仕事でなんでもかんでも電話で連絡する人がいる。正直、迷惑以外のなにものでもない。
俺が現在働いている会社では未だに電話での連絡が主流。
だから俺の携帯は毎日朝7時から夜9時まで1時間おきに電話が鳴りっぱなし。マジでうんざりする。
電話線を噛み切りたくなるほど電話嫌いの俺が、なぜ電話を迷惑だと考えるのかその理由を今回解説する。
仕事中の電話が迷惑、あるいはうざいと感じている人にきっと共感してもらえる内容になっているから、仕事の電話に疲れた時読んでもらえたら嬉しい。
個人的な経験や感情が入るので、あくまで「こういう奴もいるんだな」ぐらいのスタンスで読んでほしい。
電話が迷惑な理由
- 相手の時間を奪う
- 記録が残らない
- 関係ない人まで時間を奪われる
書き出しただけでも電話がビジネスシーンでいかに悪影響をもたらすツールであるかは明らかだ。
細かくすればもっとあるんだけど、書籍1冊分ぐらいのボリュームになりそうだから、より迷惑だと感じるテーマを厳選した。
他にも思うところがある人はいるだろうけど、別の機会にまた記事にしたい。
それではそれぞれ解説していく。
相手の時間を奪う
これが最も問題だと感じる部分。
俺は記事執筆時点、サラリーマン6年目の事務職なんだけど、3年目のまだまだ若手の時に職場にKさんという先輩社員がいた。
このKさんは俺より10年以上先輩で、毎日絶え間なく電話を掛けて忙しそうにしている人だった。
そんな忙しいKさんにこんなことを聞いてみたんだ。
「Kさんってめっちゃ電話してますよね。電話よりメールの方がお互いに好きなタイミングで見れるし楽じゃないですか?」
するとKさんは何言ってんの?という顔で「電話の方がすぐ用件伝えられるし、楽でしょ!」と答えてくれた。
いやいや、楽なのは電話掛けてるお前だけだから!
俺はそう思った。
電話を発信する側は自分の仕事に区切りがついたタイミングとか、なにか疑問に思った直後に発信するから仕事に支障をきたさないんだけど、着信側がそうとは限らない。
むしろほとんどの場合、着信側は別の仕事に向かって集中している。
集中力を要する作業をしていて、電話に邪魔された経験がある人は多いんじゃないだろうか。
集中力って「1回切れるとまた集中するのに10分かかる。」という研究があるらしい。
ということはたった30秒の電話でも、10分以上相手の時間を半強制的に奪っていることになるんだ。
その罪は重い。
それに電話に出たくなくても、社内の先輩や上司からの電話って無視しにくい。
それが顧客だったりするとなおさら出ないわけにもいかない。
すぐ電話する人の悪質な点は相手の時間を奪ってる自覚がないところなんだ。
このKさんとは結局1年間一緒に仕事をしたんだけど、よく見ると電話ばっかしてて大した仕事量をこなしていないことに気づいた。
しかも毎日2時間以上残業しているって始末。そりゃそんな電話ばっかしてたら仕事進まんわな。
冒頭の無駄な挨拶
相手「お世話になります〜」
自分「はい。お世話になっております」
電話に出て最初に行われるこの挨拶。俺は心の底から無駄だと思ってる。
その人と初めて話す時ならまだしも、過去に何度か連絡を取り合っている相手に対してもこのルーティンって発生する。
さらに「今お電話よろしいですか?」って形だけの気遣い。
こういう気遣いが日本人の美徳だとか言う人がいるが、これを言われて「自分が忙しいと思って気遣ってくれてる!なんて良い人なんだ!」って思う人、何人いるんだ?って話。
「今お電話よろしいですか?」って言われた時、俺は
ハイハイ、そんなのいいからさっさと用件言えよ
と思っている。
俺がひねくれてるのは百も承知。
だけど、そんな気遣いする気があるならメールにしてくれって思う。
こっちは電話に出れるから出てるんだよ!
メールだったら「お世話になってます」みたいな挨拶文が書かれてても読み飛ばせる。
電話だとそれを聞いてる時間がまるまる無駄になる。
記録が残らない
俺は事務職だから会社の備品の注文を社員からよく頼まれるんだけど、注文の内容を電話で伝えてくる人がいる。
1個や2個ぐらいなら記憶できるけど、10個以上口頭で伝えられたりすると紙にメモしたり、PCに打ち込んでおく必要が生じる。
昔の中華料理屋のおやじ店主でもない限り、そんなに注文を記憶できないだろう。
メールだったら、文章見ながらポチポチ注文できるのに、電話だと別の媒体に記録するっていう手間が増える。非効率だ。
さすがに大量に頼まれそうな時はメールしてくれって半笑いで言うんだけど、なにがなんでも口頭で伝えたい人が俺の周りには存在する。
そうなると確認のために復唱するから、電話が余計長くなりがち。
口頭で伝えることが礼儀だとでも思っているのか?
「メールって知ってます?」って言いたくなる。
関係ない人まで時間が奪われる
会社の電話が鳴った時って誰が出ているだろうか?
その場にいる1番若い社員だったり、事務の女性が電話をとるケースが多い思う。
でも、若手社員より部長や課長なんかの偉い人にかかってくる電話が実際はほとんど。
最初に電話をとった人はただ機械的に電話を当事者へ回すハメになる。
偉い人の方が仕事で関わる人が多いから、たくさん電話がかかってくること自体は仕方ないだろう。
ただ、問題なのは最初に電話をとらされている人の時間が奪われていることなんだ。
つまり、最初に電話を取る人は、他人に電話を中継するためだけに電話に出ていることになる。
これってめちゃくちゃ非効率だ。
電話ばっか使う人のせいで当事者だけじゃなく、関係ない周りの人の時間まで奪っている。
こんなことが許されていいのだろうか、いやダメだ!
俺は新入社員の頃、まずは電話に出るのが仕事だと教えられて、毎日必死に受話器をとっていた。でも数週間して気づいたんだ。
これ、俺が電話に出ることで余計に時間かかってないか?と。
電話派の連中に言いたい。
関係ない人間の時間まで奪うんじゃねー!
しかも発信者側の話したい人が電話中なんかで出れなかった場合、数分後にまたかけ直してくる。
つまりこの流れが何度も何度も繰り返されるんだ。
思い出しただけでイライラしてきた笑
伝言を頼むな、メールしろ
電話をかけてきたのに目的の相手が不在で出れなかった時、伝言を頼んでくる人がいる。
俺は心の底から、伝言を頼んでくる人の気が知れない。人間性を疑われるかもしれないけど、軽蔑することさえある。
特に社内同士の電話だ。伝言頼むなら自分でメールしろって思う。
よくあるのが、「折返しお願いしますって伝えてください。」だ。
社外の人で相手のメールアドレスや携帯番号を知らないなら百歩譲ってまだ許せる。
社内や、メールアドレスを知っている人に対して伝言を頼んでくる連中に言いたい。なんでメールしないんだ?
周りが迷惑してるのにいいかげん気づいてくれ、マジでうざい。
長々と伝言してくる人に対して俺は、「メールしてください。その方が早くて確実です。」と言っている。
たいていの人はこれで伝言を止めてくれる。嫌われるかもしれないけど、毎回伝言を受けて時間を浪費するよりマシ。
電話派の人はこんな人
俺みたいな電話嫌いな人からすると、なんでもいちいち電話してくる電話派の連中はなるべく避けて生きていきたい。
この記事を読んでいる人はおそらく俺と同じような考えの人が多いと思う。
そこで電話派の人の特徴をまとめたので、以下のような特徴がある人には注意してほしい。
- メールに対して電話で返答してくる
- メールの送信を電話で報告してくる
メールに対して電話で返答してくる人
メールでやりとりしたいからメール送ってるのに、電話でやりとりしようとする人っていないだろうか?
例えば、「来月打ち合わせしたいので、都合の良い日を教えてください。」という内容のメールを送ったとする。
そのメールに対して「この日はどうですか?」って電話してくる愚か者が俺の会社にはいた。
おいおい、なんのためにメールしてると思ってんだ!
せめてメールにはメールで返してくれ
こっちはいつでもスケジュールを瞬時に確認できる状況にあるわけじゃねーんだよ。
そういう人には電話では応えず、全てメールで返信してしまおう。
メールの送信を電話で報告してくる人
「さっきメール送ったから見といてください」って電話してくる人。
俺からすると、
いちいち電話しないとメール見ないのはお前だけだ。って話。
これは俺の周りだけかもしれないけど、メールの内容を電話で補足してくる人もいる。
最初からメールに全部書いとけって思う。
電話嫌いな人たちはこういう人に注意してほしい。
前時代的な企業体質
ここまで電話がいかに非生産的なツールかについて解説してきたけど、それもこれも会社の古めかしい企業体質に原因がある。
電話に代わるコミュニケーションや情報共有の手段はいくらでもあるのに、それをしようとせず、電話に固執する人たちはなにも中年以上の社員ばかりではない。
俺は最初、「おじさんだからメールを使うのが苦手なのか?」と思っていたんだけど、周りを見渡してみたら自分より若い社員も電話ばかりしてくることに気づいた。
彼ら若い社員は、メールを使えるのにあえて電話を選んでいるんだ。
理由は簡単で、会社の人がみんな電話してくるからだ。
電話ばかり使う会社にいるとそれが普通になって、時間を奪うとか奪われるとかって感覚が薄くなる。
一度古い体質の会社に入ってしまうと、若い社員であろうと一瞬で会社に染まってしまう。
まさに「朱に交われば赤くなる」だ。この言葉は今調べた。
会社から貸与されるガラケー
最近はビジネスチャットが導入されている会社も多い。
会社から貸与される携帯もガラケーからスマホになったという会社が多いじゃないだろうか。
俺の会社では未だに業務連絡のメインツールは電話だし、貸与される携帯もガラケー。
以前、「ガラケーの生産終了」というニュースが飛び込んできた時、ようやくスマホが貸与される!と俺は密かに期待していた。
でも故障交換のタイミングで総務から渡されたのは「ガラホ」と呼ばれる名前だけスマホのフリしたガラケーだったんだ。
仕方なくガラホを使い始めてしばらくした頃、
ガラホってラインができるだけでスマホの機能1mmも無いやん。
と気付かされた。
しかも通信料がかかるからラインは使うなと会社から言い渡される始末。
確かに端末代金だけみるとガラケーの方が安いというのはわかる。
でも電話することで失われる社員の人件費を考えると、スマホよりガラケーの方が圧倒的にコストが発生しているのは明らかだ。
そういう会社、俺の会社以外にもあるんじゃないかな。
ビジネスシーンにおいて電話がいかに非生産的で、害悪ツールであるか、会社の上層部にいるジイさん達はわかっていない。
それでも電話をかけていいケース
個人的にはよっぽどそんなケースないと思うんだけど、ない頭を絞って考えてみた。
- どうしても即レスがほしい時
- 記録に残せない内容を伝えたい時
どうしても即レスがほしい時
要求に対する返答が1時間ぐらい後でいいなら、メールかチャットにしてほしいと俺は思う。
ここで書いている「すぐに」っていうのは1分1秒を争うぐらいの場面。
そんな場面ってまずない。
人命に関わるとか、事故を起こしたとか。
性格が悪いと思われかもしれないけど、俺は仕事においてそういう時ぐらいしか電話してほしくないと本当に思っている。
記録に残すとマズいことを言いたい時
要はパワハラ・セクハラとか犯罪的な内容。
そもそもそんなことで電話してくる人とは付き合わない方がいい。
俺は昔、上司から電話でめちゃくちゃキレられたことがある。
第三者が聞いたら恫喝にもとられるような言い方をされた。
その上司に後で聞いたら、あえて暴言を吐く時は口頭で言うようにしていると言っていた。
クレームなんかも電話ですることが多いのは、感情を伝えやすいという側面もある。
だけど、キレるために電話を使うのは絶対におかしいと思う。
電話を理由に転職を考えたっていい
実際俺は、それが理由のすべてってわけじゃないけど電話がイヤすぎて転職活動を始めた。
電話ごときで転職?って思う人がいるのもわかる。
でも電話嫌いな人にとって、頻繁に無駄な電話をとるのってかなり大きなストレスなんだ。
どうしても今の仕事じゃないとダメって状況じゃないなら、電話に出たくないことを理由に転職するのは大いにアリだと個人的には思う。
転職活動の進め方は以下の記事で解説しているから、初めて転職活動に取り組もうと考えている人は参考にしてほしい。
【20代社会人の転職活動進め方と注意点】行動することに価値がある【体験談】
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転職活動を始めたら気持ちが楽になった
転職活動を本格的に始めた途端、あんなに苦痛だった「電話をとる行為」が少し楽になった。気のせいではない。
というのも、転職活動を始めた時点で、今の会社を辞める前提で働いてますってマインドになるからあと少しでこんなことしなくて済むんだなと苦痛な生活に対して終わりが見えるようになる。
先が見えなかった電話との戦いに終止符が打たれると思うと、今度は今の会社に対して「今どき電話でしか連絡できないとか、なんてかわいそうな会社なんだろう。」と同情すら沸いてくる笑
今電話が嫌で仕方ないという人は、少しでも現状を打開したいと考えているなら、転職活動を始めてみるのがおすすめだ。
ちなみに俺が転職で使ったのはリクルートエージェント。大手の転職エージェントならどこでもいいんだけど、もし転職が初めてなら中小のエージェントは避けた方が無難。取り扱っている求人数に圧倒的な差があるからだ。まだスキルのない若い人の転職であれば、とりあえず間口は広くしておいた方がいい。
エージェントはハードルが高いって思うなら、転職サイトで求人を見てみるだけでも十分行動するきっかけになる。実際俺も転職サイトのリクナビで求人情報を眺めることから転職活動を始めた。
よかったら自分に興味のある業界で求人が出ていないか、確認してみてほしい。
電話やめない?
散々、電話について批判してきたけど、まだまだ社会人6年目で若手の俺は、なかなか面と向かって先輩社員に「電話しないでくれ。」とは言えない。
だから、しぶしぶ電話に出ているんだけど、最近は携帯にかかってくる電話をよく無視するせいで自然とSMSでの連絡が増えてきた笑
やたら電話してくる人って何かに取り憑かれたように何でもかんでも口頭で伝えようとしてくるんだよな。
新人のうちはなかなか文句を言えないと思うけど、近いうちに全ての企業にチャットが導入されることを切に願っている。
会社の電話撲滅しないかなー。
最近はIT系の会社なんかで固定電話を置かない会社が増えているそうだ。本当に羨ましい。
仕事で鳴り止まない電話に疲弊している人の気持ちが、この記事のおかげで少しでもいい方向に向いてくれれば嬉しく思う。
おしまい。
【20代社会人の転職活動進め方と注意点】行動することに価値がある【体験談】
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