海外一人旅も4回目となり、ぼちぼち慣れてきたところで今回はまだ見ぬ地ラオスに行ってきた。
日本人の定番旅行先であるタイやベトナムとは歩き方に若干違いがあり、苦戦した点がいくつかあったから、記憶が濃いうちに記事として形に残しおきたい。
これからラオス旅行を予定している人は参考にしてほしい。
4泊5日ラオス旅行の行程
5日間にわたる今回のラオス旅行で俺が辿った行程は以下の通り。
- 1日目 成田空港〜タンソンニャット(ホーチミン)空港〜ワットタイ(ビエンチャン)空港〜ビエンチャン市内
- 2日目 ビエンチャン市内散策
- 3日目 ビエンチャン〜ルアンパバーン ※電車移動
- 4日目 ルアンパバーン〜ビエンチャン ※飛行機移動
- ワットタイ空港〜ノイバイ(ハノイ)空港 空港泊
- 5日目 ノイバイ空港〜成田空港
ルアンパバーン〜ビエンチャンは電車が満席だったから、やむなく飛行機移動になった。
ラオス行きの直行便はない
ラオスまでの直行便はなく、日本から直接行く場合、タイもしくはベトナムを経由するのが一般的。俺は安かったからベトナム経由を選択した。
隣国のタイへは日本中の空港から直行便が飛んでいることを考えると、ラオスがいかにマイナーな旅行先かがわかる。
実際タイとラオスは隣国ってだけじゃなく、文化もかなり似ているにも関わらず、日本人旅行客が極端に少ないんだ。
今回飛行機で一緒だった外国人はほぼ中国人とタイ人だった。
社会人が気軽に海外旅行へ行く方法は以下の記事で解説している。
【社会人が気軽に海外旅行に行くコツ】行けない理由はすべて言い訳【往復3万円】
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ワットタイ空港〜市内はシャトルバスが出ている
海外旅行者に最初に立ちはだかる関門が、空港から市内への移動。
あまり知られていないけど、実はワットタイ空港から市内までシャトルバスが運行している。ただ利用する人が少なすぎて存在を忘れられている。
路線図は以下の通り。
A13〜A15あたりがホテルや飲食店の多いエリアのバス停になる。このあたりのバス停までは空港から20分ぐらい。
空港〜市内の最安移動手段
運賃は一律で大人40,000ラオキープ。日本円で約280円。一人で移動する場合は最も安い交通手段になると思う。
ただし本数が1日8本と少なめ。時刻表が以下(2024年9月時点)。
飛行機が到着するタイミングが合えば利用してみてほしい。現地のローカルバスの雰囲気が味わえて楽しい。俺は今回の旅行で空港→市内の移動が2回あったけど、2回ともこのシャトルバスを利用した。
運賃は先払いで、到着ゲートを出て少し右に行ったところ、空港内に緑色で「BUS」と書かれたチケットカウンターがある。そこで40,000キープを支払う。
乗り場は空港の外に出て右に歩くとバス停がある。案内が出てるからすぐにわかると思う。
ラオスの配車アプリはLOCA
ラオスの配車アプリはGrabでもUberでもなくてLOCA。
使い方は他の配車アプリとほぼ同じ。ただ、配車時に運賃が確定するGrabと違ってLOCAは降車時に距離や時間をもとに運賃が確定する。
LOCAはそこまで安くない
日本のタクシーと比べたら格安だけど、タイやベトナムのGrabより少し高い印象。
特に1人で乗る場合は、街にいるトゥクトゥクのドライバーにゴリゴリの値引き交渉をした方が安くなる可能性が高い。
配車まで時間がかかる
まだラオスにドライバーが少ないからか、時間帯や場所によってはドライバーがなかなか捕まらないことがあった。
1人旅では運賃の安いバイクタクシーを積極的に利用したいんだけど、バイタクは特に捕まりにくかった。
急いでいる人はトゥクトゥクか流しのタクシーを使うのがおすすめ。他の国よりぼったくりは少なかった。その場合、めんどうだけど値段交渉は必須。
【ジプニーの乗り方】現地民の足を使いこなす【フィリピン・マニラ】
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街の移動はレンタサイクルとレンタルバイクが便利
次に、市内散策で使う交通手段はレンタサイクルかレンタルバイクがおすすめ。
というのもラオスは都市部に観光地が集中していて、正直郊外に行っても外国人にとって魅力的な景色がない。市内散策はチャリで十分。移動に時間をかけたくなければバイクでOK。
借り方も簡単で、ビエンチャンもルアンパバーンも市内中心部のいたるところにレンタルショップがあるから、直接行ってパスポートさえあれば誰でも借りられる。
ただ、だいたいどこのショップもパスポートの原本を預けないといけないから注意が必要。国際免許証は一応持って行ったけど、見せろとは言われなかった。
レンタサイクルの相場は300円/24h
相場としては自転車(ママチャリ)が4〜7万キープ/24h、バイクが12〜18万キープ/24h。バイクでも1日1,000円前後だから超安い。
俺はビエンチャンでバイク、ルアンパバーンでママチャリをレンタルした。
ちなみにママチャリはどれも日本製で、日本語のステッカーが貼ってあった。おそらく日本で撤去された放置自転車だと思う。
交通量が少ないから運転しやすい
ラオスは都市が発達していないから、タイやベトナムに比べて交通量が超少ない。
平日の夕方だけメインストリートが少し渋滞していたけど、バンコクの地獄のような渋滞に比べたら全然マシ。
だから海外での運転に慣れていない人でも安心して運転できる。東南アジアでの運転の練習場所としてはちょうどいいと思う。ちなみにラオスは右側通行。
ビエンチャンは一方通行が多い
1つ注意したいのが、ビエンチャン市内は謎に一方通行が多く、しかも標識が分かりづらいこと。
俺もいつの間にか逆走していることがあった。とはいえ現地ではバイクが当たり前に逆走しているから、現地民は誰も気にしていないのが実情。
ただ警察に捕まれば罰金だから、Googleマップのナビをしっかり確認して運転した方が安心。
道路状態は悪い
東南アジアでよくある話だけど、ラオスでは中心部の大きな道でも舗装が剥がれていたり、アスファルトに突然深めの穴が現れる。
スピードを出していると、下手すれば前輪がハマって一回転、バイク全壊みたいな事故になりかねない。
交通量が少ないとはいえ、ゆっくり安全運転を心がけないとマジで事故る。俺は常時30〜40km/hで走っていた。
クレジットカードがほぼ使えない
日本もキャッシュレス後進国だとか世間で言われているけど、ラオスはその比ではない。
ラオスの街中にある飲食店やスーパー、お土産店はほとんどの場合カードが使えないと思ってもらっていい。
両替でもキャッシングでもいいから、とにかく現地通貨を多めに持っていないと何もできない。
厳密にはOnePayというラオスのQR決済であれば、あらゆる場所で使えるけど旅行客が使うにはハードルが高いから選択肢としては微妙。
物価が日本の1/4で、いろんな物が安いからそこにクレジットカードの手数料が取られるとやっていけないんだと思う。
カード決済手数料で3%上乗せされる
一応、コンビニや大きめのスーパーマーケットではたまにカードが使える店がある。
でも、それも一筋縄ではいかなくてカードを使いたいと言うと、店員が電卓を叩きはじめて代金に手数料3%が上乗せされた金額を請求される。
日本でカードの手数料を上乗せするとクレームになるけど、ラオスでは常識っぽい。よっぽど現金がない時以外はカードの利用を控えるのがおすすめ。
ATMでカードが飲み込まれるらしい
俺は海外ではいつも日本円を両替するのではなく、ATMでキャッシングしているんだけど、どうやらラオスのATMで海外キャッシングしようとすると、クレジットカードが吸い込まれて出てこなくなるらしい。
これはいろんなYouTube動画やネット記事で体験談が出てくる。
カードが吸い込まれた時の対処法
仮にカードが吸い込まれた場合、カードを止めて回収を諦めるか、後日銀行の営業日に店舗へ出向いて手続きをする必要があるらしい。
カードを止める場合は旅行中にカードが1枚使えなくなる。銀行に行く場合は平日を待つ必要がある上に、確実に返ってくる保証はなく不正利用のリスクも生まれる。
俺はタイ・ベトナム・フィリピンなどで毎回キャッシングしていて、1度もカードが吸い込まれた経験はなかったけど、さすがにラオスのATMを使う時はビクビクしていた。
空港と駅は大丈夫だった
ラオスでは2回ATMを利用して、その度にカードが戻って来るよう祈っていたんだけど、その甲斐あって2回とも無事にカードは俺の元に戻ってきてくれた。
ちなみに俺が利用したのはワットタイ空港の外にあるATMと、ラオス中国鉄道ビエンチャン駅の外にあるATM。この2台は利用者が多く、安全度が高いと思うから参考にしてほしい。
カードが吸い込まれた人は、たいてい街中にある利用者の少なそうなATMでやられている。
楽天カードの海外キャッシング分を繰り上げ返済する方法は以下。
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海外ローミングより現地Simがお得
海外旅行での通信手段として、俺は以前から楽天やahamoといった携帯キャリアの海外ローミングをおすすめしてきた。
だがしかし、ラオスに関しては現地でSimカードを購入するのが圧倒的におすすめなんだ。
海外で楽天モバイルを使った感想は以下。
【楽天モバイルを海外で使ってみた感想】遅いけど普通に使える【海外ローミング】
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ラオスのSimカードは超安い
ラオス現地で販売されているSimカードは他の国と比べ物にならないほど安い。
俺がワットタイ空港で契約したSimカードは5日間10GBのプランで50,000キープ(約350円)。アホみたいに安い。
今回の旅行ではこの格安Simだけで乗り切れた。Amazonとかで事前に現地で使えるSimカードを購入するより、絶対に現地で購入した方がいい。開通も1分で終わる。
Unitelなら電話番号付き
ラオスの通信キャリアは主にLao telecomとUnitelが2つ。
ワットタイ空港にはそれぞれのSimカードを扱うショップが、連続して並んでいるから好きな方を選べる。
調べてみるとLao telecomは安いんだけど地方で繋がりにくく、逆にUnitelは少し高いけど、繋がりやすい。あとUnitelなら現地の電話番号が付いてくる。
現地民もUnitelの方が高品質って認識らしく、呼び込みのおばちゃんがラオス初心者の俺に対してUnitelのSimであることを必死にアピールしてきた。
後述するけど、俺は鉄道の予約をするのに現地の電話番号が欲しかったから値段は少し高いけどUnitelにした。それでも350円だから全然安い。
ルアンパバーンへの移動は鉄道がおすすめ
今後しばらくラオスに来ることもないと思った俺は、首都ビエンチャンで2泊した後、ルアンパバーンへの移動を決心。1泊2日の弾丸でルアンパバーン観光をしてきた。
ラオス〜ルアンパバーンの移動手段としては飛行機・鉄道・バスの3つ。
今回俺は往路に鉄道、復路に飛行機を利用したんだけど、その鉄道というのが「ラオス中国鉄道」というなんとも香ばしい響きの鉄道事業者。
ルアンパバーンの薬草スチームサウナに行ってきた感想は以下の記事でまとめている。
【Herbal Steam Saunaの感想】高温スチームと謎のお茶【ラオス・ルアンパバーン】
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ラオス中国鉄道は早くて快適
ラオス中国鉄道はその名の通り、中国の雲南省とラオスのビエンチャンを結ぶ高速鉄道で、開通は2021年12月だからかなり新しい。
ビエンチャン〜ルアンパバーン間を約1時間45分で移動できるから、観光客の主要な移動手段になっている。
実際乗ってみた感想としては普通に快適で、日本の新幹線によく似ているなっていう印象。
車内もきれいだし、運行も時刻表通りだった。
ラオス中国鉄道の予約方法は3つ
ラオス中国鉄道は乗ってしまえば快適そのものなんだけど、乗車までの道のりが非常に険しい。
ここでは予約に癖のあるラオス中国鉄道の予約方法を解説する。日本人旅行者が予約する手段は主に下の3つ。
- LCRアプリでネット予約
- チケットカウンターで現金購入
- 現地民に購入代行を依頼
すべて現地に着いてから、つまり日本にいる時は使えない予約方法っていう点に注意。
結論を先に述べると、いろいろ試した結果、俺は3つ目の現地民にチケット購入を代行してもらった。
LCRアプリはカード決済ができなかった
ラオス中国鉄道にはLCRアプリという、日本でいう駅ねっとみたいなアプリ上でオンライン予約ができる。現地民も使っているアプリだから、これなら現地民とまったく同じ正規料金で購入可能。
ただ、予約するためにはラオス現地の電話番号が必要になる。
もともと俺は日本出発前に、このLCRアプリから予約する計画でいた。そのために電話番号付きのSimを現地の空港で購入し準備を進めていたんだ。
ただ残念なことに、電話番号を使って会員登録するところまでは成功したんだけど、決済の段階で楽天カードの不正検知に引っかかってしまい、何回試しても決済できなかった。
この時、VISAのクレジットカードは複数枚予約しておくべきだったと心から後悔した。海外旅行での楽天カードほど頼りにならないクレカはない。マジでゴミ。
チケットカウンターは現金支払可能
ビエンチャン市街地にあるビエンチャンセンターの1階にラオス中国鉄道のチケットカウンターがある。市内中心部から歩いて行ける距離にあるから非常に便利。
以前は現地のQRコード決済アプリでしか支払ができなかったんだけど、最近現金支払が可能になった。外国人は現金に加え、パスポートが必要。
手数料で10,000キープ必要だけど、日本円で70円だから大した額ではない。
このチケットセンター窓口に行くのが、日本人旅行者にとって最も使いやすい予約手段。
ただ窓口が1つしかなく、営業時間も10:00-12:00、13:00-15:30と限られているからタイミングによってはかなり混む。俺が行った時も前の人が長時間窓口を占有していて全然順番が回ってこなかった。
現地民に購入を代行してもらう
チケットカウンターで買ってもよかったんだけど、混みまくっているのと手数料の点から、最終的に俺は現地民に購入を代行してもらう手を選んだ。
現地民の知り合いなんていねーよって人がほとんどだと思うけど、旅行客には絶対的に頼れる人が必ずいる。それがホテルのフロントスタッフ。
俺はLCRアプリの画面を見せ、下手クソな英語で「クレジットカードが使えないから代わりに購入してくれないか?代金はいま現金で払うから。」と言ったら快くOKと言ってくれた。
あとはパスポートを見せながら個人情報を一緒に確認しつつ購入完了。最後に発行されたQRコードを自分のスマホで写真を撮る。
駅でそのQRコードを見せたらなんの問題もなく乗車できた。
ホテルによっては手数料が発生する
チケットの購入代行をホテルのサービスとしてやっている場合は手数料を多めに請求されるけど、幸い俺の泊まっていたゲストハウスはそういったサービスをやっていなかったから手数料なし。
現地民とまったく同じ料金でチケットを買うことができた。
旅行代理店と予約サイトは最終手段
実は上記の他に、現地にある旅行代理店の店頭で予約する方法と、「12Go」という旅行予約サイトを利用する方法がある。
これらは確実に予約できる反面、高額な手数料が上乗せされるから、使うならどうしても他の方法で予約できない時の最終手段とするのがおすすめ。
俺が12Goを見た時は正規運賃が約2,200円のチケットが、4,600円で販売されていた。ぼったくりもいいとこ。
ビエンチャン〜ルアンパバーンは飛行機も安い
鉄道の方が安いし旅行感があるからおすすめだけど、実は空路も悪くないんだ。
ラオス中国鉄道の予約が難しい人や少しでも早く移動したい人には空路がおすすめ。
俺はルアンパバーン〜ビエンチャンの鉄道チケットが満席で行きの分しか購入できなかったから、帰りは飛行機を利用した。
駅より空港の方がアクセスがいい
日本だと市街地に駅があって、田舎の海沿いに空港があるイメージだけどラオスは真逆。
ビエンチャンもルアンパバーンも市街地から数kmの場所に空港がある一方で、
鉄道駅は山間部にあり、周辺にはマジで何もない。
ラオス中国鉄道が開業して日が浅いこともあるんだろうけど、さすがに立地悪すぎ。
そんな感じだから市内から駅まで行くのにバスで40分かかるし、本数も少ないんだ。空港なら20分もかからない。
直前予約でも超安い
ビエンチャン〜ルアンパバーンは航空券も格安。
というのも鉄道ができたおかげで乗客がほとんど鉄道に流れているらしく、国内の移動に飛行機を選ぶ人が超少ないんだ。
俺の場合、2日前に予約したにも関わらず片道4,000円程度。飛行機は直前だとぼったくり価格になるのが通常だけど、あまりに乗る人が少ないから直前でも安いんだと思う。
実際俺が乗った飛行機も小型プロペラ機なのに席は4割ぐらいしか埋まってなかった。
悪名高いAgodaで予約
本来なら航空会社の公式サイトで予約するのが最も安全なんだけど、Agodaなら公式サイトより2,000円近く安いから初めてAgodaで飛行機を予約した。
Agodaといえば、いろんな口コミサイトやYouTubeで「チェックインしようとしたら予約がとれてなかった。」とか「勝手にキャンセルされた。」とか散々言われている悪名高い予約サイト。
最悪飛行機代4,000円を失ってもいいぐらいの気持ちで、今回俺はAgodaを利用した。
Agodaでもまったく問題なかった
実際空港でチェックインするまで一抹の不安はあったけど、Agodaで予約後すぐに航空券の予約番号が送られてきて、問題なく搭乗することができた。
とはいえ評判が悪いのも事実だから、短距離のフライトでのみ利用するのがいいかもしれない。
飲食店の営業時間が短い
東南アジアといえば、タイやベトナムでは「この店いつ閉まってるん?」ってぐらい早朝から深夜まで営業しているレストランや屋台が、街中に溢れている。
タイやベトナムでは人件費という概念がないのかもしれない。
一方で、ラオスは都市として発展が遅れているからなのか、ほとんどの飲食店で昼前に開店して21時には閉店してしまう。
夜遅くまでやっている飲み屋もあるにはあるけど、中心部に数軒程度。22時にも市街地は閑散としていた。
Googleマップの営業時間はあてにならない
決まった定休日がないお店もけっこう多いっぽくて、事前に日本にいる時から行こうと思って目星をつけていたお店が、行ってみたら閉まっていたことがかなり多かった。
Googleマップに載っている営業時間もまったくあてにならない。おそらくGoogleマップの投稿者は悪くなくて、店側がその日の都合で開けたり閉めたりしているんだと思う。
これからラオスに行く人は、行きたいお店を多めにチェックしておくのがおすすめ。さもないとシャッターの閉まった店を見て絶望することになる。
ラオスの空港は早めに行くと暇
ビエンチャンのワットタイ国際空港は小さな空港で利用者も少ない。
日本の地方都市にある空港より小さくてチェックインカウンターも少ないから、待ち時間ほぼなしで保安検査まで進める。
しかも空港内に飲食店や免税店も少ないから、時間を潰す手段がまったくない。
俺は国際線に乗る時はいつもだいたい2時間前ぐらいに空港へ行くんだけど、その感覚でワットタイ空港へ行ったら暇すぎて、旅行の時間を無駄にした後悔の念を抱いてしまった。
羽田や成田といった巨大空港の感覚で早めに空港へ行くと、肩透かしをくらうハメになるから注意してほしい。ルアンパバーン空港も同じ。1時間前で十分間に合うと思う。
プライオリティパスの使えるラウンジがない
他の空港であれば早めに着いてもラウンジで時間を潰せるんだけど、不便なことにワットタイ空港にはプライオリティパスの使えるラウンジがないんだ。
かといって3,000円以上払ってVIPラウンジに入る金銭的余裕はない。
仕方ないから飛行機内で見る予定だった映画をスマホで眺めつつ、搭乗開始を待つしか俺に残された手段はなかった。
プライオリティパスは作る場合は年会費1万円の楽天プレミアムカードがおすすめ。
乗り継ぎは同じ航空会社じゃないとめんどくさい
ラオスは日本から直行便が飛んでいないから、今回人生で初めて飛行機の乗り継ぎを経験した。
行きは成田→ホーチミン→ビエンチャンで航空会社は2区間すべてベトジェットエア。
帰りはビエンチャン→ハノイ→成田で、ビエンチャン→ハノイがベトナム航空、ハノイ→成田がベトジェットエアだった。
今回問題だったのは帰りの経路。
別々の航空会社を乗り継ぐ場合搭乗券はどこでもらえる
2つの航空会社を乗り継ぐ場合、搭乗券はどこで発行すればいいのか
ワットタイ空港にはベトジェットのカウンターもあるから、できれば帰りの出発空港であるワットタイ空港で、ビエンチャン→ハノイとハノイ→成田の2枚の搭乗券を手に入れたい。
そうすればいちいちハノイでベトナムに入国しないで済む。というかYouTubeの旅動画を見ていても、乗り継ぎをする場合は経由地でいちいち入国なんてほとんどの人がしていない。
ただ、事前にどれだけ調べても答えがわからないから、結局空港へ行って確かめることにしたんだ。
成田で搭乗券について確認した
まず日本を出発する時にベトジェットのカウンターで、帰りの経路を伝えた上でベトジェットの職員に質問してみた。
俺:ワットタイ空港であんたのとこの搭乗券(ハノイ→成田)ももらえるんか?
職員:もちろんです、お客様。
俺:ほなハノイでいちいち入国せんでええんやな?
職員:もちろんです。お客様。入国してもいいですよ。
俺:あほか、そんなめんどくさいことするわけないやろ。
職員:いってらっしゃいませ、良い旅を。
という感じで、ワットタイ空港でハノイ→成田の搭乗券も発行してもらえることを確認し安心した俺はさっそうと保安検査へ向かった。
出発空港で乗り継ぎ先の搭乗券が発行できない
成田でベトジェットの職員へ聞いた通り、ワットタイ空港でベトナム航空にチェックインした後、ベトジェットのカウンターでハノイ→成田の搭乗券を発行してくれと頼んだ。
俺:ハノイであんたのとこの飛行機に乗り継ぐから搭乗券くれや。
職員:はぁ?できるわけねーだろ。
俺:嘘やろ・・・ほなハノイで入国せなあかんの?
職員:当たり前だバカ。さっさと出発ロビー行け。
俺:だって・・ここで搭乗券もらえるって聞いてたもん・・アウアウ
どうやらベトナム航空はフルサービスキャリアなのに対し、ベトジェットはLCCだから出発空港では乗り継ぎ先の搭乗券を発行できないってことだった。
成田の職員は真顔で嘘をついていたらしい。なんて奴だ。
ハノイで一旦入国した
結局、搭乗券がもらえなかった俺は、夜ハノイに着いてからベトナムに一旦入国して翌朝ベトジェットのチェックインカウンターの行列に並ぶハメになった。
大荷物の外国人ファミリーが列の前にいると毎回絶望する。
制限エリア外で空港泊
上で書いた通りハノイに着くのが夜で、成田行きの便が翌日の早朝だったから、もともと俺は空港泊をするつもりだったんだけど、安全面を考えて本当は制限エリア内で寝たかったんだ。
だけど結局それも叶わず、俺は外から誰でも入って来られる出発ロビーの長椅子でひっそりと寝ることになった。
結果的に荷物が盗まれたりしなかったのはよかったけど、1人だからトイレへ行くにもいちいち荷物を持って移動しないといけなくて、死ぬほどダルかった。
ベンチに敷いているのはエアーマットで、空港の硬いベンチでも快眠できたから超おすすめ。使用感を解説した記事は以下。
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ラオスはおすすめの旅行先
ラオスは首都のビエンチャンは世界一なにもないって言われていて、実際他の東南アジアの都市と比べて田舎なのは否めない。
ただ何もないっていうのは観光資源が少ないってことを指していて、確かに有名な観光スポットは少ないけど、他の国にはない独特な雰囲気があって俺は普通におもしろかった。
例えるなら沖縄の離島で感じる、時間がゆっくり流れる感覚に近いかもしれない。
イメージ通りの東南アジアがそこにはある
今まで行ってきたタイのバンコクやベトナムのホーチミンは逆に発展しまくっていて、それはそれで俺が東南アジアに抱くイメージとは少し違うなと思っていた。
その点、街が雑多で物価が安くみんなのんびりしている、そんなイメージ通りの東南アジアがラオスにはあった。それに加えて治安もいいから、バックパッカーに人気なのも納得。
ラオスはまだまだ日本人旅行客が少ないけど、タイやベトナムの都会より田舎でゆったり外国の雰囲気を味わいたい人はぜひ行ってみてほしい。