下の通り。
- 洗濯機で洗えない
- 絞れない
- 折りたためないものが多い
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フェルトは洗濯機で洗えない
フェルト生地はその性質上、摩擦に弱くてゴシゴシ洗うとすぐに毛玉ができてしまうんだ。
だから洗濯機に入れるなんてもってのほかで、基本はやさしく手洗い。
これがマジでめんどくさい。サウナで使うものだから当然汗が染み込むわけで、そうなると必然的にサウナ後は毎回洗う必要がでてくる。
俺みたいに週3〜5回サウナへ通うようなサウナジャンキーだと、サウナに行くたび夜な夜なサウナハットを手洗いするハメになる。
洗濯機という現代の文明がすぐそばにあるのにだ。江戸時代かよ。
独身ひとり暮らし男性の感覚なのかもしれないけど、これは耐えられない。
モノによっては洗濯機に入れられるフェルトのサウナハットもあるみたいだけど、洗濯ネットは必須で、やはり手洗いが推奨されている。
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フェルトは絞れない
サウナハットはサウナや浴場で使用するから、どうしても濡れてしまうシーンが多い。
サウナでは汗を吸収するし、サウナハット掛けのない施設では水風呂のフチに置いていて水浸しになることもある。
そうやってビチャビチャになったサウナハットだけど、フェルトだと絞ることができない。
理由は絞ると毛玉ができるから。
上でも書いたんだけど摩擦によってすぐに毛玉ができるから洗濯機同様、絞るのも絶対NG。
フェルト生地のサウナハットは常に毛玉との戦いになる。ちなみに絞るとシワもできて、かなりみっともない見た目になる。
フェルトは折りたためないものが多い
全ての製品がというわけではないんだけど、フェルトのサウナハットは折りたためないものが多い。
タオルやポリエステルだと折りたたんでコンパクトに持ち運べるんだけど、フェルト生地だとそれも叶わないんだ。
無理やり小さくしてカバンに入れたら、それはそれでまた毛玉ができる。なんとも八方塞がりだ。
フェルトのサウナハットはデザインが豊富
ここまでフェルトのサウナハットに対してネガティブな側面ばかり解説してきた。
では遮熱効果以外にメリットはないのかというと、そうでもない。
それはフェルトのサウナハットがデザイン豊富という点にある。
シンプルでシックなデザインからキャラクターや動物を模したかわいらしいデザインまで、老若男女のニーズを満たしてくれる。
他の素材を使ったサウナハットより圧倒的に選択の幅が広い。実際、デザインの豊富さが人気につながっている。
スマホでいうiphoneみたいなもので、アンドロイドの方が機能は充実してるけど、オシャレなケースが多いからiphoneが人気って状況と同じ。
フェルトのサウナハットがおすすめの人
メリット・デメリットが出揃ったところで、どういう人ならフェルトのサウナハットがおすすめか解説する。
- 頭皮を何がなんでも守りたい人
- インフルエンサー
頭皮を何がなんでも守りたい人
頭皮の乾燥だけはマヂ無理!
絶対ハゲたくない!
そんな河童みたいなあなたにはフェルトのサウナハットがおすすめ。
遮熱に関してフェルト生地以上の素材を使ったサウナハットは、今のところ見たことがない。あったら申し訳ない
頭皮を守るため、毎夜毎晩江戸時代の農民のように手洗いする覚悟があるなら、フェルト一択だ。誰も止めないだろう。
フェルトのサウナハットはきっとあなたの味方になってくれる。
インフルエンサー
フェルトのサウナハットはデザインが豊富だってことは先に書いた通りだ。
ということはSNS映えを1番に気にしないといけないインフルエンサーにとっても、フェルトのサウナハットが最も適した素材だといえる。
タオル生地やポリエステルを使ってもっとおしゃれなデザインのサウナハットが販売されれば、話は変わってくるけど、現状「サウナハットといえばフェルト」というイメージは根強い。
SNS投稿に重点を置くインフルエンサーは、利便性ではなくデザイン重視のサウナハットがおすすめだ。
タオル生地やポリエステルはとにかく楽
もともとは俺もフェルトのサウナハットを使っていたんだけど、タオル生地のサウナハットに乗り換えてからは、もう絶対戻れないなと感じた。
サウナを終えたら、そのまま施設のカランで水洗いして家に帰ったら洗濯機に放り込めばいい。超ラク。
フェルトのサウナハットを使っていた時は、手洗いがめんどくさすぎて結局ほとんど使わなくなってしまった。
それでは買っても意味がないし、金の無駄。
タオル生地のおすすめサウナハット
そんなこと言われても、どれにすればいいかわからないって人に向けて、これを買っとけば間違いないってサウナハットを紹介する。
それがコンテックス社の販売する今治タオルを使ったサウナハット「FOCUS」だ。
タオル生地で扱いやすいのはもちろん、小物を入れるポケットが付いていて、熱くて触れなくなるタイプのロッカーキーなんかを収納できる。
いろいろとサウナ好きに配慮されたデザインで、俺も愛用してる。
深くかぶることで視界を真っ暗にすれば、とことんサウナへ没入できるからソロサウナーには特におすすめしたい。
深くかぶらなくていいって人には一回り小さいサイズの「POCKET」という製品もある。
FOCUSの使用感は以下の記事で詳しく解説しているからよかったら参考にしてほしい。
【コンテックスのサウナハット、FOCUSレビュー】サウナに没入できる
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誰かにプレゼントするならタオル生地かポリエステル
先にも書いたけど、せっかくサウナハットがあるのに手入れがめんどくさくて、使わなくなってしまった経験が俺にはある。
だから最初のサウナハットしてはフェルトは避けて、タオル生地かポリエステルを選んでおくのがおすすめ。
次第にサウナハットの良さがわかってきたら、デザイン重視でフェルトのサウナハットを新しく購入し、どちらかをサブのサウナハットとして運用していけばいい。
せっかく買っても使わないともったいない。
誕生日やクリスマスで、サウナ好きな恋人にサウナハットをプレゼントするなら、タオル生地かポリエステルを選んでおけば外さないだろう。