有名人だとGACKTや藤原竜也が1日1食生活をしていることで有名だけど、実は俺も同じ生活を送る人種の1人。もう1日1食生活を続けて早1年と半年になる。
旅行した時や仕事の付き合いでどうしても2食摂らざるを得ないシーンがまれにあったけど、年間365日のうち最低でも330日は夜のみ食べるスタイルを貫いてきた。
そこで今回は1日1食生活を1年半以上続けている俺が、実際に感じたメリット・デメリット、さらにサウナとの相性について解説する。
1日1食生活を検討している人は参考にしてほしい。
きっかけはYouTubeの書籍紹介
そもそも俺が1日1食を始めようと思ったのは、みんな大好き「中田敦彦のYouTube大学」で「空腹こそ最強のクスリ」という本が紹介されていたから。
芸人である中田さんの話し方が上手いのもあるが、食生活についてなにも考えてこなかった俺にとって、妙に興味を引く内容だったんだ。
本の内容が気になりすぎたから、動画を観たその日に電子書籍を購入して読んでみることにした。
実際に「空腹こそ最強のクスリ」を読んで気になった内容が以下の通り。
- 1日3食が体にいいは間違い
- 16時間の空腹が老化防止に効く
- 空腹が免疫力を上げる
多くの人が「1日3食摂らないと体を壊す」と考えているけど、本によればその考え方自体、間違っているらしい。
本を実際に読んでみて俺は「確かに1日3食食ってるおじさん達みんな太ってるわ。」と気づいて、1日1食生活をスタートすることにした。
興味のある人はYouTubeを見るか、本を購入して読んでみてほしい。普通におもしろくて1日で読破してしまった。
夜だけ食べることにした
1日1食の「1食」をどこに持ってくるかは、その人のスタイル次第。多くの人は昼か夜を選ぶと思う。
昼間働いて夜寝るっていう一般的な生活リズムを送っている俺は、夜だけ食べることを選んだ。
昼にしなかった主な理由は、昼食べると仕事中に眠くなるからだ。
詳しくは後述するけど、同じように日中働いている人には、夜のみ食べる1日1食生活をおすすめする。
もともと食に対して執着がない
1日1食なんて絶対耐えられないって人もいると思う。
俺が1日1食生活を始めた時も職場の人に事情を話したら、9割以上の人たちが「自分には無理だわ。」と言っていた。
こういう人たちに対して俺ができるアドバイスは「1週間で慣れるから我慢しろ!」しかない。
というのも、俺自身もともと1日1食生活を始める前から、休日は気づいたら夜までなにも食べてなかった、なんてことがザラにあるぐらい食に対しての執着が薄いんだ。
本来、こういう記事では「できないと感じる人」に「こうすればできる」と解説しないといけない。
でも1日1食生活に関しては俺の場合、最初からできるとしか思っていなかったから、「我慢」ぐらいしかアドバイスができない。
とはいえ、空腹に耐えられない人には救済措置があるから安心してほしい。
ナッツは食べ放題
昼休み、本来食べていたはずの時間に食べなくなるから、かなりの空腹感を抱く。
だけど、それも俺の場合は最初の1週間だけで、慣れてしまえば余裕になった。
じゃあ最初の1週間をどう乗り切るんだって話だけど、俺はずっとナッツを食べていた。
本にも書いてあったんだけど、ナッツに関してはいつでも食べて問題ないらしい。だから俺は楽天で780gのナッツを2袋購入し、空腹を感じる度につまんでいた。
俺は別にナッツが好きでも嫌いでもなかったら、ナッツを食べることでなにも喜びを感じられなかった。ずっと真顔で食ってた。
ただ、ナッツを食べる生活も1週間ほどで終わり、それからは何も口にしなくて大丈夫なぐらい空腹を感じなくなった。
今では周りの人が昼ごはんを食べている姿を見ても、まったく食べたいと思わない。むしろ「よくそんな食えるな」とすら感じるようになってしまった。人間の慣れってすごい。
ナッツに関しては無塩・素焼きじゃないと意味がないらしいから注意が必要。
無塩ならどれも味は変わらないから、コスパを重視するのがおすすめ。俺が食べていたのは下のやつ。味は普通。安ければそれでいいのだ。
【悲報】1日1食にしても痩せなかった
食事の回数を減らすことで痩せられるって思っている人には、非常に申し上げにくいんだけど、1日1食生活を1年半続けた結果、俺の体重にほぼ変化はなかった。
ただ、これはあくまで俺のケースだから、当てはまらない人は普通にいると思う。
俺の場合はもともと太っていない、そこまで大食じゃない、普段お酒を飲まないとか減量につながらなかったであろう原因がたくさんあるんだ。
とはいえ「空腹こそ最強のクスリ」でも書いてあるように、1日1食生活の主な目的はダイエットじゃないので、「現状の肥満を解消するツール」としては効果を期待しない方がいいかも。
参考までに俺が1日1食生活始める前の体重は59kgで、1年半経った今は58.5kg。
日によって0.5kgぐらいの変化は普通に生じるから、これぐらいは誤差。とにかく俺は痩せなかったんだ。
体型維持なら十分成功なのかも
1日1食生活を続けて痩せなかったとはいっても、29歳アラサーの俺が体重を維持できている時点で、十分成功といえなくもない。
この歳になってくると、それなりに収入があって仕事も順調な周りの会社員たちは、どんどんお腹が出て、脂がのってきている。
結婚すると幸せ太りなんて言われるが、太った時点で不幸だろと思う。
そんな中で、標準体重-5kgのちょい痩せ型をキープできているのは1日1食生活の効果なのかもしれない。
1日1食生活で感じたメリット
ここからは実際に1日1食生活を送ってきた1年半で感じたメリットについて解説していく。それが以下。
- 時間が増える
- 午後眠くならない
- 食費が浮く
- 会社のランチに付き合わなくていい
- 夜眠りにつきやすい
先にも書いたけど、俺は1日1食のうち夜だけ食べる生活を送っているから、朝や昼だけ食べる人にとっては当てはまらないメリットもある。
ただ、このメリットが大きいと感じるなら、ぜひ1日1食生活に挑戦してみてほしい。
それではそれぞれ解説していく。
時間が増える
昼休み中、今までランチを食べていた時間がまるまる消えるんだから当然新たに時間が生まれる。
外にランチを食べに行くってなると、移動+食事で30〜40分はかかる。この30分が他のことに使えるっていうのはかなり大きい。
俺は昼休みの1時間で40分本を読んで、20分仮眠をとるのがルーティン。
時には、昼間しかできない役所手続きをしたり、昼休み中に不動産の内見をしたこともあった。
昼休みの1時間を食事以外にフルで使えるようになった今では、ランチを食べるなんて昼休みがもったいないと感じる。
このブログだって、昼休みを使って執筆することがある。副業している人にとって1日1食生活はかなり生産的だ。
午後眠くならない
昼ごはんを食べた後、眠気のせいでブラックアウトし、PC画面に何度もおじぎしていたって経験は誰もがあるはず。
1日1食生活で昼ごはんを食べなければ、こんな苦い思いを二度としなくてすむ。
ご飯を食べると、白米や小麦粉などの糖質が血糖値を急上昇させる。
結果、ご飯を食べて数分後に強い眠気が襲ってくるんだけど、ご飯を食べない、もしくは食べたとしてもナッツなら糖質が少ないからその心配はなくなるんだ。
俺は夜しか食べないようになってから、昼休み後に寝落ちすることはなくなった。
食費が浮く
当たり前だけど、3食とる時に比べて食費は格段に安くなる。
特にランチを外に食べに行っている人にとって、1日1食生活がもたらす節約効果はかなりでかい。
お店で食べるランチってだいたい800円ぐらいするんだけど、平日だけで1ヶ月16,000円もランチに使っていることになる。年間だと192,000円だ。
月16,000円あれば、料金高めな都内のサウナでも10回以上いける。ということは1日1食生活すれば、週2回もタダでサウナに入れるってことやん。
別の観点だと、ランチにかけるお金をディナーに回せるという考え方もできる。
夜に1,000円の定食を食べる人なら、1,800円分のディナーが食べられる。お酒飲む人なら浮いた800円でお酒を買ってもいいだろう。
食費は生活費の中でも占める割合が大きいから、減らせるに越したことはない。
会社のランチに付き合わなくていい
俺は会社の飲み会が嫌い。
日中さんざん一緒にいる職場の上司や同僚と、仕事が終わってからもなお居酒屋で過ごしたくない。
しかもそこで交わす会話は仕事や上司・部下のグチがほとんどで、なんの為にもならなければ面白くもない。こんなに無駄な時間があるだろうか、いやない。
だから俺は職場の人とのランチも当然行きたくない。なんで、つかの間自由になるせっかくの昼休みを気をつかいながら、疲れて過ごさないといけないのか。
そこで1日1食生活を始めた俺は、周りに昼飯を食わないと宣言をすることで、職場の「接待ランチ」を回避することに成功したんだ。
職場で誘われるランチにイヤイヤ付き合っている人は、1日1食生活に挑戦していることを周りに公言するのがおすすめ。
夜眠りにつきやすい
ご飯を食べると眠くなるっていうのは先に書いたとおりなんだけど、夜はむしろ眠くなってくれた方がいい。
3食食べていた頃は夜ふかしすることが多かったんだけど、1日1食夜だけ食べるようになってからは、食後の睡魔が強制的に俺を眠らせてくれるおかげで、結果的に朝型になった。
1日1食だから食後の眠気が強くなるのかはわからないけど、夜眠れない人は試してみてもいいかも。
1日1食生活のデメリット
1日1食はいいことばかりではない。
お腹が空くのは当然として、他には以下のようなデメリットがある。
- 初めのうちは食べすぎる
- 周りから変人扱いされる
- たまに昼食を摂ると気持ち悪くなる
これはもちろん個人差や環境にもよるけど、苦痛に感じる人が多いだろうから参考にしてほしい。
初めのうちは食べすぎる
1日1食生活を始めて間もない頃は、とにかく異常に夜お腹が空くから、ついつい食べすぎてしまう。
俺も普段の1食の1.5倍くらい食べていたと思う。
それじゃ意味ねーじゃんって思うかもしれないけど、1週間ほどたったら普通の食事量で満足できるようになるから安心してほしい。
とはいえ、1回しか食事を摂らないんだから1食の量が増えても問題ないと個人的には思う。
始めたてで、夜のみドカ食いしてた頃も、別に太りはしなかった。
周りから変人扱いされる
これから1日1食生活を開始する人は、覚悟してほしい。世間の常識から外れるということを。
1日1食生活をしている期間に、俺は転勤や転職をはさんでいる。
職場が変わるということは、俺のことをなにも知らない人と会うわけで、初日から相手が気をつかって「昼飯どうする?」と誘ってくれるんだ。
ここで俺はしっかりと宣言する。
昼飯食べません!
こう言われた相手の「こいつは何を言ってるんだ?」っていう顔を、俺は飽きるほど見てきた。
職場によっては、次の日から「あいつは昼飯を食わないらしい」っていう噂がすでに広まっていたりした。そうなると昼休みになるたび、俺のことを変人扱いだ。
もしあなたが、俺と同じような扱いをされたら「3食も食ってるから、あんたら太ってるんだよ」と思っておけばいい。
こういう変人のような見られ方、扱われ方に抵抗がある人は1日1食生活に向いていないかもしれない。
ちなみに1日1食生活の目的を「節約」と説明すると、おごってやるから行こうと言われて、食いたくもないのに食わされるから、おすすめしない。
もし目的を聞かれたら、「最近太ってきたから」と答えるのが1番無難だと思う。
たまに昼食を摂ると気持ち悪くなる
1日1食生活をしているとはいえ、シーンによっては1日2食、3食になることがある。
俺の場合は旅行中が多い。
旅行の場合、食事もエンタメの1種。ランチでしか食べれない名物があるなら、そこでも無理して制約をかけることを俺はしない。
だから俺は旅行中に関しては、普通にホテルの朝食バイキングやご当地ランチを食べるんだけど、普段食べていないせいでまったく食欲がわかない。
空腹でもないのに食事を摂ると、気持ち悪くなる。これは食べ放題に行って食べ過ぎた時の感覚に似ている。
1日3食の人には信じがたい現象かもしれないけど、1日1食生活に慣れてくると誰もが経験するはずだ。
若返り効果の実感はない
ここまでメリットとデメリットを解説してきたけど、「空腹こそ最強のクスリ」で強く書かれていた若返りについて、特に俺は実感がない。
29歳という年齢だと効果を感じるのにはまだ若すぎるのか、それとも1年半という期間では短すぎるのかはわからない。
ただ、周りからすると俺はそもそも童顔らしく、実年齢より5歳ほど若く見られることがよくある。1年半経った今でも状況は変わらないから、現状維持という意味では効果があったのかもしれない。
1日1食生活をしていることで有名なGACKTや藤原竜也を見ていると、彼らも実年齢よりかなり若く見えるから、その効果の信用度は高い。
ちゃんと若返り効果があったかわかるまで、あと5年はかかりそうだ。
夜は早めに食べた方がいい
夜だけ食べる1日1食生活をするなら、寝る2時間以上前に食事を済ませるのがおすすめ。
というのも、1日1食生活を始めてから空腹に慣れてくると、食べるのを忘れて食事の時間が遅くなりがち。
寝る直前に食べると、睡眠の質が落ちて翌朝の目覚めが明らかに悪くなる。
生活改善のために1日1食にした結果、1日のパフォーマンスが落ちていては意味がない。
できるだけ、食べる時間を寝る2時間以上前にもってこれるように意識しよう。
サウナでととのいやすくなった
最後に、俺にとって最も大きかった効果について語ろうと思う。
そもそも食後にサウナやお風呂へ入るのは体によくないとされている。
胃腸の血液循環が悪くなって消化不良が起きるからだ。実際、食後すぐサウナへ入ると胃もたれみたいな症状が起きて、気持ち悪くなったことがある。
じゃあ逆にめちゃくちゃ空腹の状態で入るサウナはどうか?
経験上、空腹で入るサウナは通常に比べてめちゃくちゃととのいやすいと感じる。
医者じゃないから専門的なことはわからないけど、満腹状態よりととのいやすいのは確か。
サウナ後のご飯がうまい
サウナ後は味覚が敏感になるからご飯がおいしくなると言われている。
1日1食生活をしていると、サウナに空腹というスパイスも追加されて、ご飯が異常においしく感じるんだ。
それで食べすぎるのはよくないけど、夜食べる1食がいつも以上においしく感じるのは、とても幸せなことだ。
結婚しているなら、幸せそうにご飯を食べるあなたの姿を見て、作ってくれたパートナーがさぞ喜ぶだろう。
サウナと1日1食生活がもたらす相乗効果をぜひ体感してみてほしい。
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時間になったから食べていただけ
今までは健康維持、お腹が空いて体力がもたなくなるから3食とらないといけないんだと思っていた。
だけど1日1食生活を続けた結果、お腹が空いたから食べるんじゃなくて、食べる時間になったから食べていたってことに気づいた。
実際、1食しか食べなくても健康状態を維持できているし、体力が切れて午後に倒れたなんてことは1度もない。
個人的には時間になったから食べるなんて、ただ本能のままに生きている動物のような気がする。もちろん異論は認める。
今後も継続するつもり
1年半続けてきた1日1食生活だけど、特に苦労を感じていないから今後も続ける予定
というか、今から3食食べる生活に戻るとめちゃくちゃ太りそうで怖いし、お腹も空かないから日常的に3食とる理由がない。
そんなわけで、俺はこれからも変人扱いされながら、1日1食生活を続けていく。
5年後、10年後に年齢を感じさせないぐらい、今と同じ姿を維持できているように願う。
もし同じ志の人がいたら、この記事を参考に「休日だけ」とか短期間からでも実践してみるのをオススメしたい。