楽天モバイルを使い始めて早3年が経過した。
今年になって海外旅行に行く機会が急に増えたんだけど、俺の通信手段は日本でも海外でも楽天モバイルのみ。
そこで今回は俺が実際に韓国・タイ・フィリピンで楽天モバイルを使ってみた感想について解説する。
【結論】海外でも普通に使える
最初に書いてしまうけど、これが結論。
そりゃ楽天公式が使えるって言ってるんだから当然って話なんだけど、実際に使ってみて感じる問題点なんかもあったから、この記事ではその辺を詳しくまとめる
今の主流は海外ローミング
まず海外旅行にこれから行こうとしている人に伝えたい。
海外で通信手段を得るなら、今の時代は海外ローミングが最も便利でお金と時間のかからない方法。
もし今までの海外旅行で、ポケットWifiを契約していたり現地でSimカードを購入していた人はぜひ海外ローミングを検討してほしい。
海外ローミングとは
海外ローミングとは簡単に言うと、日本で使っているキャリアを経由して旅行先(海外)の回線を利用し通信すること。イメージは以下。
海外ローミングなら今使っているキャリアから乗り換えたり、別で通信端末を用意する必要がないからめちゃくちゃ便利なんだ。
設定もスマホから簡単に行えるから、電話したり、ショップに行く必要だってもちろんない。
ポケットWifiは高いしめんどくさい
少し昔の海外渡航だと通信手段としてまず候補にあがるのがポケットWifiだった。
ポケットWifiとは、スマホと同じくらいのサイズをした端末。この端末が飛ばす電波をスマホで拾うことで海外でも通信が可能になる。
ただ、ポケットWifiはいろいろと問題を抱えている。
まず料金が高い。ポケットWifiのレンタルサービスを展開している大手2社の料金が以下。
グローバルWiFi | イモトのWiFi | |
端末レンタル料金 (1日あたり) | 1.1GBで1,670円 | 1GBで1,860円 |
受渡手数料 | 550円 | 550円 |
合計 | 2,220円 | 2,410円 |
※料金はアメリカ本土の場合
1日あたり1GB使えるプランで両社とも1,500円超え。2泊3日なら4,500円以上もかかってしまう。しかもこれに受渡し料550円などが追加でかかる上に、端末を破損したら修理費も請求される。たけーよ!
なおかつポケットWifiは、わざわざ事前に空港のカウンターまで行って受け取らないといけない。
ただでさえチェックインや保安検査などやることが多いのに、広い空港内を移動してポケットWifiの受け取りまでやるのはダルすぎ。帰国したらもちろんカウンターへ行き、返却もしないといけない。
そもそも旅先での移動と荷物が増えるし、いいことがない。とにかくポケットWiFiはやめとけ。
現地Sim購入は安いけど時間の無駄
少し海外旅行慣れした人の中には、現地でSimカードを購入する人もいる。
渡航先の空港にある通信会社のカウンターへ行き、好きなプランのSimを購入すれば、自分のスマホに差し替えて通信することができるんだ。
確かに現地でSimカードを買えば、ポケットWifiの何倍も安く通信できるんだけど、せっかくの海外旅行でSimの購入に時間を使うのはもったいない。
知らない土地でSimの買えるカウンターを探し、慣れない英語でやりとりするのに、たとえ数十分とはいえ時間を使わなくていい。
貴重な滞在時間をSim購入に使うべきじゃない
海外ローミングにして、空港に着いたらさっさと電車やタクシーに乗って観光を開始する方がよっぽど有意義。
それに後で解説するけど、楽天モバイルなら現地でSimを買うより安く通信できる。
今のキャリアから乗り換えたくなくてどうしてもSimカードを差し替えて通信したいなら、出発前にAmazonなどで購入しておくのがおすすめ。
ちなみに外貨両替も今や時代遅れで、効率を求めるなら海外キャッシング一択。楽天カードの海外キャッシング繰り上げ返済の方法は以下の記事で解説している。
【楽天カードの海外キャッシング 繰り上げ返済のやり方】チャットで完結
続きを見る
昔は「海外ローミング=高額請求」が常識だった
とはいえ、今でこそ海外ローミングは普及が進んでいるんだけど、5-6年前までは「海外ローミングを利用すると高額請求される」っていう考えが常識だったんだ。
というのも、今でも同じだけど大手キャリアでは、海外ローミングが使った分だけお金のかかる「従量課金制」になっていて、それを知らずに海外で通信をした人が帰国後に何十万と請求されたって事例が頻発した。
これは海外ローミングの罠とまで言われるようになったんだけど、今ではキャリアが海外ローミングを定額で提供したり、勝手に従量課金が行われないようになってきているから安心してほしい。
楽天モバイルは海外ローミングが2GBまで無料
かつてはぼったくりのイメージだった海外ローミングだけど、楽天モバイルでは無料で2GBまで使用できる。
つまり楽天モバイルを使っている人は、そのまま海外に行っても追加料金なしで使えてしまうんだ。
これは結構すごいことで、海外ローミングを無料で提供しているキャリアは国内に楽天モバイルとahamoしか存在しない。(2023年8月現在)
海外ローミングの設定方法
海外ローミングの設定方法は超カンタン。
まず出発前の空港で、My楽天モバイルアプリを起動し
[契約プラン]をタップ。
下の方にスクロールして海外ローミングをタップしてオンにする。
ここまでが出発前にやっておくこと。
現地の空港に着いたらiphoneの場合、設定アプリ>モバイル通信>通信のオプション>データローミングの順に設定する。これだけで通信が可能になる。超カンタン。
帰国後は同じ手順でデータローミングを停止すればOK。
androidの場合や詳しい設定を知りたい人は楽天モバイル公式サイト記載の設定方法を見てほしい。
足りない分は1GB500円でチャージ可能
海外滞在中にデータ使用量が2GBを超えそうな時は、楽天モバイルアプリから追加購入が可能。これも数回の手順ででき、秒で購入できる。
料金は1GBあたり500円。他のキャリアと比べても普通に安い。
購入したデータ容量は購入日を含めて31日間有効というのも、頻繁に海外へ行く人には嬉しいポイント。
購入方法の詳細は以下公式サイトを参照。
>>>楽天モバイルで海外データ容量を追加する方法<<<
楽天モバイルが使える国
楽天モバイルの海外ローミングは70もの国と地域で利用可能。日本人が旅行や仕事で行くような国はほとんど網羅している。
利用可能な国と地域で代表的な例は以下の通り。
フィリピン・タイ・韓国で使ってみた
俺は実際4月に韓国、5月にフィリピン、7月にタイの3ヶ国に行って楽天モバイルを使ってみた。
結果は、すべての国でまずまず快適に通信できた。
フィリピンとタイに関しては1人で行ったからつながらなかった場合、外国で1人オロオロするハメになってたんだけど、普通につながって安心した。
ちなみに海外ローミングを始めるとiphoneのロック画面左上にある「Rakuten」という文字が現地のキャリア名に変わる。
フィリピンの場合は「Smart」だった。タイでは確か「AIS」だったと思う。
出発前の設定を忘れた場合
日本を出発する前にやらないといけなかった、楽天モバイルアプリの設定を忘れる人っていると思う。というか俺が1度タイでそれをやらかした。
そうなると現地で楽天モバイルアプリを起動しようにも、ネットワークエラーで起動できない。
そんな時の対処法はシンプルに空港にとどまること。
空港には必ずフリーWIFIがあるから、とりあえずつながるWIFIスポットにつないで、楽天モバイルアプリを立ち上げよう。
俺は偶然目の前にあった現地のSim購入カウンターでWIFIパスワードを聞いた。空港によってはパスワード不要のWIFIが飛んでたりもする。
焦ってタクシーに乗ったりしてはいけない。
中国ではVPN不要
中国国内のネットワークには規制がしかれていて、普通に通信しているとGoogleやLINEといった日本人のインフラ的サービスが使えない。
そこでほとんどの人は有料のVPNを契約して海外サーバーを経由し、Googleを閲覧する。
だけど楽天モバイルならVPNを使わずとも、自由に日本で使っているサービスが利用できる。もちろん無料。
実際俺が上海に行ってもなんの問題もなく使えたから、これから中国に旅行する人は安心して楽天モバイル片手に中国旅行を楽しんでほしい。
楽天モバイルを海外で使って感じた問題点2つ
ここからは海外で楽天モバイルを使って感じた問題点を解説する。それが以下。
- 通信速度が若干遅い
- 2GBで足りるのは2泊3日まで
通信速度が若干遅い
海外にいる時、LINEのやりとりやWebサイトの閲覧はサクサクできるんだけど、Youtubeなどの動画サイトは日本にいる時より若干重くなっていると感じた。
ギガがもったいないから速度を計測することはしていないんだけど、恐らく体感的には1mbpsぐらいのスピード感。
特にタイでは、現地の人とスマホを見せ合って比較したから、明らかに俺の方が遅いってことが判明した。
とはいえ、1mbpsならGoogleマップやLINE、Safari・Chromeなどのブラウザは普通にストレスなく使える。YouTubeも少し重いけど観れる。
ネットフリックスで映画やドラマが観たいならホテルのWIFIにつなげばいいから、大きな問題ではない。そもそも海外旅行中にスマホを使って、外で映画を観る人ってそんなにいないと思う。
2GBで足りるのは2泊3日まで
人にもよるけど俺の場合、海外旅行中に使う通信量は1日あたり0.6〜0.9GBぐらい。
これでは無料の範囲である2GBを3日間ほどで使い切ってしまう。
フィリピンとタイは3泊4日だったから、それぞれ1GBを追加購入する形となった。
それでもたった500円で済んでいるから安いんだけど、多くの場合海外旅行は3泊以上で行くことが多いだろうから3GBまで無料だったら嬉しかった。
とはいえ楽天モバイル自体、ただでさえ安いんだからあまり文句を言っても仕方ない。がんばれ楽天。
海外ローミング無料は楽天とahamoのみ【2023年8月時点】
上でも書いたけど、海外ローミングを無料で提供しているのは現時点では楽天モバイルとahamoだけなんだ。
海外で安く通信したいなら、どちらかを選ぶのがおすすめ。
ahamoがおすすめな人
海外ローミングという点においてはどうしても楽天モバイルとahamoを比較しないといけない。
ここまで楽天を推しまくっている俺だけど、ahamoも決して悪くないと思っている。ahamoの方がおすすめだと思う人は以下のような人。
- 普段から20GB以内のデータ容量で問題ない人
- マンションに住んでいる人
ahamoは楽天と違い、国内で使える20GBをそのまま海外でも使える。
海外で使える無料のデータ容量は楽天モバイルより多いんだけど、楽天モバイルのように国内で使い放題というわけではないから、普段から20GB以内で生活できている人におすすめ。
次に楽天モバイルは、屋内や地下でつながりにくいことがたまにある。特にマンションに住んでいる人は注意が必要。ahamoならdocomo回線だからつながりにくいという心配はない。楽天モバイルは初月実質無料だから、最初に自宅でつながるか試してみるのがおすすめ。
ahamoの月額は税込2,970円。月100GBのオプションだと月額4,950円。
月3,278円で使い放題は破格
俺が楽天を使い続ける理由は、使い放題で月3,278円という圧倒的なコスパに尽きる。
というか、普段から100GB前後消費するヘビーユーザーの俺には他のキャリアが選択肢にならない。
今後、楽天モバイルが経営難で値上げすれば乗り換えるつもり。だから楽天にはマジで踏ん張ってほしい。
自宅で光回線がいらなくなった
月に100GBとか使いすぎだろって思うかもだけど、俺の場合、楽天モバイルのおかげで自宅に光回線を引かなくてよくなったのが大きい。
以前はレオパレスで月1,700円払って光回線を契約してたけど、それがなくなり今では俺が払っている通信量は月々3,278円ポッキリ。生活コスト下がりまくり。
自宅でも外でも高速通信使い放題だからYouTube、UNEXT、ネットフリックス見まくれるのは強い。
海外旅行するなら楽天モバイルがおすすめ
海外で簡単に素早く通信手段を確保するなら海外ローミング一択。
昔のようにポケットWifiを借りたり、必死になってWIFIスポットを探さなくてよくなったことに技術の進歩を感じる。
多少の遅さはあれど、無料で2GBまで海外ローミングできる楽天モバイルは間違いなく海外旅行において心強い味方になる。
これから海外旅行に行く人には楽天モバイルで快適な旅を楽しんでほしい。
海外のサウナは以下の記事で解説しているので、よかったらご覧ください。 続きを見る 続きを見る
ソウルのチムジルバン 黄金スパに行った感想【韓国サウナ】
【カーネーションサウナの感想】価値観が崩壊するサウナ【タイ・バンコク】
フィリピンの格安乗り合いバス「ジプニー」の乗り方は以下。
【ジプニーの乗り方】現地民の足を使いこなす【フィリピン・マニラ】
続きを見る