旅行の荷物は少ないに越したことはない。
日本に来ている外国人観光客を目にしていると、子どもの背丈と同じぐらいありそうなバカでかいスーツケースを引いているけど、一体何をそんなに持ち込んでいるのか謎。
とはいえ、いつも40Lバックパック1つで海外旅行をしている俺も、それはそれで人並み以上に荷物が少ないと思うから、今回は俺が実践している旅行の荷物を減らすコツについて解説する。
少ない荷物で旅行したいと思っている人は参考にしてほしい。
長時間フライトのおすすめアイテムは以下の記事で解説している。
荷物が少ないと旅の時間が増える

あまり気づいていない人も多いんだけど、旅行で荷物が多い人は貴重な現地滞在時間を大幅にロスしている。
それは単に荷物が多いと、重いから早く歩けないっていうのもあるけど、それよりも荷物を保管・整理する時間が大きすぎるんだ。
荷物を預ける必要がなくなる

大量の荷物を運搬するためにスーツケースを引いている人が、旅行先に着いて最初に向かうのはどこか?
その日泊まる予定のホテルかコインロッカーのはず。これが、荷物の少ない俺はホテルもコインロッカーも素通り、観光地や飲食店に直行できるから時間の損失がない。
さらに旅行最終日のチェックアウト後も、荷物をホテルに預けておくもんだから、帰りの飛行機や新幹線に乗る前に必ずホテルへ寄らなければならなくなる。この時間が超もったいない上に、移動が増えて疲れる。
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広げた荷物は片付けないといけない

なに当たり前のこと言ってんだって感じだけど、ホテルチェックアウト時に、広げた荷物を再度パッキングするのに大量の物があるとめんどくさくて仕方ない。
特に俺みたいに10時ギリギリでチェックアウトする人は、少しでもパッキングに手間取ると延長料金が請求されてしまう。
しかも管理する物が多いと忘れ物が増える。国内ならまだしも海外の安宿だと、ホテルに忘れた荷物なんて99%返ってこないから、忘れ物はドブに捨てたに等しい。これが高価なガジェットだったら夜も寝られない。
旅行の荷物はほとんど服

ファストファッションに慣れすぎた我々現代人は、普段から大量に服を所持しているせいで、2〜3泊の短期旅行でも抱えきれないほどの衣服をバッグに詰め込んで出発する。
結果、大きめのバッグでも中身の3分の2以上は服に占領されている始末。
逆に考えれば、荷物の大部分を占める服が減りさえすれば、一気に身軽となる。
「使うかも」は考えなくていい
当たり前だけど、バッグの容量は有限。使うのが確定していない物までいちいち詰め込んでいたら、バッグがいくつあっても足りなくなる。
特に服に関しては、現地調達がいくらでも可能だから確実に着る服だけに絞っていい。
服は最大2着まで

1日1着を想定して、日数分の服を持って行く人もいるだろうけど、実は3泊だろうが4泊だろうが服は2着持っていけば何とかなってしまうんだ。
しかも2着の内1着は出発時すでに着ているから、荷物としてバッグに入れるのは1着だけ。
翌日着る服をパジャマにする

ホテルに部屋着があればいいけど、格安ホテルやドミトリーだとそんな好待遇は受けられない。
かといって寝る時に着るためだけの服を持って行くのも、荷物がかさばるから、俺は翌日に着る服を寝間着として使う。
この運用なら清潔な状態で寝られて、仮に寝汗をかいても、翌朝外に出ればどうせ汗をかくんだから気にしなくていい。これで衣服を1着減らせる。
下着は多めに必要

ただし下着に関しては+1枚持って行く。
仮に何らかのトラブルで服が足りなくなっても、とりあえず下着だけ着て布団をかぶれば寝られるから。
ちなみに俺は靴下を2枚重ね履きすることで、足の疲労軽減と臭いの発生を防止しているから、くるぶしソックスを4枚ぐらい余分に持って行っている。
旅行中に足を傷めず歩き回る方法は以下の記事で解説している。
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【1日3万歩】旅行中に足を痛めず歩き回る方法【インソール】
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服は洗濯して再利用する

服2着じゃ足りないだろって思うところだけど、衣類ってのは使い捨てじゃない。
旅行中の着替えは1日着たら、バッグにしまい込んで帰宅するまで取り出さないのが普通だと思うんだけど、これは超もったいない。
せっかく持って着ているんだから、再利用すれば服が1着分節約できる。これこそSDGs(知らんけど)。
ホテルには洗濯機がある
そのために多くのホテルでは建物内に洗濯機と乾燥機が設置されているし、世界中の都市で街中にランドリーが存在する。
しかもほとんどのケースで洗濯・乾燥合わせて500円もあれば足りてしまう。コインロッカー代と同じで超安い。
一度着てもう使わない服は、バッグに入れていてもただの重りでしかないから、ランドリーサービスを積極的に利用すべき。
手洗いすれば無料

洗濯物が少ない場合は、ホテルの部屋で手洗い、部屋干しするっていう手もある。
手洗いならもちろんタダだし、洗濯機や乾燥機が他の客で埋まっている心配をしなくて済む。その反面、ホテルに帰ってきてから手洗いするのは、それなりの気力が必要。
洗濯物の量によっては死ぬほどめんどくさいから、洗い物が少ない時のみ手洗いするのがおすすめ。俺の場合、Tシャツ・下着・靴下をそれぞれ1枚ずつ洗う程度なら手洗いで済ましている。
服を手洗いする方法

手洗いの手順として、俺はホテル備え付けのハンドソープを使って洗い、エアコンの吹き出し口の前に吊るして干している。(ルーバーにハンガーをかけるのはダメ)
これが出来れば確実に一晩で乾くんだけど、部屋の間取りやエアコンの形状によってはエアコンの前で干せないこともある。
適当な場所に干すと、翌朝起きてビショビショの洗濯物を前に絶望する羽目になる。そんな時はドライヤーを使う。
Tシャツの中にドライヤーのヘッドを突っ込んで、温風を送り続ければ5分で乾燥が完了。温風ってすごい。
ホテルで部屋干しする用のロープも売られているから、手洗いする予定の人にはおすすめ。
衣類は吸水速乾素材に統一

ホテルやコインランドリーの乾燥機はたいてい30分100円とかの従量課金システムを採用している。
少ない時間で乾燥を終えれば、その分安く済むし、部屋干しするにしても1晩で乾かすために服はとにかく速乾性の高い生地がおすすめ。
Tシャツはワークマン

俺は国民服とも言われるユニクロのエアリズムTシャツ・・・ではなくて、その亜種にあたるワークマンの「コットンオーバーサイズ5分袖Tシャツ」を旅のお供にしている。
ワークマンの方がユニクロやGUより安いから、最近は服を探す時にまずワークマンを見るようにしている。機能は変わらないと信じたい。
インナーにコンプレッションシャツ

旅行中は屋外にいることが多いから日焼けを防止するために、長袖のコンプレッションシャツをTシャツの下に着用している。
2枚も着たら暑いんじゃないのって思われがちだけど、砂漠を歩く人達が長袖長ズボンを着るように、日光を直接浴びる方が暑い。
それに旅行中はエアコン効きすぎな飛行機やバス車内なんかで、いつ凍えるような思いをするかわからないから、暑さと寒さ両方に適応できるコンプレッションシャツのインナーは万能。
汗で濡れても気にならない肌触りなのも気に入っている。おすすめはおたふく手袋のやつ。
すぐ乾くセームタオルが超おすすめ

旅先で温泉やサウナに入ることが多いから、タオルは必須。
今まで速乾性の高いタオルっていうと、ペラペラの手ぬぐいみたいなタオルしか見つけられなかったんだけど、この手のタオルは水を吸いづらいから、そもそもタオルとしての機能性が皆無。
そこで最近見つけたのが、水泳選手が使っているセームタオル。
薄いんだけどスポンジみたいに水を吸ってくれる。それでいて絞るだけで一瞬で乾く代物。力いっぱい絞って、部屋に吊るしておけば1-2時間で乾いている。
肌触りも気持ちいいから、超おすすめ。海外の格安ドミトリーではタオルが支給されないことも多いから、1枚は持っておいた方がいい。
小さい容器に移し替える

化粧品やシャンプー類は、普段使っている容器からトラベル用の小さいボトルに詰め替える。
俺は化粧水・乳液・ホホバオイルをスキンケアに使っているんだけど、すべて小さい容器に詰め替えていて、普段使うリュックに忍ばせている。
銭湯やサウナによく行く人なら、普段から小さい容器で使うようにしておけば、旅行の度に詰め替える必要がなくてラク。
【上級者向け】湯シャンへ移行する

完全なポジショントークになってしまうんだけど、俺は約3年前からシャンプーを一切使わない湯シャンへ移行していて、旅行の時もシャンプーを持参しないスタイルを確立している。
元々、銭湯に置いてある業務用シャンプーを使いたくなくて湯シャンを始めたんだけど、結果的に旅行の荷物が減るわ、節約にもなるわで、かなり助かっている。
湯シャンはハードルが高い

湯シャンがいいとはいっても、私には無理って人が多いと思う。
湯シャンを実行したからこそ、その難しさは当然理解している。特に最初の10日間が鬼門で、とにかく髪がベタベタして頭皮が痒くなる。とはいえ、最初の苦痛に耐えられないことには湯シャンへの完全移行は不可能。
すべての人におすすめはできないけど、旅行の荷物を極限まで削りたい人は湯シャンも検討してみてほしい。ちなみに俺は体もお湯のみで洗っていて、ボディソープも今や使っていない。
湯シャンへ移行した感想は以下の記事でまとめている。
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20代男性が湯シャンを1年間続けた結果【メリットとデメリット】
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書類はすべてクラウド保管

飛行機の搭乗券や旅程表、ガイドブックなど紙に印刷して持ち歩いている人がいるけど、デジタル化できるものは、すべてデータをクラウドやスマホに保存すれば荷物が軽量化される。
海外だとEチケットを印刷しておかないと飛行機に乗れないとかってこともあるみたいだけど、スマホの画面を提示すれば問題ないケースがほとんど。
俺は今まで東南アジアとヨーロッパを旅行していて、一度も紙の搭乗券を出せと言われたことはない。ただ、海外の出入国審査などは審査官の裁量次第な部分があるから、心配な人は紙で持っていっていいと思う。
旅行のガイドはChatGPTに丸投げ

ガイドブックに関しては電子化って手もあるんだけど、個人的には、生成AIで代用するのがおすすめ。
俺は旅行先の観光地や、その場所の歴史的背景、モデルコースなど、情報のほとんどをChatGPTから得ている。
特にその都市の経済規模や名産品、その観光地が有名な理由などはその場で瞬時に情報を引き出せるから超ラク。
あと、事前に得た観光地の場所はGoogle Mapに保存しておけば、現地でスムーズに回ることができる。
無料でこんなに便利なツールが利用できる現代に感謝したい。
レーシック手術を受ける

もはやコツでも何でもないし、旅行の荷物を減らすためにそこまでする奴いるかって感じだけど、現に俺が旅行のためにレーシックをした当事者だから記述したい。
レーシックの体験談は他の記事でも解説している通りなんだけど、結果的には満足している。
目の悪かった俺がコンタクトや洗浄液を持たずに旅行ができているのは、間違いなくレーシックのおかげ。
レーシックのコスパは悪くない

目が悪い人にとって、コンタクトは財布やスマホに並ぶ貴重品。
当たり前だけど、紛失リスクの大きい貴重品は少ない方がいい。
今後少なくとも10年は旅行先にコンタクトを持って行かなくていいって考えると、レーシックの費用は高くないと俺は思えた。
もし発展途上国に行ってコンタクトを紛失でもしたら、と考えるだけで恐ろしい。
目が良いと旅の価値が高まる

旅の目的は人によってまちまちだけど、旅行先で自然の絶景や街の風景を見るのが好きな俺にとって、視力は旅から得られる体験の価値に直結する。
同じ景色でもぼやけているより、はっきり見えた方が得られる情報や感動が大きいのは明白。
レーシック手術の費用は決して安くないけど、旅行のためにやる価値はあったと思っている。
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【裸眼なのにレーシック手術を受けた感想】近視戻りがこわい【品川近視クリニック体験談】
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バッグ容量の4分の1は空けておく

ここまで荷物を減らすコツについてまとめてきたけど、どれくらい減らせば快適なのかわからないって人のために、目安を教える。
俺の経験からすると、LCCに機内持ち込みできるバッグで、なおかつ容量の4/1を空けておくのがおすすめ。
LCCの機内持ち込み手荷物のサイズは、一般的に3辺の合計が115cm以内(55cm x 40cm x 25cm)で、重量は7kg以内。
このサイズのバックパックに容量の4/3以内の荷物を詰めた状態で出発できるのが望ましい。重さは7kg+1kg程度であれば一旦気にしなくてOK。
旅行中に荷物は増える

旅行を続けていると、お土産や足りない日用品を買ったりしていくうちに、だんだん荷物が増えていく。
お土産を買わないって人でも、途中で食べるご飯を買ったり、脱いだ上着を収納したりと、一時的にバッグの容量を使うことが十分ありえる。
そういった時、バッグの容量に余裕があれば、旅先で気軽に買い物ができて自由度が格段に増すんだ。
あと単純にバッグがパンパンだとチャックを閉めるのがスムーズに行かなくて、地味にストレスがたまる。
重量7kgは厳しすぎ

LCC(格安航空)の、重量制限7kgってマジで絶妙のサイズ。
この重量を定めた人はドSだと思う。俺も荷物の軽量化を進めているとはいえ、この7kg制限は出発時点ですでにオーバーしていたりする。
ただ、LCCのチェックイン時は、そもそも計量されないことが多いし、経験上、1kg以内の超過なら見逃されることも多い。そうなればラッキーだけど、普通に止められる場合も少なくない。
荷物を計量される場合は、ガジェット類を優先的に、ズボンのポケットへ突っ込んでから計量を受ければたいてい突破できる。
だから最初に荷物を詰める時、重量については多少オーバーしていても気にしなくていい。
荷物の重さを測るために小さいラゲッジスケールを常備しておくと便利。
収納の多いバックパックがおすすめ

この記事を呼んでいる人の多くは、バックパック1つで旅することを想定していると思う。
そうなるとバックパックが旅の唯一の相棒ってことになるから、どの相棒を共にするかはしっかり考えるべき。
で、バックパックを選ぶ基準としては、収納の多さを重視してほしいんだ。なぜなら収納が多ければ荷物をジャンル分けしてパッキングできるから、管理がラクになる。
どのアイテムをどこに入れるか、自分で決めておけば、いざ取り出したい時に収納場所を一瞬で思い出せる。加えて、あるべき場所にないってすぐに気づけるから、紛失や忘れ物も減る。
おすすめは俺が使っているカリマーのトリビュート40。当然LCCの基準を満たしているし、何より収納が多くてセキュリティ性も高い。
荷物を減らして自由を手に入れる

学生時代はスーツケース+リュックで旅行していた俺も、今ではバックパック1つで2週間の旅をするようになった。
駅に着いてからコインロッカーを探さずに観光を開始できるし、飛行機を降りた後に預けた荷物を待つ必要もない。
何よりバックパック1つで2週間とか旅行できてしまうと、このままどこへでも行ける自由を手に入れたように感じる。
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あったら便利は後回し

大量の荷物で旅行していた時代は、使わないおしゃれ着を何着も持って行ったり、意味もなくお菓子とかガイドブックを持って行ったりしていた。
「使うかも」とか「あったら便利」っていうのは、「なくてもいい」の裏返しなわけで、なくていい物のせいで時間を浪費したり、出費が増えていたら旅行が楽しくなくなる。
今まで大量の荷物を手に旅行をしていたなら、一度荷物を整理してみてほしい
この記事を読んでくれた人の旅行が、自由で楽しいものになってくれたら嬉しく思う。
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