ツーリング中のナビは完全にグーグルマップに依存しているから、長期ツーリングではスマホの充電が死活問題。
今までは上着のポケットに忍ばせたモバイルバッテリーから、充電ケーブルを伸ばしていたんだけど、モバイルバッテリーをいちいち携帯するのがめんどくさい。
そこで今回はツーリング時の充電事情を改善すべく、俺の愛車GB350にUSB電源を取り付けたから、その方法を解説する。
GB350の乗り出し価格なんかは以下の記事で解説している。
【GB350新車乗り出し価格】中型バイクの値引きは激ムズ【バイク所有】
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USB電源取付に用意する物
GB350へのUSB電源取付に今回用意した物が以下。
- デイトナ バイク用USB電源USB Type-A 2ポート
- 電工ペンチ 端子セット
- 結束バンド(黒)
- ビニールテープ(黒)
- ドライバー
- 六角レンチ
ビニールテープ・ドライバー・六角レンチは百均でOK。
デイトナ バイク用USB電源 Type-A 2ポート
有名メーカーから聞いたことのない中華メーカーまで、いろんな商品が出回っているんだけど、今回俺はデイトナのメジャーな商品を選んだ。
デイトナ社が販売しているこのUSB電源は、本体の幅が約1cmと他の商品と比較してかなりスリムだから、ハンドルに取り付けてもバイクの外観をほぼ損なわない。
オーナーの満足度を満たすのに、バイクの見た目は超重要。
それでいて値段も安く、ホンダ純正品の半額以下。防滴仕様だから雨でも壊れることはないはず。
電工ペンチ 端子セット
GB350とデイトナのUSB電源を接続するには、USB電源側の配線を加工する必要がある。
ラジオペンチでもやろうと思えばできるんだけど、端子はどっちみち必要。エーモンの電工ペンチと端子のセットが安かったからアマゾンで購入した。
ペンチを持っている人は、ギボシ端子のメスとスリーブを買えばOK。
以前リトルカブのヘッドライトを交換した時はラジオペンチで対応した。その時の記事は以下。
【明るすぎ】リトルカブのヘッドライトをLED化する方法【DIY】
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結束バンド(黒)
配線をキレイに束ねるのに使う。バイク本体の配線が黒だから目立たないように色は黒がおすすめ。
結束バンドはバイクカスタムに限らずいろんなDIYで使えるから、まとめて買っておくと便利。
USB Type-Aを選んだ理由
最近はポートがUSB Type-CになっているUSB電源も広く出回っているんだけど、今回俺はあえて従来通りのType-Aを選択した。
Type-Cは高速充電対応
Type-Cで1番のメリットは高速充電に対応していること。
自宅では俺もType-Cの充電機器でiPhoneを高速充電している。その速さはすさまじく、充電切れのiphone13をものの30分で50%まで回復させるほどの威力。
Type-CのUSB電源にすれば、バイクでも同様の高速充電ができる。
Type-Cはまだ汎用性が低い
だったらType-Cでいいやんってなるところだけど、Type-CのUSBポートって意外とまだまだ普及していない。
カフェやホテルでも充電スポットはほとんどType-Aになっているし、ガジェットを購入した時に付属してくるのはType-Aの充電ケーブルばかり。
そうなるとツーリング時は、もしもの事態に備えて2種類のケーブルを持ち歩かなきゃいけなくて荷物が増える。
それにType‐Aであれば、もしケーブルが故障しても道中でダイソーに寄れば100円で調達できてリスクが小さい。
高速充電対応ケーブルは盗難が怖い
高速充電するには電源側だけでなく、充電ケーブルもそれに対応した物を用意しなければならない。
だけど高速充電対応のType-C充電ケーブルはType-Aに比べて高価になりがち。
俺は面倒だから、いつもツーリング先でバイクを離れる時、短時間であればケーブルを挿しっぱなしにするんだけど、そんな時高価な充電ケーブルが盗まれたらショックがでかい。
だから俺はツーリング中いつも100円の充電ケーブルを使っている。これなら盗まれても大して気にならない。
ツーリングに高速充電は不要
そもそもツーリングってバイクに乗ってる時間が大半を占めるから、短時間の高速充電が求められるケースがほとんどないんだ。
つまりバイクの高速充電は無用の長物でしかない。
以上の理由から俺はバイクのUSB電源にType-Aを選んだ。
俺がGB350の購入にあたって揃えたアクセサリーは以下の記事で解説している。
【GB350に必要なアクセサリー】バイクの不便を排除する【純正不要】
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GB350にUSB電源を取り付ける方法
ここからはUSB電源を取り付ける際の具体的な作業内容を解説していく。
難しいことはなくて、バイクに関してほぼ素人の俺でも失敗せず出来たから、バイク知識がない人も安心して読み進めてほしい。
【おたふく手袋JW-625レビュー】夏のツーリングに最適な1枚【コンプレッション】
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配線の端子を加工する
まず、バイクの元へ行く前に自宅でUSB電源の配線を加工する。
届いたUSB電源を見ると2本の配線の先端が
こんな感じになっているんだけど、黒い配線がこのままだとGB350側の配線と接続できないから、この黒い配線のみ端子を変更する。
最初、黒の配線は赤の配線より無駄に長いんだけど、ここまでの長さはいらない。電工ペンチの中間部分にあるハサミを使って赤の配線より10cmほど長い部分でカットする。
10cm長くしたのは端子の取付で失敗してもやり直せるようにしたいから。こういう作業に慣れている人は、初めから赤の配線と同じ長さにカットしてもいい。
次に電工ペンチ根元にある1.25と書かれた溝(ワイヤーストリッパー)を使って、黒い配線の先端から0.5cmぐらいの被覆をはぎ取る。
この時、被覆を剥いだ部分のワイヤーをねじっておくと端子が取り付けやすくなる。
そしたらギボシ端子メス用のスリーブを通しておく。
スリーブは端子を取り付けた後だと通せないから、必ず端子を取り付ける前に通しておくように注意が必要。
次に配線を端子に通して、
小さい方のツメを電工ペンチ先端、1.75-2.0の溝(ダイス)→0.5-0.75の溝の順でかしめる。
続いて端子の大きい方のツメを3.0-5.0の溝→1.75-2.0の溝の順でかしめる。
これにて配線の加工が完了。
若干失敗している気もするけど、引っ張っても取れないから問題ない。
室内でやる作業はこれで終わり。今度はバイクへ向かう。
配線の加工は以下の動画がわかりやすい。
ヘッドライトを外して通電を確認する
今回はヘッドライトの裏側にあるオプション端子から電源を取るから、まずヘッドライトを取り外す。
このオプション端子はUSB電源なんかを取り付けるために元から用意された配線。ありがたく使わせていただく。
ヘッドライトは正面から見て斜め右下と左下の六角ネジを外せば取り外せる。
ヘッドライトの太い端子は下側のツメを押さえながら引き抜く。
配線だらけでキモい感じになっている中からどこにも繋がっていないオプション端子を見つけ出す。
これに、さっき加工したUSB電源の端子を差し込む。
赤(USB配線)‐赤黒(バイク配線)、黒(USB配線)ー緑(バイク配線)だから間違えないように。
一度キーをONにしてスマホが充電できるか確認。
ちゃんと通電しているのが確認できた。一安心。
USB電源の取付位置を決める
通電を確認したら一度引っこ抜いて、USB電源の取付位置を決める。
ハンドルにマウントするんだけど、スマホホルダーをシート側から見て左に設置したいから、USB電源もハンドル左側にマウントした。
マウントする時、GB350のハンドルだと細くて締め付けられないから、付属のゴムスペーサーをハンドルとの間に1枚かませる必要がある。
USB電源の位置は後から変えられるから、今はそこまで重く考えなくて大丈夫。
配線をヘッドライトに通す
USB電源の位置が決まったら、先ほどのオプション端子があるヘッドライト裏側へ配線を通す。
純正のゴムバンドや結束バンドを使って、クラッチレバーから伸びるワイヤーなんかと一緒に束ねていく。
USB電源に繋がっているゴツい変圧器はヘッドライトケースに入らなかったから、垂れ下がらないように、仕方なくヘッドライト裏で他の配線と一緒に結束バンドで縛ってみた。
多分落ちないハズ。
配線をつないで固定する
配線をヘッドライト裏から通してきたら、もう一度端子同士を接続して、今度は外れないようにビニールテープでぐるぐる巻きにする。
軽く引っ張ってみて外れなければ、ヘッドライトを元に戻して作業は完了。
お疲れ様。
本体の配線は無加工を維持
GB350にUSB電源を取り付ける方法を検索すると、いろんな動画やネット記事がヒットする。
その中にはバイク本体側の配線を加工する方法が紹介されていたりするんだけど、できればバイク側の配線は無加工を維持したい。
原状回復のリスクが跳ね上がる
バイク本体の配線を切ったりすると、失敗した時のリスクが大きくなるんだ。
最悪、純正の電飾に支障をきたすかもしれないから元に戻すまで走れなくなる可能性もある。
バイクカスタムに自信のない人は、取り返しがつかなくなる前に今回解説したような、パーツのみ加工する方法を採用してほしい。
バッ直は危ないかも
バイクから電源を取り出す方法として、超定番なのがバッ直(バッテリーから直接)という手法。
名前の通りバッテリーから配線を分岐させて直接電源を取ってくる方法なんだけど、バッ直はキーのONOFFと無関係に常に電源が流れ続けるから、バッテリー上がりや火災の原因になって非常に危険。
作業自体は楽で簡単だけど、夜中に電気泥棒されたらバッテリーが上がって走り出せなくなる。
USB電源はキーONで連動するように取り付けるのが基本。
スマホナビには電源が必須
今やツーリングでスマホのグーグルマップを使わない人はいないぐらいだけど、スマホナビは電源の消耗がとにかく激しい。
だからこそ、中型バイクに限らず原付ですらUSB電源の取付は必須。
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電熱パーツの充電も可能
今回取り付けたデイトナのUSB電源は2ポートあるから、1つはスマホの充電に使うとしてもう1つの使い道は検討中。
この記事を書いているのが1月の冬真っ只中だから、電熱のグリップヒーターやグローブの充電に使おうかと考えている。
とりあえず、記事執筆時点では以下の、グリップに巻きつけるだけで取付可能なグリップヒーターを使っているけど、指先は寒いままだからメルカリで売却を検討中。
今後、余ったUSBポートの有意義な使い道が見つかったらシェアする。