最近はキャンプ場やサウナ施設でもテントサウナを常設するところが現れて、より簡単に楽しめるようになった。
とはいえ、そんな都合のいい施設が近くにない人は購入するしかないわけで、そこにはいろんなリスクや不安がよぎり、いざ購入となるとなかなか踏み切れない人が多いのも事実。
そこで今回は実際にテントサウナを2年以上使っている俺が、テントサウナを購入する前に知っておきたい注意点を解説する。
テントサウナの購入を考えている人が参考にしてくれたら嬉しい。
テントサウナ「モルジュ」を使った感想は以下の記事で解説しています。
続きを見る【モルジュのテントサウナを2年使った感想】冬でも100度を超える最強テント【デメリットあり】

テントサウナを購入する前に知っておきたい注意点
テントサウナ購入前の注意点は以下の通り。
- 荷室の大きい車が必須
- 周辺グッズにお金がかかる
- 近くにテントサウナスポットがあるか
- 保管場所があるか
- 最初は仲間が必要
荷室の大きい車が必須
車に興味がない人や、ミニマリストにとっては残酷な事実かもしれないけど、テントサウナを所有するなら車がほぼ必須。
車ならなんでもいいかというとそうでもなくて、バンやワゴンタイプの荷室の大きい車が必要になる。
テントサウナは荷物が多すぎ
なぜ荷室の大きい車が必要かについて、なんとなくわかると思うけど、テントサウナは普通のキャンプに比べて圧倒的に荷物が多いんだ。
具体的にはテント、ストーブ、薪、ベンチ、休憩用の椅子、ストーン、バケツ、柄杓など。これに加えて水着や着替え、サンダルなど細々したものはあげればキリがない。
中でもテント・ストーブ・薪の3つに関しては小型化のしようがない上に、テントサウナをするうえで絶対に欠かせないからタチが悪い。
当たり前だけど、リュックや手で持ち運べるような量じゃないし、他のアイテムで代替することもできない。
ソロでテントサウナをするなら、小さめの軽やコンパクトカーでも助手席を潰せばこれだけの荷物を積載できるかもしれないが、2人以上でする場合はバンやワゴン車が必要になってくると思ってほしい。
できれば4WD車がいい
これは完全にテントサウナをする場所によるんだけど、もしちゃんと整地されたキャンプ場ではなく、河原などの野営地でテントサウナを設営しようと思っているなら4WDの車にした方が安全。
というのも、管理されていない野営地はぬかるみや水たまりがあってタイヤがスタックする危険が非常に高い。
その点、過信は禁物だが、4WD車であれば無茶な運転をしない限りめったにスタックすることはない。
燃費は死ぬほど悪くなるけど、テントサウナをする上では4WD車が理想。
冬場に雪の中でテントサウナをするなら、4WD車じゃないと問答無用で詰む。
軽バンが快適すぎた
ここで具体的な車種をおすすめしたところで、テントサウナのためにわざわざ買い換えたり、新規で購入したりする人はまずいないだろうけど、一応俺が実際に乗っていたおすすめの車は「スズキのエブリィワゴン(4WD)」だ。
知らない人のために一応解説しておくと、エブリィワゴンは軽自動車なんだけど荷物の積載に特化した車種で、荷室がとにかく広く作られているんだ。
引用元:SUZUKI
その広さは驚異的で、後部座席を倒してフルフラットにすれば大人の男性が足を伸ばして寝れるぐらいの奥行きがある。
引用元:SUZUKI
しかも起き上がったって頭をぶつけないほど天井が高い。キャンパーにとってこれほど優秀な車は他にないだろう。
それだけ広いもんだから、俺は後部座席を倒さずともテントサウナで使う大量の荷物を全て収納できていた。快適すぎ。
テントサウナのために購入したわけではないけど、上京のタイミングで手放すまでエブリィワゴンは俺にとって本当に心強い相棒だった。女子ウケは最悪だったけど。
もしテントサウナに加えて車の購入を検討しているなら、エブリィワゴンを初めとした軽バンがおすすめ。しかも軽バンは売値が高くつきやすいから、最悪乗らなくなっても手放しやすい。
よかったらガリバーやカーセンサーなど中古車販売サイトで軽バンを探してみてほしい。
レンタカーやカーシェアを使うならしっかり養生しよう
そうはいっても都心部に住んでいる人は車を買うお金もなければ、駐車場すら確保できないって人も多いと思う。
車を持てない以上、レンタカーやカーシェアを使う他に手段はない。
ただ、テントサウナの場合は薪のクズや、ストーブのススが車内を汚したり、傷つけたりする可能性が高いから、レンタカー会社から罰金を課されかねない。カーシェアなら次に使う人が迷惑を被ることもある。
さらに使用後のストーブからは強烈な灰の臭いが発せられる。これはストーブに残った灰を丁寧に除去してもなかなか避けられない。
なので、テントサウナでレンタカーなどを使う場合は、ブルーシートを底に敷く、消臭スプレーを散布するなど養生&消臭対策を徹底してほしい。テントサウナ周辺のグッズは濡れることが多いから、ブルーシートは防水のものがおすすめ。
周辺グッズにお金がかかる
上で荷物が多いと書いたことからわかるように、テントサウナはテント+ストーブだけでは始められない。
厳密にいうと、ただ熱い空間を作るだけでいいなら始められる。でも、ただ熱い空間に突っ立っているだけがサウナじゃないなんてことは好きな人なら誰もがわかるはずだ。
車を買って、テント+ストーブの本体代でも15万円以上かかるのに、それ以上金かけられるかよ!って人もいるだろう。ただ、嘘をつきたくないから正直に伝えると、
テントサウナは金がかかる
これは紛れもない事実だ。
とはいえ、ここから具体的にどこにどれだけお金がかかるのか、ざっくりと解説していくから、購入するかは読んでみて判断してほしい。
【2〜5万円】テントサウナ周辺グッズ購入コスト
テントとストーブを購入したら、次に揃えないといけないのは快適にサウナを楽しむためのグッズ。具体的には
- ロウリュ用のバケツと柄杓
- テント内で座るためのベンチ
- 外気浴用の休憩イス
- テントを固定するペグとハンマー
- サウナストーン
- 炭をつかむトング
- 水着とサンダル
多いと思ったかもしれないが、以上のグッズは最低限必要になる。
かかる費用は、それぞれ値段の差はあるけど、全部新しく揃えれば最低でも2万以上かかると思っていい。
キャンプや登山などアウトドアを趣味にしている人であれば、すでに持っている物があるかもしれないから、出費を抑えたいなら併用できないか考えてみてほしい。
【3,000〜1万円】テントサウナ実施にかかるコスト
次に、テントサウナには実施する度に必要な消耗品がある。それが以下。
- 薪
- ライター
- 軍手
- 飲料
- 車のガソリン代
- ゴミ袋
これらの消耗品は基本的に使い切りだから、テントサウナをする度に毎回購入する必要がある。総額にして1回あたり3,000円以上。複数人いれば1人当たりの負担は当然小さくなる。
ちなみにここでは本当に最低限の物しか書いていない。実際にテントサウナを運用していくにつれて、他にも必要な物が発生してくると考えておいてほしい。
おすすめのテントサウナグッズは以下の記事でまとめているから、参考にしてほしい。 続きを見る
【失敗から学んだ】テントサウナで絶対用意すべき便利グッズ
アウトドア系の趣味はどれも同じぐらいお金がかかる
アウトドア系の趣味っていうと幅広いけど、代表的なものはキャンプ、登山、スノボー、ゴルフ、釣りなど。
調べてみればわかるけど、全て自前の装備を揃えようと思えば初期投資は10〜20万円ほど必要になってくる。
だからテントサウナだけが富裕層の娯楽というわけではないと俺は言いたい。ただ、テントサウナ本体を購入してから、これ以上の出費はないと勘違いしないように注意してほしい。
近くにテントサウナスポットがあるか
テントサウナを購入する前に、自宅の近くでテントサウナができる場所を見つけておかなければならない。
というのも、キャンプはキャンプ場と銘打った施設なら基本的にどこでもできるのに対し、テントサウナはその性質上、できる場所が極端に限られるんだ。
高額なテントサウナを購入してから、できる場所が無かったのでは目も当てられない。テントサウナスポットについては本体購入前に必ず入念な下調べをしておいてほしい。
テントサウナスポットに必要な条件は下記。
- 入水できる川・湖・海に近い
- 火が使える
- 人が少ない
- 傾斜が小さい
- 車の乗り入れが可能
テントサウナスポットに必要な条件については以下の記事で詳しく解説しているので、よかったら参考にしてほしい。
-
【キャンプ場より野営地】テントサウナができる場所に必須な5つの条件
続きを見る
自宅から片道90分以内のテントサウナスポットを確保しよう
90分という時間は完全に俺の主観。要はテントサウナスポットは自宅から近ければ近いほどいいということだ。
テントサウナ購入当初は気持ちが盛り上がっているから、多少遠くても車を走らせるだろうけど、回数を重ねるにつれて次第にテントサウナをする為にわざわざ遠出するのが面倒になってくる。
趣味に限らず勉強や仕事でもそうなんだけど、なにか新しいことに挑戦する時は、挑戦するまでのハードルを極限まで下げることが重要。
何回かやってハマったら自分にとって理想のテントサウナスポットを求めて、どこへでも遠征してみてほしい。
保管場所があるか
次に注意したいのがテントサウナの保管場所の有無だ。
上でも少し触れたけど、テントサウナは何回か使うと臭いがこびりつく。特にストーブは、使っていない時でも常にコゲくさい臭いを発するようになる。
そんなテントサウナと周辺グッズを収納できる場所があるか、購入する前に今一度自宅や倉庫を確認してほしい。
理想は一軒家の敷地内で、屋外に設置してある倉庫や物置だけど、賃貸や都心部に住む人はなかなか難しいと思う。
ベランダで保管するのもアリ
もしベランダのある賃貸に住んでいるなら、雨が当たらないようにして保管しておくのもアリ。
テントサウナをするために毎回窓を開けて運ばないといけないのが難点だけど、居住空間が常にコゲ臭くなるよりはマシ。
繰り返しになるけど、雨に当たらないようにしておかないとテントやストーブにカビが生えるかもしれないから、十分注意が必要。
最終手段は月額制のトランクルーム
アパートやマンション住まいで、庭なんてなければベランダも収納もないって人に、提案したいのがトランクルーム。
トランクルームは毎月保管料を払うことで、収納スペースを貸してくれるサービスだ。0.1畳の小さいスペースから借りることができて、都内だと約1,500円〜が相場。
月額制で毎月維持費がかかってしまうから、どうしても自宅保管ができない場合は、最終手段として検討してみてほしい。
ついでに他の荷物も一緒に保管して、居住空間を広くしよう。内見も可能。
最初は仲間が必要
テントサウナを完全ソロで始めようとしている人もいるだろうけど、最初のうちは2人以上でするのをおすすめしたい。
というのもテントサウナは1人だと不安な要素がかなり多いんだ。
テントサウナを1人で設営・撤去するのはキツイ
テントサウナの設営は、普通のキャンプでテント張ったり焚火をするのとはワケが違う。
まずテント・薪・ストーブなどの重い荷物を設営場所に運ばないといけない。この時点で2人いてもかなり重労働。
荷物を運び出したら、キャンプ用テントよりはるかに大きくて重いテントを張って、ペグを打ち、ストーブを組み立て、煙突を設置する。そこから薪を焚べて、サウナストーンを積み、サウナ用ベンチやバケツを配置。
さらに休憩用のイスを外に置いて、水着に着替えてようやくスタート。撤去時は上に書いた作業を反対の順番で行う。自分で書いててもかなり大変なことがよくわかる。
アウトドアに慣れていない人や力に自信のない女性がもし1人で始めたら、設営してる時点で多分心が折れる。
テントサウナは危険がいっぱい
俺もテントサウナをするまで知らなかったんだけど、そもそもテント内で薪ストーブを使うのってキャンパーの中でもかなりの熟練者だけらしい。
理由は、めんどくさい上に火傷や火事のリスクが高すぎるから。
これは実際にやる前から想像できるかもしれないけど、ストーブや煙突って誤ってテント内で転倒させたりでもしたら、軽い火傷じゃ済まない。
さらに自分が火傷するだけじゃなくて、テントに火が燃え移ったら近くにいるキャンパーのテントにも飛び火する危険がある。まぁ普通にやってればストーブがコケることはまずないと思うけど。
次に川や湖に入れば水難事故のリスクもある。
こういった危険も1人だと気づきにくい。仲間がいればお互いに注意し合えるから、いくらか危険を回避できるし、水難事故なら助けを呼んでもらうこともできる。
雨の日にテントサウナをやる際の注意点は以下の記事で解説している。 続きを見る
【雨の日のテントサウナ注意点】できなくないけど対策は必須【川流れ】
テントサウナは目立つ
他人の目をまったく気にしない人なら全然問題ないんだけど、テントサウナってテント自体が大きくて目立つ。
しかもテントから出て勢いよく川に入った後、目を閉じてイスに座ってる姿は、何も知らない人からすると異様な光景にうつるらしい。
季節が秋や冬ならなおさら注目の的になるだろう。誰もいない秘境のようなスポットがあればいいけど、そういう場所もなかなか見つけづらい。見つけづらいから秘境なのだ。
目立つのがイヤな人は、そもそも1人でテントサウナしようなんて思わないだろうけど、女性が1人でテントサウナしてたりすると、変な人に絡まれるかもしれないから気をつけてほしい。
実際俺もテントサウナをしている時は、知らない人から頻繁に話しかけられる。たいていは「サウナいいですね」って言ってもらえるだけだけど、たまに中見せてとか写真撮らせてって言う人もいた。
慣れたら1人でも大丈夫
設営の方法をおおむね理解し、どんなことが危険なのか把握できれば1人でも問題ない。
サウナへ1人で行くのが好きって人がたくさんいるように、テントサウナも1人で楽しみたいって思うのは普通。
安全に注意して存分にソロテントサウナを楽しんでくれたら嬉しい。
どうしても一緒にする人がいない場合
一緒にする友達なんていないんだよって人。俺も友達が少ないから気持ちはよくわかる。友達はいるけど、誘うのがめんどくさいって人もいるだろう。
そんなソロ活男女は、テントサウナスポット現地へ行く前に自宅や公園などでリハーサルしてみるのがおすすめ。
実際にストーブへ火を入れなくてもいいから、組み立ててみて手順なんかを把握しとけば本番で失敗する可能性を下げられる。
ストーブに火を入れたりしなければ、田舎の公園や駐車場でできるし、夜中にやれば目立たない。警察から職質を受ける可能性はあるけど、別に悪いことはしてないんだから正直に対応すればいい。
買ってから始める趣味は後悔しやすい
世の中には無数に趣味といわれるジャンルが溢れている。
個人的にはその中のどんな趣味でも、必要な道具や装備を購入してから始めた場合後悔しやすい傾向にあると思う。
これは、初期投資がプレッシャーになってしまうからだ。道具を購入した以上継続しないといけないっていう心理的なプレッシャーが、挑戦しようと思っていた趣味をつまらなくしてしまうんだと考えられる。
まずは体験できる施設に行くかレンタルしてみる
道具や装備を購入してから、やっぱ買わなきゃよかったなとならないためには、初期投資せずに体験してみるのがおすすめ。
テントサウナのレンタルサービスは調べればいくつか出てくるし、テントサウナを体験できるイベントが行われていることもある。
サウナ検索サイトの「サウナイキタイ」でもテントサウナ体験ができる施設を条件に、絞り込んで検索できるからチェックしてみてほしい。
俺が初めてテントサウナを体験した時はレンタルだったんだけど、その1回の体験を機にテントサウナの魅力に取り憑かれて、1週間後にはテントサウナの自作に踏み切った。
結局、自作は失敗に終わったんだけど、当時のことは以下の記事で詳しく解説している。
-
【体験談】自作テントサウナを実際に使ってみた感想【タープテント】
続きを見る
悩むなら買っちゃえば?
すでにテントサウナを体験したことがある、買う前の注意点もよくわかった、でもお金が不安とか仲間はどうしようとか悩んでいる人がいるなら、俺から言えるのは1つ。
悩む時間がもったいないから買っちまえ!
無責任に感じるかもしれないけど、時は金なりを考えれば悩む時間もテントサウナの購入代金に上乗せされていることになる。だったら早く決めてしまった方がいい。
どうせ買わなかったら後悔するんだから、買った方が幸せだ。最悪使わなくなったらメルカリとかラクマに出品してしまえばいい。使用回数にもよるが、半分はお金が返ってくるだろう。
テントサウナスポットも日本国内であれば、そう遠くない場所にあるはずだし、当ブログでも紹介しているから参考にしてほしい。
テントサウナでないと得られないものがある
今回はわりとテントサウナのネガティブな側面を解説してきた。
ただ、個人的にはテントサウナってそれでしか得られない開放感や気持ちよさがあると思っている。
テントサウナは費用対効果が高い
大自然の中、サウナで火照った身体を青く美しい川でクールダウンし、鳥の鳴き声や川のせせらぎを聞きながらととのう。そこには好きな仲間と自分しかいない。これはテントサウナ以外ではなかなかできない体験。
この素晴らしい体験が20万円弱のお金と少しばかりめんどうな作業で得られるなら、安いなと俺は思った。
サウナ好きにとって、テントサウナの費用対効果はとんでもなく高いはずだ。
テントサウナを買うか買わないかはあなた次第だが、俺はぜひ購入して自分のお気に入りのスポットで、思う存分大自然での「ととのい」を味わってほしいと思う。
TikTokでテントサウナの様子を配信中
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@chiaki.musaretai
おすすめテントサウナグッズ
テントサウナで役に立つおすすめグッズを以下の記事で解説しています。よかったら参考にしてください。 続きを見る
【失敗から学んだ】テントサウナで絶対用意すべき便利グッズ