湯シャンについてはいろんな所で語られまくっているけど、顔含め全身をお湯だけで洗うことに関してはなぜか情報が少ない。
そこで今回は全身をお湯だけで3ヶ月間洗い続けた俺が、それによって感じたメリットとデメリットを解説する。
顔と体の「お湯だけ洗い」に興味がある人はぜひ参考にしてほしい。
湯シャンの効果が絶大だった
そもそも俺が全身のお湯洗いに目覚めたきっかけは、まごうことなく湯シャンにある。
過去の記事でも解説している通り、俺はもう1年半以上湯シャンを続けているベテラン湯シャニストで、その効果を文字通り肌で実感している人間の1人。
俺が湯シャンで感じている効果は以下の通り。
- 夏でも髪がベタつかなくなった
- お金と時間を節約できた
- 宿泊先のアメニティを気にしなくてよくなった
- 海外旅行の荷物が減った
- パーマの持ちがよくなった
はじめの不快感とは多少のデメリットはあれど、ここまでの恩恵がある湯シャンを全身に波及させれば、さらなる効果が得られるのではないかと俺は考えた。
湯シャンのメリット・デメリットを解説した記事は以下。
20代男性が湯シャンを1年間続けた結果【メリットとデメリット】
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現代人は洗いすぎ
現代の人類、特に日本人はお湯の洗浄力をなめすぎ。
お湯だけで汚れや皮膚の脂分は十分とれる。なのに、そこに上乗せしてシャンプーやボディソープを使うと、本来必要な脂分まで洗い落としてしまうんだ。
結果、身体が勘違いして過剰な脂を分泌してしまい、肌トラブルを招く。夕方の帰宅ラッシュで見かける、脂で髪がベタベタになっているサラリーマンがその典型例。
洗うのをお湯だけにして、洗浄力をあえて落とせば夏場の不快なベタつきからは解放される。現に俺の髪は夏でもサラサラ。
湯シャンに比べたら余裕
全身お湯だけ洗いを始めるにあたって、抵抗のある人がいるなら安心してほしい。
顔や体をお湯だけで洗うようにしても、湯シャン初期に比べたらはるかにマシ。俺は洗顔料やボディソープをやめても、湯シャン初期のようなベタつきや痒みといった不快感は一切感じなかった。
もし湯シャン経験者でこの記事を呼んでいる人がいたら、なにも心配せず気軽に始めてみてほしい。
湯シャン初期のベタつきを乗り越える方法については以下の記事で解説している。
湯シャンのやり方と初期のベタつきを乗り越える方法【最初が肝心】
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全身お湯洗いで感じたメリットとデメリット
俺が全身をお湯だけで洗うようになって感じたメリットとデメリットが以下。
- 肌荒れしなくなった
- 足が臭わなくなった
- 物が減った
- 周りから引かれた
- 来客時の対応が面倒
それぞれ解説していく。
肌荒れしなくなった
洗顔料を使わないと肌荒れしそうで心配って人も多いと思うけど、結果はその逆で肌荒れがなくなった。
繰り返しになるけど、洗顔料の使用をやめることで皮脂の過剰な分泌が起こらなくなり、ニキビの原因である毛穴の詰まりが発生しづらくなるんだ。
肌荒れの原因は保湿不足と食生活
よく言われることではあるけど、肌荒れを治したいならよく洗うのではなく、保湿と食生活に気を遣うべき。
俺は高校生の頃、顔のベタつきを除去すればニキビが治ると思い、1日3回洗顔した上で保湿を一切せず放置していた。言うまでもなく、思春期もあいまって定期的にニキビが出現し、今でもその痕が残っている。
今思えばマックや菓子パン、ラーメンといったジャンクフード食べまくりだったのも最悪だった。高校生とはいえ、もっとスキンケアを入念にしておけばよかったと後悔している。
個人差はあるだろうけど、洗顔を頑張るより保湿と食生活を見直す方が肌荒れには効果的だと思う。
今は過去記事にもある通り、1日1食生活を継続することで生活改善に取り組んでいる。
【1日1食生活を1年半続けた感想】痩せないけど生活は好転した【夜だけ】
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体のニキビも消えた
お湯洗いで体にも変化が出た。
今までは胸の上あたりに小さいニキビがいくつか常駐していたんだけど、お湯だけで洗うようになってから、いつの間にかニキビが消えていた。
なんの塗り薬も使わずに、お湯洗いだけで治るなら早くやっておけばよかった。
足が臭わなくなった
ほぼ全人類が頭を悩ますであろう足の臭い。
例に漏れず俺もその1人で、1日中外で動き回った俺の靴と靴下は超臭かった。
だけど、ここ最近俺の足は絶好調。お湯洗いがすべての理由か定かではないけど、仕事や旅行でずっと靴を履いていてもまったく臭いがしなくなった。
これがお湯洗いの効果だとしたらマジですごい。
普段から革靴を履かない
ただ俺の場合、仕事がスーツじゃないから革靴を履く機会が極端に少ないっていうのも足が臭わない理由だと思う。
お湯洗いを始める前の話だけど、昔スーツで仕事をしていた時は革靴が臭くて仕方なかった。
今じゃ一番最近革靴に足を通したのは、半年前の友人の結婚式。それ以降一度も革靴をシューズボックスから出してすらいない。
日常的に革靴を履く人はお湯洗いに切り替えたところで、普通に臭くなるかも。
俺はバイクに乗る時以外、スリッポンしか履かない。バンズのスリッポンはどんな服にも合うから超おすすめ。
【最適解】バンズ(VANS)スリッポンを10年以上愛用する理由【メンズ】
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物が減った
全身お湯だけで洗うようになって、俺の家から以下のお風呂グッズが消えた。
- シャンプー
- コンディショナー
- 洗顔料
- 泡立てネット
- ボディソープ
- ボディタオル
風呂場を占領していたこれらのアメニティがすべて無くなったおかげで、お風呂掃除がラクになって、中身を詰め替える手間も減った。
もちろん、これらは消耗品だから買い替えるお金も不要になり、節約効果も絶大。
旅行時の荷物も大幅削減
去年から海外旅行にハマっていて、昨年1年で海外に4回渡航したんだけど、その時日本から持ち込んでいたシャンプー類も一切不要になる。
俺みたいにLCCで旅行する身としては、厳しい手荷物制限をクリアしないといけないから、地味に重量のあるアメニティ類を削減できるのは大きい。
今年は去年より多めにお土産が買えるはず。
【楽天モバイルを海外で使ってみた感想】遅いけど普通に使える【海外ローミング】
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周りから引かれた
当たり前だけど、洗顔料やボディソープを使わない人は少数派。
周りの人に自分がお湯だけで洗っていると知られたら、高確率で汚いんじゃないかと疑惑の目を向けられる。
俺は友達とサウナに行った時、俺がボディソープを使っていないのに気付いた友達にお湯洗いのことを言ったら普通に引かれた。
ボディソープを使っている人からすれば、「ボディソープを使わない=洗っていない」になるらしい。そりゃ引かれて当然だわ。
公表しないのがおすすめ
これからお湯洗いを始める人は、汚いヤツというレッテルを貼られないためにも、周りにはお湯洗いのことを公表しないのがおすすめ。
サウナの時なんかは「自分のアメニティ以外は身体に合わない。」とかテキトーに言ってごまかしてほしい。
来客時の対応が面倒
友達や恋人が自分の家に泊まりに来れば、当然ながらアメニティは借りれるもんだと考える。
だけど、俺の家には洗顔料からボディソープまで何もかも置いてないもんだから、泊まりに来た人は超困る。俺の友達は風呂場を見て絶句してた。
トラベル用グッズを常備しておく
泊まりに来た人を困らせないためにも、大した物じゃなくていいからアメニティは置いておいた方がいいかもしれないと最近になって感じ始めたから、トラベル用アメニティの購入を検討中。
もしくは髪顔体すべてに使えるオールインワンの全身シャンプーでもアリ。
臭ってはいないらしい
これからお湯洗いを始めたい人にとって、臭いは1番気になるかもしれないポイント。
俺の場合、友達数人に聞いてみたけど臭くないらしい。
あくまで俺の場合だから、参考程度だけどお湯洗いでも体が臭くなることは恐らくない。
体臭が強い人は無理かも
人によって元々の体質で、体臭が強い人もいるだろうから、残念ながらそういう人はお湯洗いだけでは臭いが取れないかもしれない。
ワキガとかの自覚がある人は、お湯洗いは避けたほうが無難。
全身お湯だけで洗う方法
俺がやっている全身お湯だけ洗いの方法を解説しておく。
といっても超簡単かつ特別なアイテムは必要ない。
入浴10分以上
普段シャワーだけで済ませる人は多いと思うんだけど、できるだけ湯船にはつかってほしい。
というのも湯船につかると、全身の毛穴を開かせたり、体の汚れを浮かせることができるんだ。
あまり短いと効果が薄いらしいから、できれば10分以上は入浴しておきたい。
入浴にはストレス発散やリラックス、睡眠の質向上の効果もあるから、ぜひ毎日の習慣にしてほしい。お気に入りの入浴剤を入れれば、お風呂が1日の楽しみになる。
おすすめの入浴剤は以下の記事で解説している。
【湯の素レビュー】自宅で硫黄泉を完全再現できる入浴剤【まるで草津】
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37度以上のシャワーで全身をなで洗い
湯船から出たら、ぬるめのシャワーを全身にあてながら、体をくまなく手で撫で洗いする。
特に足の指の間や関節部分は汗がたまりやすいから、しっかり洗っていく。
この時、強くこすったり爪を立てると皮膚を傷つける恐れがあるから、優しく撫でてほしい。
保湿は入念に行う
最後に風呂場から出たら、できるだけ時間を置かずにしっかり保湿する。
俺の場合、顔は化粧水→ホホバオイル→乳液の順で塗布していて、最後に体にはボディクリームを塗り塗りしている。
化粧水と乳液は無難で評価も高い無印のものを使っていて、ホホバオイルは1Lまとめ買いすれば1年間使えてコスパがいいからおすすめ。
これで今のところ肌トラブルは起こっていないから、スキンケアがよくわからない人は参考にしてほしい。
メンズのスキンケアについては以下の記事で解説している。
【肌乾燥対策】メンズがサウナ後にやるべきスキンケア【無印良品】
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週1でサウナに入る
単に俺がサウナ好きっていうのもあるけど、お湯で全身を洗い始めてからは忙しくても週1回以上サウナへ行くようにしている。
サウナで定期的に大量の汗を排出し、毛穴内部の汚れを落としてなおかつ代謝を上げるのが狙い。
サウナが苦手な人は、この習慣を取り入れる必要はないと思う。
サウナを趣味にするメリットは以下の記事で解説している。
サウナを趣味にするメリット6つ【余暇の楽しみ】
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初心者におすすめのサウナは以下。
東京へ遊びに来た友達と一緒に行きたいサウナ【サウナ王国】
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しばらくお湯だけで洗い続ける予定
お湯だけで全身を洗い始めて早3ヶ月。
今のところ身体に不調はなく、メリットの方が格段に大きい。
湯シャンとかお湯だけ洗いは、行き過ぎたミニマリストの狂った習慣に思われがちだけど、この調子なら加齢臭が際立つ年齢になるまで続けてもいいかもしれない。
特に湯シャンと比べたら間違いなくハードルが低いから、気になる人は気軽に実践してみてほしい。